1/700船の科学館ジオラマ 2回目『宗谷』『羊蹄丸』








港湾模型『船の科学館』2回目 『羊蹄丸』『宗谷』

2012年に一度製作した『船の科学館ジオラマ』ですが、ブログの方に写真を掲載しているのを見た、青函連絡船ファンのお客さまから、「同じものを作って欲しい」というご依頼があり、前回製作からおよそ半年の時を経て、もう一度、同じジオラマを製作することになりました。

二度目の製作に当たり、前回の反省点を踏まえて羊蹄丸の装備品の修正、海面の色合いの調整などを行い、より納得のいく仕上がりとすることができました。





羊蹄丸から宗谷を見る。羊蹄丸の乗船桟橋は形状が複雑で、今回も苦労したポイントです。



実際の情景では、画像奥に船の科学館本館がそびえます。いつかは本館も製作するのが密かな目標です。



「ゆりかもめ」方面から見た様子。実際の情景では、この先に貨物ターミナルが広がります。シンフォニーやヴァンテアンも、この海峡を通過しています。



本館側から見た様子。実際の風景にかなり近いイメージが出せたのではないかと思います。



今ではもう見られなくなってしまった羊蹄丸。新居浜で見た最後の一般公開での姿もいつかジオラマ化したいと思います。



羊蹄丸の後部から。羊蹄丸前後に展示されている可変ピッチプロペラは、1/700つがる型ヘリコプター搭載巡視船から部品取りしました。



宗谷を後部から見た様子。実船の現状に合わせ、木甲板は前部を覗いて全て剥がし、デリックも一部省略しました。



水産庁の船が停泊する桟橋と、戦艦『陸奥』の主砲身。現地で撮影した写真を確認すると、桟橋の上には自動車が止まっていたので、その様子も再現しました。 使用したのは、1/700輸送艦『LST4002しもきた』に付属の高機動車です。(塗装を変えると、市販SUVっぽく仕上がりました)



上が新作、下が旧作です。 本当に同じジオラマをふたつ製作したという証明写真です(笑)


**総括**


船の科学館に羊蹄丸が保存されていたからこそ、私のような「引退してから青函連絡船ファンになった人間」が誕生しました。

このような経緯で連絡船のファンになった私は、少々変わり者なんじゃないか?という思いを、船の科学館初見学以来、持ち続けていたものですが、インターネットで同じく連絡船のファンの方や、連絡船の好きなお客さんと交流を続けるにつれ、同じような経緯でファンになった方は意外と多いことに気付き、改めて、羊蹄丸が存在してくれたことの意義を感じた次第です。

そして、そもそもは自分用に製作したこのジオラマを、『欲しい!』とおっしゃってくださったお客様には、自分の思いの全てが伝わったように思え、模型を仕事にしていて本当に良かったと、感慨深い思いでいっぱいです。

製作面では、以前に製作した旧作を計測して作ることができたこともあって、資料をいちから洗う工程は省略することができ、パーツの製作や塗装に100%集中することができたので、仕上がりは全体的に前回よりワンランクアップさせることができました。 

作品を様々な角度から撮影し、このようにホームページに公開することができて、製作者としてとても嬉しく思っています。


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