戦艦 大和
ニチモ 1/200 






大和の主役とも言うべき主砲は実物大ロケセット見学の経験を盛り込みました。



主砲のディティールアップ

副砲の次に製作するパーツは、大和の主役とも言える主砲です。

この主砲は、映画「男たちの大和」のロケセットの実物大主砲を見て以来、1/200では本格的にディティールアップ
するはじめてのもので、資料的な部分はもちろん、製作にむけての非常に大きいインスピレーションをもらっていた
ので、気合を入れて製作に望むことができました。


***砲塔および砲身***

今回は、砲塔本体の平面形状は従来どおりとして、本体の周りを彩る各パーツ郡を徹底ディティールアップして、
実物感を出していく方針で作業を進めました。


↑例によって、キットをそのまま組み立てたプレーンな状態の主砲塔の画像です(笑)


↑雰囲気は悪くないのですが、やはり、大味な印象は否めません。

砲身は、副砲同様に日本海軍艦艇模型保存会の真鍮挽き物砲身を使用しました。


↑主砲身と副砲身。ともに保存会のもので、価格は主砲が9本入りで\3990、副砲が
6本入りで\2520です(2006年4月現在)


↑出口の微妙なテーパーはプラパーツでは再現不可能なもので、非常に実感的です。


前述のとおり、保存会のパーツは独自の企画のものですので、わざわざニチモのキットに取り付けやすいように
は作られていません。

長さはニチモキットの砲身より大幅に短いため、そのままではうまく砲台に乗せることができないので、プラロッド
を切ってスペーサーを作り、長さをあわせました。


↑保存会の砲身を取りつけた図です。こうしてみると、プレーンな状態のキット砲身と
比べると少し細身で、ニチモの砲身が若干オーバースケールであることが分かります。

砲身と砲台の取り付け部はかなり遊びがあるので、瞬間接着剤で仮止めしたあと、エポキシ接着剤でコーキン
グしました。 エポキシ接着剤は硬化時間の早いものは強度が弱いので、硬化時間の長いタイプを使った方が
あとあと困らなくて済みます。


砲室のパーツを取り付けた時点で、防水布をエポキシパテで自作しました。盛り付ける時点でだいたいの形を
作り、乾燥後にヤスリなどで滑らかに仕上げます。

主砲の仰角の調整が効くのがニチモキットのいいところでもあるのですが、ここでは実感優先でギミックは犠牲
にしました。


↑このまま塗装せずに仕上げたくなるくらい綺麗な砲身。博物館模型などでは、このよ
うに砲身などが塗装されない仕上げにされたものを良くみかけますが、そうしたくなる作
者の気持ちも良く分かる画像です。(笑)


↑手摺やラッタルはゴールドメダルのエッチングパーツを使用して追加しました。手摺パーツは最初からニチ
モキット用に寸法を出してあるので、非常に助かります。 ラッタルは自分で切って長さをあわせるもので、
少し浮かせて取り付けることで立体感を強調しました。 画像には映っていませんが、側面のラッタルも後に
エッチング化しました。


↑後部出入り口はゴールドメダルの水密扉エッチングパーツとプラバンによる足場とヒサシ
部分の自作にて再現しました。 極端に合いの悪い測距儀も入念にすり合わせ、完全に
スキマをなくして接着しました。 今回の製作ではスキマ全廃運動と称して(?)船体パーツを
含めて出来うる限りスキマを消していく作業を心がけました。


***バーペッド***

今回の1/200戦艦大和製作では、ファインディティールとまでわざわざ銘打っていることもあって、副砲の側面な
どにモールドを追加するなど、これまで以上のディティールアップを行ってきてますが、副砲バーペッドと同様に、
主砲のバーペッドも、今回はできるかぎり拘ってディティールアップを施してみました。

この表現は、尾道の「男たちの大和」実物大ロケセットのバーペッドの表現をみて感銘を受け、ぜひ再現したいと
思っていたもので、いつも船体のみに施していた鋼板継ぎ目表現を、今回バーペッドでも施すことで、キット状態
では単純な円筒形状にしか見えないパーツを、実際は複雑なパーツ構成で作られた機能的な構造物であることを
理解してもらえる作りにできる効果的なディティールアップです。


↑キット状態のプレーンなバーペッド。この段階ではまだ単純な円筒形状です。
ここでは特に目立つ第二主砲バーペッドを例に、ディティールアップについて
ご紹介します。


↑このバーペッドにマスキンングテープを等間隔で貼り、サーフェーサーを少し
厚めに重ね吹きし、乾燥後にマスキングテープを剥がすと、このようにわずかな
段差ができます。 この段差が実物でいう鋼板の継ぎ目のモールドになります。


↑更に、バーペッド補強板をプラバンで自作して貼っていくのですが、位置を
正確に出すために、分度器で出した角度にマーキングしてプラバン貼り付けに
備えます。


↑細切りのプラバンを貼って補強板を再現し、ラッタルを取り付けたバーペッド。
サフによって作った継ぎ目表現も手伝って、単純な円筒型のパーツから、たくさ
んのパーツが組み合わさってできた複雑な造形物を連想させるモールドが完成
しました。



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