戦艦 霧島
アオシマ 1/350徹底ディティールアップ決定版









1/350戦艦『霧島』製作記 その1



キットはアオシマ製のアイアンクラッドシリーズのキットです。似た時期発売されたフジミの金剛型戦艦よりも組みやすさを意識したパーツ構成で、ディティール面では今の目で見ると若干省略された部分もありますが、個人的にはエッジの鋭さや面の平滑さではフジミキットをはるかに上回っていると思っています。(手を加える前提なら、こういう基本的な部分がきっちりしている方がかえってやりやすかったりします)

ちなみにアオシマの霧島は5月中に甲板パーツのリテイクバージョンが発売される模様なので、新撰組の木製甲板が無理なく使えるようでしたら新しい甲板パーツの流用も検討したいと思います。




ディティールアップには多数のパーツを使用予定ですが、メインとして使用するのはホワイトエンサインモデルズの『金剛戦艦型用パーツセット』です。このパーツセットは『金剛型戦艦』用と謳っているので、2メーカーで4種類が発売されている『金剛型』のどのキットに適合するのかが少々分かりにくいのですが、実質的にはフジミの『金剛』とアオシマの『霧島』に適合するように設計されています。(同クラスの戦艦の別メーカー製品対応という、結構珍しいパーツ構成ですね) 霧島用航空作業甲板も用意されていますが、かなり反っているので状況によってはキットパーツを加工して仕上げることになるかもしれません。




こちらはサブで使用予定のエッチングパーツ群。左から、アオシマ製『霧島1942用』、アオシマ製『金剛型共通手摺(着色済み)』、フジミ製『ジャッキステー』、フジミ製『金剛専用』です。アオシマのパーツはメーカー純正品ですので信頼性が高く、手摺パーツをメインに使用するほか、ホワイトエンサインパーツが使用できない部分の補てん用として用意しました。(←ホワイトエンサインパーツはたまにサイズが合わない部分や物理的に組み立て不可能なパーツがありますので…) フジミパーツは主にジャッキステーを使用予定で、金剛用パーツは実質的に予備扱いになります。




こちらは国産艦船用精密パーツの雄、Genuine model(ジェニュインモデル)のパーツ群です。アオシマの霧島キットはキノコ型の通風塔やボラード、ウインチなどが甲板パーツと一体成型されて立体感を欠いているので、これらはすべてこれらのレジンパーツに交換予定です。その他、舷梯や係船桁なども考証にこだわった仕上げで細部にこだわる艦船モデラーには大変嬉しいパーツ群です。




レジンパーツといえば、こちらも精密感で大変評価の高い台湾のベテランモデルの製品群です。アオシマの霧島は艦橋周りの双眼鏡や光学機器類が省略されているため、これらで足りないディティールを追加します。(伝声管などの自作が面倒なパーツが付属しているのも嬉しいところです) 12.7cm連装高角砲は現在入手困難なため、同パーツが同梱されるポントスモデルの大和用パーツを別にご用意しました。(後ほど紹介します)




こちらは最近、『艦船模型スペシャル』の作例でも愛用している、レインボーモデルのパーツ群です。艦載機用パーツやラッタル、ダビットなど、どれも繊細な仕上がりで、ドラム部分がレジンで抜かれているホーサーリールなども(少々お高いですが)大変お勧めの製品です。これらのパーツは1/700のパーツをそのまま大きくしたもので個人的にも使い慣れている製品ですので、うまく活用していくことができればと思います。




こちらはアメリカ製のアライアンスモデルのパーツ群。左から飛行機運搬軌条、ジャッキステー、艦名表示板、応急舵で、下にあるのは機銃座用の土嚢です。(応急舵は年代的に合わないこともあり、お客様とご相談の上、使用しないことになりました。土嚢の方も、一旦完成させてから使用するかどうかを検討する予定です)




韓国のKAモデルと中国のライオンロアの製品も使用しています。左から救命浮標(着色済み)、水密扉、閉鎖舷窓になります。 霧島の場合は閉鎖舷窓はあまり多くはありませんが、船首付近に集中しているのでこのパーツを使用してシャープに仕上げようと思います。水密扉も一部を開けた状態にして、作品に奥行きを持たせる予定です。




主砲をはじめとした砲身類は、例外なく全てを金属砲身に交換します。写真はポーランド製のマスターモデルの製品で、主砲身はアルミ製、副砲は真鍮砲身となります。(高角砲身も写っていますが、ベテランモデルパーツに変更になりました)




こちらがベテランモデル製高角砲と25mm機銃身を流用するためにご用意させて頂いた、ポントスモデルの戦艦大和用のパーツセットです。このパーツセットは真鍮挽き物のパーツ群が本当に素晴らしい出来なので、大和型戦艦以外の日本戦艦や空母モデルの製作にも大変役立ちます。




1/350戦艦『霧島』用木製甲板は、現在では『新撰組 http://www.sinsengumi.jp/』の製品しか発売されていませんが、奇しくも個人的に最も気に入っているメーカーの製品でもあります。新撰組の木製甲板は、他メーカーの製品よりも薄く、事後変化も起きにくいのでこだわりのあるモデラーの方には大変オススメです。




こちらは厳密にはパーツではありませんが、アオシマの霧島専用に設計されたマスキングシートです。今回は木甲板部には新撰組の木製甲板を貼り付けるので艦橋内の塗り分けのみに使用する予定です。 




搭載艇も、お客様のこだわりでこまかい部分まで製作指定を頂きました。9mカッターは腰かけの立体感を重視すべく、フジミのパーツを使用し、その他の船はハセガワ製を使用する事になりました。9mカッターは甲板外周部に設置されたものは全て外側に振り出した状態とし、タスキ状のクライプバンドやロープ類を再現します。




搭載機はハセガワのパーツを使用し、レインボーモデルのエッチングパーツを組み合わせてディティールアップを行うことになりました。搭載機数は零式観測機と零式三座水偵がそれぞれ1機ずつの合計2機です。 霧島には三機を搭載する事ができたそうですが、見た目のバランスを考えて余裕を持たせたレイアウトとなりました。 戦艦『霧島』は、『比叡』と並んで個人的にも好きな戦艦ですので、豪華な内容で製作ご依頼をいただいたお客様に感謝申し上げます。


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