今回は、船体と甲板を塗装して組み付ける作業を行います。船体は内部に赤錆色を残すため、先に内側をオキサイドレッドに塗装し、外側も同じくオキサイドレッドの下地を作り、艦底色を上塗りしました。次に、吃水線上に外舷色を塗装することになりますが、その際には内部ブロックに色が吹き込まないように、少々複雑なマスキングが必要になりました。 |
甲板パーツを取り付ける前に、飛行機格納庫に収める零観と水偵の製作を行います。製作といってもキットのパーツは光造形されたもので、なんとフロートも折りたたんだ翼も見事に一体成型されているので、組立に必要な作業はエッチングのプロペラを取り付けるくらいです。 |
見事な一体成型パーツは組立の手間は要りませんが、その分塗装は若干難易度が高くなります。私の知恵では効率の良い塗装方法が見つからなかったので、結局、明灰白色を全体に塗装し、暗緑色は筆塗りとなりました。なお、飛行機のパーツは透明で成形されているので、発色の重さを出すために下地は黒サフ→グレーサフを順番に重ねました。 |
飛行機格納庫内部の様子。1/700の飛行機がちゃんと収まるのには感動しましたが、ゆとりのないスペースでの整備はさぞ苦労が多かったのではないかと思われます。 |
甲板は船体に接着する前に塗装を行いました。通常のキットでしたら、甲板塗装は表側だけでいいのですが、モデルファクトリーヒロの大和は、裏側が内部構造の天井にもなるので、忘れないように塗装しておかなくてはいけません。モデルファクトリーヒロの大和のキットには、木甲板部を手軽に再現できるよう、デカールが用意されていますが、お客様のご希望もあって、今回は塗装で木の質感を演出しました。画像は下地塗装を終えた状態で、木の部分はイエローを、外舷色になる部分はオキサイドレッドを、それぞれ下塗りしています。 |
上塗りを終えた甲板パーツ。木甲板部はタンを基本に数色をコートしました。モデルファクトリーヒロの戦艦大和のキットは、ボラードや通風塔などは全て別パーツになっているので、マスキングは最小限で済むようになっています。 |
塗装を終えた甲板を船体に貼り付けた様子。組立説明書では、先に中央構造物を甲板に載せてから船体に固定するように指示されていますが、少々制作順序を入れ替えました。構造物はまだ出来上がっていませんが、甲板と船体が一体となったことで、大和型戦艦の堅牢な船体構造が楽しめます。 |
甲板のアップ。主砲塔が入る砲座は実物同様に深く掘り下げられている様子を見ることができます。タミヤの1/350戦艦大和のリニューアルキットでも再現されていた部分ですが、個人的にはこういうメカニズムを再現したキットは大好物です。 |
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