1/350スケール 駆逐艦 雪風 天一号作戦時
ハセガワ製インジェクションキット















HASEGAWA  1/350 駆逐艦雪風 天一号作戦時

当サイトをご覧の方は、なんとなく予想されていたかもしれません。(笑)

HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!では、タミヤ1/24エンツォ・フェラーリ、ハセガワ
1/350戦艦三笠、1/350駆逐艦雪風など、新製品の完成一番乗りを目指すことがこれま
で幾度かあったのですが、今回もその一例として、ハセガワの新製品、1/350駆逐艦雪風
天一号作戦時に挑戦しました。

これに関しては何の自慢になることでもないのですが、製作作業の早さだけには自信がある
HIGH-GEARedのこと、1/350雪風自体も竣工時が発売された時点で、いちはやく完成させ
た経験があるので、今回も簡単にいくだろうと安易に考えていたのですが、対空兵装の増備
に伴う著しい部品数の増加と、発売翌朝から大阪日本橋で行われるコンテストへ向けた模型
の搬入作業などの兼ね合いもあって、14日の夕方から製作を開始して、それ以降ほとんど休
むこともなく徹夜の重労働となりました。

その結果、翌日の完成&写真撮影と搬入作業とを両立させることが叶ったわけですが、徹夜
作業の甲斐あって、急いで組み立てた模型に発生しがちな作業の雑さも最小限に抑えること
ができました。

天一号作戦時の艤装としては、マストに取り付けられた22号電探や、増備された単装機銃、
高角砲と連装機銃を降ろして三連装機銃に交換された機銃座および、舷側手摺に沿って取
り付けられた防弾鋼板などが、竣工時との違いになります。

また今回は、これまでのエッチングパーツによるディティールアップの他に、ファインモールドから
限定で発売された、真鍮砲身もディティールアップに盛り込み、その対空兵装の充実振りも
相まって、よりシャープな雪風の完成となりました。


***駆逐艦雪風 実艦について***

駆逐艦『雪風』は陽炎型駆逐艦の8番艦として1940年1月20日佐世保工廠で竣工、
太平洋戦役に置いて薄幸な運命をたどった連合艦隊の中にあって(駆逐艦は軍艦
席には含まれませんが)、最も武運に恵まれた艦の中の代表的な存在で、太平洋戦
争の主な作戦にはほとんど参戦し、戦火を潜り抜けてきました。。

ミッドウェイ海戦、南太平洋海戦、第三次ソロモン海戦、ビスマルク海海戦、コロンバ
ンガラ島沖夜戦、マリアナ沖海戦、シブヤン海海戦、サマール沖海戦、坊の岬沖海
戦と、連戦に連戦を重ね、いずれも連合艦隊が大損害を被る激戦の中、一度も被害
といえる被害を受けずに大戦を力強く生き抜き、敗戦後は復員船として活躍、その後
は中華民国に引き渡され、『丹陽』と改名されて同国海軍の旗艦に就役。台湾(中華
民国)海軍に引き継がれた後、昭和45年に解体されて生涯を閉じるまで実に30年にも
わたって活躍した名艦中の名艦です。


***キット、組み立て、ディティールアップについて***

今回は、9月13日にリリースされたハセガワの新製品、1/350駆逐艦雪風 天一号作戦
時をベースに、同社の専用エッチングパーツとファインモールドの砲身を使用し、各部
にディティールアップをほどこしました。

キットは天一号作戦時の仕様となっておりますので、組み立てはほぼキットの解説書
どおりにそのまま組み立て、エッチングパーツは基本的には解説書に忠実に取り付
けましたが、閉塞舷窓など、部分的には個人の判断で省略してあります。


***船体***


船体舷窓は、ピンバイスで貫通させ、モールドのメリハリを強調しました。


↑ピンバイス加工にてモールドのメリハリを強調した舷窓と、舷側に施された鋼板継ぎ目
モールド等の様子


↑側面より見た全景の様子。左舷より



***各部の艤装、その他細部の様子について***


↑艦橋周りの様子。艦橋窓枠はクリアーパーツによる再現となっています上部の見張り台は雪風専用
エッチングパーツより使用、手摺やラッタルなども同パーツから使用したものです。また、竣工時には
装備されていない機銃座も特徴的です。 25mm三連装機銃は新規パーツで製作され、射手腰掛や
防盾まで再現されたシャープな仕上がりのものです。 もう少し発売が早かったら、大和に流用していた
ことでしょう。(笑)



↑船首錨甲板



↑艦橋背面部。改装の際に追加された増設部分の様子が分かります。煙突出口のほかに、前部
煙突左右の支柱のトラスが抜けている様子もご覧頂けます。また、画像にははっきり映っていませ
んが、艦橋背面増設部分の支柱もエッチングパーツで再現してあります。


↑後部マスト付近。高角砲を降ろして増設された機銃郡や信号灯など
右舷側の補強支柱はハセガワ純正エッチングパーツによるものです。


↑12、7cm連装砲塔の砲身には、ファインモールドの真鍮挽き物砲身(限定品)を使用。
砲口はあえて真鍮の地の色を残し、内筒の雰囲気を演出しました。


↑船尾の様子。水雷艤装やメッキパーツ仕様のスクリュープロペラなどの様子。
スクリュープロペラは純正メッキパーツによる再現です。




***空中線***

空中線は、フラグシップのカラーテグスを使用し、説明書の図面を参考に、配置と本数
を自分なりに調整して取り付けました。

要所要所にガイシを模した塗装を施してあります。


↑空中線の様子


***塗装について***

塗装はほぼ全般にわたってエアブラシで塗装し、下地はグレーサーフェーサーの吹き
付け、細かな色注しはエナメル塗料の筆塗りで行っています。

天一号作戦時の雪風がどのような外舷色であったかは存じ上げないのですが、今回は竣工
した時の色合いに合わせて、ピットロードの佐世保工廠色を船体
に使用し、甲板色は日
本海軍艦艇のリノリウム甲板の色合いを再現した、タミヤのリノリウム甲板色をビンに移したも
のをエアブラシで吹き付け、船体、甲板ともに、艦船模型専用カラーを使用しています。

最後の仕上げにつや消しのクリアーを吹いて質感を落ち着かせましたが、艦橋窓をはじ
めとする透明パーツは、クリアー吹きの際に曇ってはいけないので、クリアー処理後に
取り付けました。


↑画像では明るめに写ってしまっていますが、実際には少々暗い目の色調です。


***展示台およびケース***

展示台はハセガワのケースとセットのものを使用し、固定には他社製の金属飾り脚を
使用しました。 船底内部にナットを仕込み、ボルトを使用しての固定ですので頑丈に
固定され、またボルトをプラスドライバーで緩めれば、模型を台から簡単に取り外すこと
も可能です。


ネームプレートは、キット付属のデカールを展示台に貼り付けました。







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