1/350スケール 駆逐艦 雪風 竣工時
ハセガワ製インジェクションキット


HASEGAWA 1/350 駆逐艦雪風 竣工時
HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!では、タミヤ1/24エンツォ・フェラーリ、ハセガワ
1/350戦艦三笠など、新製品の完成一番乗りを目指すことがこれまで幾度かあった
のですが、今回もその一例として、ハセガワの新製品、1/350駆逐艦雪風に挑戦し
ました。
ハセガワのこの1/350駆逐艦雪風は、ハセガワの65周年企画としてリリースされた
もので、企画に相応しいシャープな造型と、最新の考証を盛り込んだ、日本海軍
艦艇模型ファンには待ちに待った仕様と言えるものです。
船体は左右舷側の鋼板継ぎ目が最初からモールドされ、前甲板のキャンバーや、
各艤装パーツも実に精密で、プラパーツとはいえ、トラス状の支柱はもちろん、煙
突出口やループアンテナまで開口(ループアンテナは今回エッチングに交換し
ています)されているパーツ郡の仕上げには驚かされます。
また、艦橋窓や探照灯にクリアーパーツを採用するなど、新しい表現方法にも
積極的に挑んだ、意欲的なキットです。
今回は、この発売されたばかりのキットをいち早く完成させ、ディティールアップには
キットと同時発売のハセガワ純正エッチングパーツを中心として、空中線を張るな
ど、基本的な作業を施し、塗装は考証を重視してピットロードの佐世保海軍工廠
色を船体に使用しました。
また、キットと同時発売のハセガワ純正アクリルケースに収め、より展示映えする仕様
に仕上げてみました。
このケースは、ハセガワより雪風専用にキットと同時発売されたもので、雪風が
最も展示映えするよう、大きさが調整されているものです。 こうした周辺グッズを
しっかりと揃えてくれるところが、近年のハセガワの嬉しい姿勢と言う気がします。
模型のスケールは1/350ということで、同じく1/350スケールの戦艦大和や戦艦三笠
など、日本艦艇の大型模型と並べて楽しむことができるという点も嬉しいですね。
国産の大型駆逐艦キットのリリースは、タミヤのフレッチャー級以来ではないでしょうか?
小型艦艇ファンにも嬉しいニュースといえそうです。

↑1/350駆逐艦雪風全景。
***駆逐艦雪風 実艦について***
駆逐艦『雪風』は陽炎型駆逐艦の8番艦として1940年1月20日佐世保工廠で竣工、
太平洋戦役に置いて薄幸な運命をたどった連合艦隊の中にあって(駆逐艦は軍艦
席には含まれませんが)、最も武運に恵まれた艦の中の代表的な存在で、太平洋戦
争の主な作戦にはほとんど参戦し、戦火を潜り抜けてきました。。
ミッドウェイ海戦、南太平洋海戦、第三次ソロモン海戦、ビスマルク海海戦、コロンバ
ンガラ島沖夜戦、マリアナ沖海戦、シブヤン海海戦、サマール沖海戦、坊の岬沖海
戦と、連戦に連戦を重ね、いずれも連合艦隊が大損害を被る激戦の中、一度も被害
といえる被害を受けずに大戦を力強く生き抜き、敗戦後は復員船として活躍、その後
は中華民国に引き渡され、『丹陽』と改名されて同国海軍の旗艦に就役。台湾海軍に
引き継がれた後、昭和45年に解体されて生涯を閉じるまで実に30年にもわたって活
躍した名艦中の名艦です。
*追記*
(以前、1/200の雪風製作記をご覧になった方が、「中華民国」と「中華人民共和国」を勘
違いしたのか?こうした実艦解説について、「中国と間違えるなんて!」とBBSに匿名
でクレームを付けて来られる事態が生しました。 今後、このような勘違いを無くすため
に、今回から台湾海軍の名称も合わせて記載しておくことにしました。誰もが見ることの
できる公式の場での発言ですので、他人を誹謗することを考える前に、自分の発言に
間違いがないのか?しっかりと確かめてから投稿するよう、お願いします)
***キット、組み立て、ディティールアップについて***
今回は、5月30日にリリースされたハセガワの新製品、1/350駆逐艦雪風をベースに、
同社の専用エッチングパーツ等を使用し、各部にディティールアップをほどこしました。
キットは竣工時の仕様となっておりますので、組み立てはほぼキットの解説書どおり
にそのまま組み立て、エッチングパーツも解説書に忠実に組み付けました。
***船体***
船体舷窓は、ピンバイスで貫通させ、モールドのメリハリを強調しました。

↑ピンバイス加工にてモールドのメリハリを強調した舷窓と、舷側に施された鋼板継ぎ目
モールド等の様子。

↑側面より見た全景の様子。右舷より

側面より見た全景の様子。左舷より
***各部の艤装、その他細部の様子について***

↑艦橋周りの様子。艦橋窓枠はクリアーパーツによる再現となっています上部の見張り台は雪風専用
エッチングパーツより使用、手摺やラッタル、機銃スポンソン周りのネットなども同パーツから使用した
ものです。

↑船体中央部。煙突出口のほかに、前部煙突左右の支柱のトラスが抜けている様子がご覧頂けます。
また、画像にははっきり映っていませんが、左下の探照灯のレンズもクリアーパーツ仕様です。

船体中央部、左舷側から見た様子。

↑後部構造物および後部マスト。12、7cm連装砲塔等の様子。

↑船尾の様子。水雷艤装やメッキパーツ仕様のスクリュープロペラなどの様子。

船尾の水雷艤装。右舷側より
***空中線***
空中線は、フラグシップのカラーテグスを使用し、説明書の図面を参考に取り付けました。
要所要所にガイシを模した塗装を施してあります。
***塗装について***
塗装はほぼ全般にわたってエアブラシで塗装し、下地はグレーサーフェーサーの吹き
付け、細かな色注しはエナメル塗料の筆塗りで行っています。
船体は佐世保にて竣工した雪風の竣工時とあって、ピットロードの佐世保工廠色を船体
に使用し、甲板色はGSIクレオスMrカラーの赤褐色、マホガニーなどを独自に調色し、
リノリウムの色合いに近づけたオリジナルの塗料にて塗装しています。
最後の仕上げにつや消しのクリアーを吹いて質感を落ち着かせましたが、艦橋窓をはじ
めとする透明パーツは、クリアー吹きの際に曇ってはいけないので、クリアー処理後に
取り付けました。
***展示台およびケース***

↑展示台はハセガワのケースとセットのものを使用し、固定には他社製の金属飾り脚を
使用しました。 船底内部にナットを仕込み、ボルトを使用しての固定ですので頑丈に
固定され、またボルトをプラスドライバーで緩めれば、模型を台から簡単に取り外すこと
も可能です。

ネームプレートは、キット付属のデカールを展示台に貼り付けました。

↑専用ケースに収められた雪風完成品全景。
**総括**
総括掲載が遅れましたが、この雪風の登場も相まって、最近の1/350艦船模型界は
活気があって、大型艦船模型愛好家のHIGH-GEARedとしては嬉しい限りです。
この雪風のキットは繊細なモールドの割に部品点数もほどよく抑えられ、三笠ほどの
組みやすさはないにしても、全体的には1/350艦船模型の新基準といえるもので、
クリアーパーツを使用した艦橋窓枠や、探照灯レンズ再現を見るに、新しい表現を
求めて精進を重ねているハセガワの心強い姿勢がうかがえます。
このまま1/350スケールにて、大和以外の主力艦、特にまだどこからもリリースされて
いない正規空母や、高級ガレージキットしか存在しない同スケールの巡洋艦などの
リリースを期待したいところですが、三笠も雪風も全長などの数値が酷似しているこ
とから(その結果、ケースも台座が流用されています)、実質的にはこのサイズを越
える艦船の開発は難しい状態にあるのかもしれません。
いずれにしましても、三笠に各バリエーションが発売された状況を見るに、雪風も後期
バージョンが出る可能性は高そうですので、1/350大和と供に展示する機会もできそう
です。
ところで話は変わるのですが、デアゴスティーニや模型情報サイトからのリンクを承諾
して以来、HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!の艦船模型をご覧になって、最近
その感想をメールにてたくさん頂いております。
そのうち半分は好意的なものですが、あとの半分は、重箱の隅をつつくような内容だ
ったり、知識自慢であったり、一段高いところから品評しているようで、実際には相
手の言っていることの方が間違っていることも多く、当サイトの文面を良くご覧になっ
ていないことがすぐに分かる見当違いの内容ばかりで、受け取る側も大変当惑しています。
これらのメールは大抵自己紹介すらない一方的なメールですので、これまでは真面
目に反論すべきは反論してきましたが、今後は名乗りもしないメールは一切無視い
たしますので、ご了承ください。
BBSが一時休止に至ったこともそうですが、ネットとはいえお互い意志のある人間
同士です。 最低限のマナーを守って楽しい交流を実現しましょう。