BATTERESHIP KN.SUVOROV 帝政ロシア戦艦 クニャージ・スオロフ





別名、戦艦クニャージ・スワロフ。ここではスオロフと呼称しています。



1/350戦艦スオロフ(Княэь Суворов)艦橋構造物

いよいよ、1/350スオロフの艦橋構造物の製作になります。

1/350戦艦三笠用をはじめとして、近年の明治艦用エッチングパーツには箱組みの艦橋パー
ツが付属するのが定番になってきていますので、今回のスオロフにもエッチングの艦橋パー
ツを使用しました。 


艦橋の組み立ては、まずは艦橋床面パーツを用意するところから始まります。
この画像は、艦橋の床面および天蓋のパーツを全て並べた様子です。三笠をは
じめとする英国艦の流れを組む日本戦艦の艦橋構造物が角ばった形状であるの
に対し、フランス艦の流れを組むスオロフをはじめとする、ボロジノ級戦艦の
艦橋床面は曲線部が多く、フランスらしい優雅な造型になっている事が良く分かります。


パーツの側面にはきつめのパーティングラインが出ているので、これらはサンド
ペーパーで全て落としました。地味な作業ですが、完成した時の印象が大きく変
わってくるので手抜きはできません。


床面の材質は木甲板説とリノリウム説があるようで、模型での再現も
大きく分けて二通り(CG資料では外舷色)ありますが、今回は塗装で
簡単に再現できるリノリウム表現としました。木甲板で再現する場合
は、板目を筋彫りで再現する必要があります。


指令塔下の円筒構造物を取付け、フライン
グデッキを接着したら次は煙突の取付けに
なるのですが、ご覧のようにスオロフ用ラ
ンナーに付属していた蒸気捨管が邪魔にな
り、そのままでは取り付けることができま
せん。


後部煙突も同様で、見張用の足場の穴が只の丸穴
であるため、そのままではスオロフ用の煙突を取
り付ける事ができませんでした。説明書にはこの
あたりの修正方法は指定されていないので、おそ
らくキット開発者はスオロフ用ランナーを使って
実際にキットを完成させた事はないであろうとい
う事が伺えます。


結局、前部の煙突は蒸気捨管を少し削って差込み・・・。
(後から手が入らない部分は、この時点で手摺も取り付けます)


後部は足場の方を煙突の形状に合わせて削りこみました。



次は、いよいよエッチング艦橋の組み立てです。エッチング板に
はまった状態でプライマーを吹き、塗装してから組み立てる事に
なるのですが、折り曲げ作業の際に若干塗装が剥がれてしまう為、
完成後にはもう一度塗装しなおしてから取り付けました。



折り曲げと接着の終わったエッチング艦橋。使用パーツはゴールドメダル
製のエッチングパーツで、ワリヤーグ用とセットで売られている物です。
艦橋パーツは前面が角ばったパーツと、丸まったパーツの2種類が用意され
ており、丸まった形状のパーツの方がスオロフのイメージに近かったので
すが、キットの艦橋天蓋パーツの形状に合わせ、今回は角ばった形状のパ
ーツをチョイスしました。

でも、あとからスオロフの写真をじっくり見てみると、前面形状はどちら
かと言えば曲面っぽく見えますし、長さもスオロフとボロジノで結構違う
様です。艦橋パーツの選択には少し失敗してしまいましたね。(苦笑)


後部艦橋も同じく、主にエッチングパーツに交換する方法でディティールアップしま
した。窓が開口されて内部空間がある艦橋はやはり実感的ですね。後部艦橋用のエッ
チングパーツは、他に予備指揮所(?)足場のトラスも含まれていました。



いろいろ失敗を経験したとは言え、艦橋が出来上がると、いよいよスオロフの全体像が
見えてきた気がします。この艦容は好みが分かれそうですが、HIGH-GEARedは結構好き
な形です。三笠などと比べると、全幅は比較的に狭く、戦艦というより巡洋戦艦の
様な印象を受けます。吃水が浅いのは、地中海水深の浅い地中海での使用を前提と
した設計がなされた事が理由で、重心が高くなり、復元性の問題のある艦であった
と言われています。


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