1/700スケール 航空母艦 加賀 1941年真珠湾作戦第一次攻撃隊フル編成
HASEGAWA製インジェクションキット
ハセガワ 1/700
今回製作の加賀は、前回製作の翔鶴と同時進行にて製作したもので、翔鶴と同じく
真珠湾第一次攻撃隊の編成を再現すべく、キット状態から艦載機を追加補充し、
機動部隊上空援護の2機を除いた水平爆撃隊の97式艦上攻撃機14機および、雷撃隊の
97式艦上攻撃機12機と、制空攻撃隊の零式艦上戦闘機を9機、フル編成として飛行
甲板に並べました。
同時に製作していた赤城および加賀の第一次攻撃隊の編成と合わせて、キットに
付属の艦載機以外に静岡模型協同組合の1/700日本艦載機前期セットを5箱注文
して仕上げ、プロペラにはゴールドメダル製のエッチングパーツを、艦攻に装備する
魚雷および爆弾は０、８ミリ径のアルミ棒を切ったもので自作しました。
飛行甲板に並べられた97式艦攻合計26機と零戦9機。さしもに長い加賀の飛行
甲板も満載状態になっています。
９７式艦上攻撃機の背面にはこのようにアルミ棒をカットし、爆弾や魚雷にみたて
て装備させました。 予想したよりいい雰囲気に仕上がって満足です。
加賀本体は、1/700WLシリーズのキットをベースに、ゴールドメダルの1/700日本空
母用エッチングパーツにて手摺、タラップ、ラッタル、救助ネット、マスト基部をディティ
ールアップし、機銃は全てピットロード製に交換、高角砲は静岡模型協同組合のリニ
ューアルパーツの観測室を下部を加工して浮かせた実感的な形状に整え、ジョーワ
ールドのエッチングにて窓枠を、フラグシップの密チェーンにて錨鎖を、極細テグス
にて空中線を張る等、普段どおりのディティールアップを施してあります。
飛行甲板のマーキングは、デカール類は使用せずに、すべて塗装にて表現しました。
＊＊総括＊＊
加賀は4回目の作例を掲載しておりませんが、今回で5回目になります。 考証面で不明
な点が多かった関係で、その点の不備はしかたないとしても、シルエットも細部の作りこみ
も良好なキットだけに、艦上機のフル編成も大変見ごたえのあるものに仕上がってます。
今回製作の赤城、加賀、翔鶴の艦上機のフル編成を見ると、開戦当時日本が世界に先
駆けて機動部隊をここまでの規模に仕上げていたことに改めて驚かされるばかりです。
しかしこの機動部隊、艦上機、熟練した搭乗員は早い段階で失われ、大戦後期には増備
された米機動部隊の攻撃により、大和武蔵をはじめとする連合艦隊が壊滅の道を歩んで
行った事実はなんとも皮肉な結果といえます。
加賀は赤城の影にかくれて余り目立たない印象があるという方もおられるかもしれません
が、これまで愛好家の方と交流してきた中で集めた情報では、加賀が好きという方は意外
に多いようで、大スケールモデルまたは、更に精密なモデルを望む声も多いようです。
赤城や飛龍や1/500や1/450でモデル化されていることを考えれば（赤城は/144まで出
たみたいですし）、加賀ももっと日の目を浴びてくれればいいのになと考える今日この頃です。
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