1/350スケール 航空母艦 赤城
HASEGAWA製インジェクションキット
徹底ディティールアップ決定版(艦上ジオラマモデル)製作記









ハセガワ 1/350航空母艦『赤城』 その12

ハセガワの1/350航空母艦『赤城』のフルディティールアップ製作記第12回。

今回は前回に引き続き、飛行甲板裏側の補強トラス組みの2回目を御紹介します。

前回は前部甲板および中部甲板の製作の様子を御紹介しましたので、残すは後部甲板のみです。この部分は天蓋に艦載艇用のクレーン軌条を取り付けたり、合計8本の支柱を取り付けたりと工数が非常に多いので、今回と次回の二回に分けてご紹介して参ります。 




後部甲板裏側のトラスは前後に分割されており、最後端は二重構造になっているため、『井の字』に組んだトラスを3セット組みたてる必要があります。まずは船首側の小さなトラスから組んでいくのですが、ここでもやはり外側のフレームから組み立て、ある程度の安定感を持たせてから細かい桁を順に差し込んでいきます。




船首側のトラスが組み終わった様子。中央部などは艦載機搬入口に隠れて完成後はほとんど見えませんが、細部まで実艦の構造が再現されていることで、実艦を建造している気分を楽しむことができます。




続いて、中央部のトラスを組み立てます。この部分の構造材は微妙にアールもかかっていて最も複雑で模型映えする部分です。トラスパーツの一本一本が長ければ長いほど噛合させなくてはいけない部分が多くて難易度も向上しがちですが、写真のように外側のメイン部分から組みたてて形態を安定させれば作業も比較的ラクに進める事が出来ます。




横桁を組み込んだ様子、横桁は左右非対称なので、向きに注意しながら差し込んでいきます。説明書のイラストは一定の向きで描かれたイラストに順番に番号が振られているのですが、作業の際にはトラスの向きを何度も変えなくてはいけないので、常に『どちらが船尾側か?』『どちらが表か?』を意識しつつ、説明書のイラストを脳内で変換しつつ進めて行きました。




縦桁と横桁の組み込みが完了した様子。最後端が少し浮いているのは、二重構造になっている後部甲板の外側のトラス組みがまだ終わっていないからです。




組み込みの終わった中央部のトラスを甲板側(上方向)から見た様子。前部甲板の時に苦労した個体差による噛合不良もなく、比較的スムーズに仕上がりました。 こうして見ると、布張りを施していない初期の複葉機のフレームを見るみたいでとても美しいですね。人間の造り出す機能美の魅力をまざまざと実感させられます。




このパーツはトラス組み最後の『井の字』セットとなる、最後端部外側の補強材です。赤城は比較的初期に建造された空母とあって、運用中に明らかになった諸問題に対する対策工事が何度か行われたのですが、このトラスは飛行甲板後部の角度の修正を行う耐えに追加されたもので、赤城の複雑怪奇な構造美を象徴する部分でもあります。




先ほど、浮いていた飛行甲板後端部にこのトラスを組み込めば……




隙間がきっちり埋まって安定した形体となりました。実際には、トラス同士の隙間にプラ製の甲板パーツが一枚挟まるのですが、それらを含めた二重構造の写真は、明日の更新でご紹介します。

次回は飛行甲板裏側の補強トラス組みの最終回になります。


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