HIGH-GEARed主催ミニオフ

EVA E20 AW11コンプリートカー見学オフ





2004年12月、HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!のアンケートに白兎さんという方
からアンケートが届きました。

アンケートには最初は外装変更という簡単な説明が書き込まれていたのですが、詳し
くスペックと聞いてみて、実に驚きました。

なんと世界中に2台しか作られていない幻のAW11コンプリートカー、EVA E20の所
有者だったのです。 

EVA E20というのは、AW11をベースに、外装を中心にフェラーリF40を真似て作られ
た大変完成度の高いレプリカのことで、あまりの完成度の高さから、フェラーリ社から訴
えられ、2台を製作した時点で生産中止となり、更にボディの型まで全て潰されてしま
ったという伝説のコンプリートカーです。

以前、その2台のうちの1台がネットオークションにかけられているのを目撃したことがあ
ったのですが、白兎さんはその後見事にその1台をゲットされてのご参加でした。

実物のF40より遥に少ない希少性を考えれば、おそらく一生実車をみることはないで
あろうと考えていた車両に出会えるとあって、HIGH-GEARedはオフの前から大興奮
状態でした。(笑)



参加者名
車種
ボディカラー
HIGH-GEARed
AW11
レッド
白兎
EVA E20 (AW11改)
レッド
SIMASIMA
スターレット
ブルーM
OOHASHI
AW11
ホワイト
funada
AW11
ホワイト
ムラシマムラ
AW11
白銀黒
やまも
AW11
白銀




伝説のコンプリートカー EVA E20の詳細です



とりあえず現地に1時くらいの集合時間を定めて一番乗りしたのですが、白兎さん以外
のメンバーは全て遅れてくるということでしたので、ひとりでのんびり待っていました。す
ると、駐車場で元AW11オーナーだったというお兄さんにふいに声をかけられたので、
ひととおりHIGH-GEARed AW11を紹介しておきました。

店で働いておられたようなので長話はできませんでしたが「もうすぐもっと凄いのがやっ
てきますよ」とだけお伝えして別れました。



ほどなく現れたのは今回が初参加の白兎さんと伝説のマシン、EVA E20です。AW11
の大きさでF40のデザインになったような車を想像していたのですが、想像するのと目
の前にするのとでは大違い!!想像以上にワイドで巨大化した姿に驚かされました。
(この角度ではあまりワイドさは伝わりませんが、一般的なAW11とは別次元の粋です)

白兎さんは普段集まっている仲間より数段ご年配のお方で、僕自身もはじめてAW11の
関係で交流を持った年代の方でしたので仲良くしていただけるか不安もありましたが、
白兎さんはとても気さくな方で、E20とEVAについていろいろ教えてくださいました。



こちらがフロントカウルの造形です。これだけのカウリングをほとんど1体で整形する技
術はもはやプロトタイプカーレベルといえます。FRPでの造形ですが、表面が波目にな
っておらず、驚くほどの平滑さを見せています。しかも重量は想像するよりずっと軽く作
られているため、車両重量もノーマルAW11とほとんど遜色のない域にまで押さえられ
ています。リトラクタブルヘッドライトはAW11の純正位置より2〜3cm程度ワイドにオフセ
ットされているみたいで、リトラのアッパーパネルや内部のカバーまで新規に作り直さ
れてあります。



サイドの造形もF40そのものです。ウインドウとドア外板の厚みを見てください。NASAダ
クトもボディパネルを貫通して作られており、純正のクーリングダクトを機能させるなど
行き届いた処理がなされています。モールも実車どおりの凹モールドで再現され、ドア
外板もフロントカウル同様に美しい平滑面を見せてくれます。



直線と曲線が複雑にからみあうF40のデザインをAWベースで再現する。言葉で並べる
だけでもその思い切りの強さというものを痛感することができます。AW11のデザインを
見て「これをF40にするぞ!」と思いつき、実現させてしまったEVAのスタッフの心意気
を感じることができます。ベースこそAW11ではありますが、外観的な面影はAピラーと
フロントガラスくらいにしかみることはできません。ノーズもリアのオーバーハングも大幅
に延長され、AWの弱点でもあるルーフ高はドアパネルの位置を上げることで調整を測
ってあります。



ホイールはこだわりのモデナです。実はHIGH-GEARedがAW11を最初に購入した19
歳の春、最も欲しかったホイールのひとつです。(笑)跳ね馬のセンターキャップは白兎
さんがE20を買った後に購入したもので、より本物ムードを高めてくれるワンポイントにな
っています。



リアビューはこの角度で撮影すると本物と言っても通りそうなレベルです。マフラーは
実物どおりの位置にオフセットした専用品が装着されていました。ウイングの高さはAW
11のルーフ高とE20の横幅を考慮して若干調整されているとのことでした。説明されるま
で分からないくらいの自然なまとまりがグッドです。



フロントカウル上のNASAダクト。文句なしにカッコイイです。鈴鹿と茂木でフェラーリ・ク
ラブ・オブ・ジャパンのBBRさんの348チャレンジを見てからの憧れです。HIGH-GEARed
AW11にも装着したいのですが、大掛かりな板金作業と水周りの処理の難しさから先送り
になってしまっています。



リアアクリルウインドウは本来透明のものが付属していたそうなのですが、前オーナーが
黒く塗りつぶしてしまったそうです。ですので運転中のリアビューは主にサイドミラーに
頼ることになるでしょう。それにしてもこれだけ複雑な3次元形状のアクリルを作ってしまう
EVAの技術力というのはもはやはかりしれません。



実車さながらのフロントブリスターフェンダー。ドアとの段差は大きなものですが、このドア
だけでもノーマルAW11と比べれば数センチもワイドにオフセットされたものです。このフ
ェンダーのワイドさは実車を目の前にみないことにはわかりにくく、写真ではうまく伝えら
れないのが少し残念です。



クォーターガラスにはAW11純正のモールが顔を覗かせますが、その処理はさすがという
ほかはありません、なんとF40に装備されているエンジンルームへのエアインレットに見立
てた段差と塗装が施されていて、実にうまく処理されています。



この角度でみるとAW11の面影は完全にゼロです。見えている部分は全て新たな造形に
よるもので、実車のアウトレットも凹モールドでしっかりと再現されています。中途半端な
レプリカともなると、こうした部分はデカールや塗装でごまかされることが多いのですが、
こうしたこだわりのつくりはさすがですね。



ドアはNASAダクトを介してえぐられた部分がようやくAW11のドアと面位置になる部分の
ようです。ドアノブは埋め込まれて取り外すことはできませんので、ドア周りのメンテナンス
は全て内張り側から行う必要がありそうですね。



F40でフォグランプとして使用されている部分はウインカーとスモールランプを兼ね、内部
にはAW11の純正ウインカーASSYが収まります。なかなか上手いアイデアですよね。



リアのフードはF40実車のようなカウリングではなく、アクリル部分のみが開閉します。内部
にはこのようにAW11オーナーなら見慣れたレイアウトを見ることができます。しかし、むき
だしだとトランクが半分見えてしまうため、専用のカバーが取り付けられるなど、どこまでも
ぬかりのない設計が施されています。



一方、フロントのカウリングは実車同様の一体構造でこのようにプロトタイプカー並みの開
き方を見せてくれます。カウリングにはダンパーが仕込まれ、見てのようにカウルを立てた
状態でもまったくしなることもなく、実に頑丈に作られていることがわかります。



キャッチはこのようにサイドステップの一部と連結する構造になっています。この部分はF
RPで新たに作り直されたフレームの一部でボディに接着して固定されていました。



カウルは裏面もこのように丁寧な仕上げが施され、フロントフードのウェザーストリップの形
状にあわせて密閉できるようにフレームを兼ねた「蓋」をカタチ作っています。



このドアの分厚さをみてください。外板部分はほど2倍の厚みとなっています。その下に
見えるサイドステップも実車を髣髴とさせる威圧感のあるものです。結果的に「重量物を
中心にあつめる」レーシングカーの設計思想がF40を生み、そしてこのE20に繋がってい
るということを実感させられます。



これは何の画像かわかりにくいですが、リアのナンバープレートをハネ上げたところです。
内部には見慣れたAW11のテールが取り外されることもなく、寂しそうに生存しつづけて
います。(笑) この画像からはAW11の純正のテール位置と比べてE20のテール位置が
どれほど延長されているかということが伺われます。


今回はE20の撮影に夢中になり、途中から参加してくださった皆さんの車両のほとんどを取
り損ねてしまいました。申し訳ございません。

夜から参加のメンバーも複数名いたこともあって、白兎さんには遠方からのご来訪にも関わら
ず遅くまで留まってくださって感謝です。 

HIGH-GEARedにとってE20との対面は実車のF40をたくさん見ているにも関わらず、ある
意味それら以上に特別なことで、こうした機会を得ることができた自分の運命に感謝したい
と思います。 







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