1/350スケール 戦艦 大和 新考証13回目
田宮模型製インジェクションキット 22回目 ライオンロアおよび自作パーツ多用














タミヤ 1/350 ライオンロアパーツを使用した上で自作パーツ等を更に盛り込んだ仕様



↑ケースおよび台座は この夏製作した決定版大和と同じタミヤ製です。

HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!では、これまでに22回にわたってタミヤ製
1/350戦艦大和の作例を掲載してきました。

そのうち、2006年夏に製作記と共に掲載した「決定版」を除く20隻の大和は、希望
される持ち主の元に旅立ったわけですが、今回の作品は、それらの製作品の大和
の中では、最後の作となる可能性の高いものです。

22回目となる今回の大和は、サイトをご覧になった方から製作をご依頼して頂いた
ものなのですが、最後の作ということで、ライオンロアの「真実の大和」セットを基
本として、これまで残してあった大和用パーツ類などを数多く盛り込み、また「決定
版大和」の製作経験を踏まえた、自作パーツおよびパーツの作り変えなど、これま
で行ってこなかった数多くのディティールアップを盛り込みました。

その甲斐あって、今回の大和は他人にお譲りしてきた大和の中では、過去最高の
完成度になり、「決定版」に最も近い作例になりました。


まずは今回、1/350戦艦大和に行ったディティールアップの中で、主なものを簡単に
掲載させて頂きます。

(*マークのものは、今回初めて行ったディティールアップです)


エッチング機銃使用
前部甲板機銃位置変更(三連装機銃追加、単装機銃取り付け穴パテ埋)
増設機銃八画オープン形状ブルワーク自作(丸型ブルワーク用エッチング流用)
*増設機銃床面付八画オープン形状ブルワーク自作(床面をプラバンにて自作)
*前部甲板単装機銃土嚢マントレット再現にレジンパーツを使用(モデルアート社パーツ)
*機銃射撃指揮所を最新考証に従って増設
単装機銃橇式機銃座追加
エッチング製船尾機銃座追加
錨鎖精密チェーン再現
主砲真鍮砲身化
*主砲身外筒砲操作台追加
*主砲身照準演習機追加 副砲真鍮砲身化
砲塔上手摺追加
砲塔後部出入り口および足場追加
第二主砲および副砲バーペッド補強板追加
シールド付高角砲真鍮砲身化
*シールドなし高角砲真鍮砲身化
高角砲シャッター、補強板、手摺等追加
(↑補強板はシールドなし、手摺はシールド付きのみ)
中央構造物高角砲デッキ上滑り止め鋼板エッチング再現
高角砲射界制限枠自作(真鍮線加工)
各部手摺、ラッタル追加
水密扉および甲板上ハッチエッチング化
艦橋前部窓枠モールド切削およびエッチング化
15m測距儀前部補強ステーおよびキャットウォーク追加
防空指揮所高角双眼鏡自作(真鍮線加工)
ループアンテナエッチング化
21号電探エッチング化
艦橋背面タラップエッチング化
煙突側面通路エッチング化
探照灯爆風防止シャッター追加
*マスト基部三脚支柱の構成変更(前二脚、後一脚化)
マストラッタル取り付け、13号電探エッチング化
後部艦橋測距儀キャットウォーク追加
各部吸気口フィンエッチング化
前後甲板パーツ継ぎ目パテ埋
航空作業甲板航空機運搬軌条エッチング化
運搬軌条ベース滑り止め鋼板追加
リノリウム夜間歩行帯押さえ金具追加
カタパルトエッチング化
ジブクレーン&空中線支柱エッチング化
内火艇搬入口航空作業甲板支柱エッチング化
空中線追加
船体鋼板継ぎ目追加
金属スクリュープロペラ追加
主舵補強板追加
*その他、手摺およびラッタルもこれまでより多く再現してあります。


・・・等など、様々なディティールを追加しました。

それでは、今更説明する必要もないくらい有名な戦艦ですが、例によってまずは戦艦
大和の実艦についての簡単に解説させて頂きます。


***戦艦大和 実艦について***

日本の造艦技術の高さを世界に示した巨大戦艦大和は昭和12年11月に呉海軍工廠
にて起工、昭和16年12月に竣工しました。

水線長256メートル、最大幅は38、9メートル、排水量約7万トンの巨体に46センチ主砲と
いう巨砲を9門搭載。その大きさ、武装は当時世界最大、最強を誇りました。主砲の46セ
ンチ砲は最大射程41キロにも達し、距離30キロにて厚さ43センチの鋼鉄板を貫通させる
威力を持っていました。

一方、防御力の面でも基準排水量の3割になる21266トンの装甲板を使用。艦の全長をで
きるだけ短くし、艦橋や砲塔、機関部などの重要部分を中央に集めた集中防御方式を採
用して高い防御力を実現しました。さらに、水面下の形状ででもっとも特徴的なバルパス
バウ。3メートルも前方に張り出した球状の船首は、その他の工夫と相まって造波抵抗を
軽減、推進効率に優れた艦形を実現しています。

こうした技術が戦後日本の造船界に遺産として受け継がれました。 大戦中はミッドウェ
ー海戦やレイテ沖海戦に参加し、太平洋に君臨した大和でしたが、昭和20年4月7日、
菊水作戦による海上特攻部隊として沖縄に向かう途中、300機からなるアメリカ海軍機の
猛攻を受け、ついにその姿を海中に没しました。(解説書より)


***キットとディティールアップについて***

模型の大きさは、全長およそ77cmです。

今回は、ケースにも「決定版」と同じタミヤ製のケースおよび、台座を使用しました。

ケースはタミヤからの直販で購入できたのですが、台座は品切れになっており、困っていた
のですが、その後、大阪日本橋の直営店で何とか在庫品を見つけ出して入手することが
できました。 この機会を逃せば次回の入荷が二ヶ月先になるということでしたので、入手
することができて本当に幸運でした。

製作のベースキットには、おなじみのタミヤ1/350戦艦大和を使用しています。

タミヤの1/350戦艦大和はそのまま組むだけでも充分精密で存在感のあるモデルですが、
設計が古いため、現在の目で見ると考証の誤りがいくらか目に付くところがあります。

そこで、いつもと同じく、機銃配置を中心に最新の考証に合わせるべく、ライオンロアの
ディティールアップパーツを使用すると同時に、自作パーツの数を以前の作例以上に
増やし、新しい考証の大和に近づけるべく努力しました。

使用ディティールアップパーツは、最初に記載しましたように、ライオンロアの「真実の大
和」セットを中心に、同セットだけでは手摺パーツのピッチの関係で処理しきれない舷側
機銃間の手摺や、の観測機運搬台にエデュアルドのエッチングパーツを使用し、測距儀
カバーやラッタルの一部にはホワイトエンサインモデルズの大和&武蔵用エッチングパーツ
を使用しています。

また、「決定版」にてはじめて挑戦した床面付き八角形状機銃座の自作や、機銃射撃指揮所の
増設、マストの三脚支柱の基部構成変更も行い、ライオンロアのパーツセットには含まれな
いシールドなし高角砲身の真鍮砲身化も、FUKUYAのパーツを使用することで行いました。

パートごとの細かいディティールアップの詳細は、下記に詳細に掲載しましたのでぜひ
ご覧ください。


***船体のディティールアップ***

船体はキットのままではのっぺりしてメリハリにかけるので、鋼板継ぎ目のモールドを自作
して追加した他、スクリュープロペラにライオンロア製金属パーツを使用、主舵の補強板な
どを追加しました。


↑右舷側よりの全景です。空中線は後部副砲塔上の本数を後に増やしました(後の画像をご参照ください)

鋼板の継ぎ目モールドの追加方法は同じ大きさに短冊状で切りそろえたマスキングテー
プを舷側に貼り、サーフェーサーを吹いて塗膜の段差を作る方法で行いました。 縦の
継ぎ目を追加する目的で同様の作業を何度も繰り返して完成しました。

画像では少し確認しづらいですが、今回もこの処理を目立つ舷側部分に行ってあります。


↑鋼板継ぎ目の様子。内火艇搬入口の踊り場および、航空作業甲板の
支柱もエッチングパーツを使用して再現しました。。

船首周りは錨鎖、吃水ゲージ、号令台、単装機銃など各部にディティールアップを施しました。

船尾はスクリューを金属スクリューパーツ使用にて再現し、舵の補強板をエッチングにて
追加、ライオンロアのパーツ登場で、これまでプラバンで自作しなくてはいけなかった補強
板以外に、船尾機銃座もエッチング再現となりました。


↑船尾の様子。メタルスクリュー、主舵補強板、エッチングによる船尾機銃座など、全てが今回
初のパーツ使用になります。機銃座は大和ミュージアムに準じた形状です


***主砲のディティールアップ***


↑第三主砲塔のクローズアップ。ライオンロアパーツの使用により、キットでは丸型の機銃
座を新考証の六角型とし、今回は外筒砲操作台および照準演習機も取り付けました。

主砲塔は今回はキットのパーツをベースに真鍮挽き物製の砲身と、エッチングパーツ
によってディティールアップを施しました。

砲身は開口済みのもので直線が良く出ており、外筒砲ステーを再現、キットでは段付
き再現になっている先端のテーパーが繊細に再現(良く見ないと分からないくらい微妙
なものです)され、キットパーツとは比べ物にならない精度を持っています。

砲身ディティールアップ以外のエッチングパーツによるディティールアップ内容は、手
摺、ラッタルの他に、背面扉、足場、測距儀覆筒側面蓋(?名称不明)、砲塔上特設
機銃座などです。

主砲塔背面。出入り口の様子や各砲座の補強板、ラッタルの配置などがご覧頂けます。



***副砲のディティールアップ***

副砲も主砲と同じく、真鍮挽き物砲身や手摺、ラッタル、背面出入り口などをディティ
ールアップパーツの使用にて再現しました。

特に前部副砲塔(1番)の背面には、最新考証に近い形状の足場を再現しました。
また、キットでは主砲の防水布が再現されているにも関わらず、副砲の防水布は再現
されていないため、エポキシパテで自作して再現し、キャンパスガードを追加しました。 


↑後部副砲のクローズアップ。キットでは再現され
ている砲座の缶室吸気口もエッチングパーツにて
追加しました。


***機銃のディティールアップ***

対空兵装の中でも、特に精密さが要求される25mm三連装機銃は、今回は全てエ
ッチングパーツにて再現しました。

これはライオンロアの「真実の大和」セットに付属しているもので、4枚のエッチング
パーツから組み立てていくことで、照準機や腰掛、ハンドルやペダルも再現された
大変精密なものです。

今回で三回目の使用になるのですが、それでもこのパーツの使用は難しく、作業
には丸一日を要することになりました。

機銃配置は、タミヤキットが単装機銃を多数装備した70年代の考証で設計されて
いるため、もちろんこれら単装機銃取り付け穴は全てパテ埋めし、近年考証にあ
る三連装機銃増備状況に変更しました。

また、最上甲板上の機銃ブルワークは、全て八角形状とし、前回のライオンロア
パーツ使用の作例より更に考証を進め、キットパーツにモールドされている従来
装備のブルワークも全て切削し、「決定版」の時に初挑戦した床面付き八角機
銃座を自作して取り付けました。


↑これがエッチング機銃および、自作した最上甲板八角型機銃座の
様子です。予算の関係で決定版のような金属板ではなく、プラバンに
よる再現ですが、追加した機銃座と並べて違和感の少ない完成度に
なりました。全部の2基、後部に4基と、合計6基の床面付き機銃座を
自作しました。

単装機銃の土嚢マントレットは、2種類が用意されていたモデルアート社のパーツ
から、「決定版」にて使用しなかった方を使用、船尾の機銃ブルワークは、ライオン
ロア製エッチングパーツで再現しました。


***高角砲のディティールアップ***

前回のライオンロアパーツの作例では、高角砲身の真鍮砲身化は、「真実の大和」
セットに含まれるシールド付き高角砲身のみ行いましたが、今回はシールドなし高
角砲の砲身も真鍮砲身化しました。

砲身に使用するパーツは、ライオンロア製ではなくFUKUYA製のもので、12本セット
を買ってライオンロアパーツと合わせて使用する方法もあったのですが、ディティール
統一のため、24本セットを購入して12基の高角砲郡のディティールにに一体感を持たせました。

その他、シールドなし高角砲はシャッターを、シールド付き高角砲には手摺等を、
それぞれエッチングパーツを使用することでディティールのメリハリを強調しました。


↑高角砲デッキの様子。今回はシールドなし高角砲も真鍮砲身
です。デッキには、滑り止め鋼板も敷かれています。

また、高角砲の周りに張り巡らされている高角砲射界制限枠は、キットでは省略さ
れているため、真鍮線加工の現物あわせで自作しました。


***中央構造物のディティールアップ***

中央構造物はキットでは側面モールドがまったくないので、ここはエッチングパーツにて
徹底的にディティールアップしました。

まず、各種水密扉およびタラップを資料に基づいた位置に追加して側面のディティール
をよりメリハリのあるものにした他、デッキ部分には、キットでは再現されていない滑り止め
モールドをエッチングパーツにて追加しました。

手摺再現は部分部分によって2段式、1段式の手摺と再現方法を区別し、高角砲座ブル
ワークおよび機銃ブルワーク床面も滑り止め鋼板をエッチングパーツにて再現しています。


中央構造物 右舷からの全体像。各種滑り止め鋼板や手摺、ラッタル、扉の様子など。
増設された機銃射撃指揮所の台座は、「決定版」の作例より更に考証を進め、従来
型の台座とは形状を区別しました。

缶室吸気口は、キットのパーツにエッチングパーツを重ねてよりメリハリのある再現とし
ました。第八缶室吸気口のみ、キットパーツとライオンロアパーツの形状が合わない
ため、台座なしで使用しています。

自作した部分は、高角砲のディティールアップでも記載しましたが、高角砲射界制限枠
で、真鍮線を材料に現物あわせで工作したものです。


***前部艦橋のディティールアップ***


↑見せ場のひとつ、前部艦橋のクローズアップです。ライオンロアパーツを使用
することで、背面のラッタル表現などは特に実感的です。


エッチングパーツによる再現は、各部の手摺、ラッタルのほかに、窓枠、ループアン
テナなどを再現、また今回初めて15m測距儀の前面補強ステーおよび手摺を伴った
ラッタル表現の背面階段などを再現しました。

21号電探は前面保護金網や空中線素子も再現されたもので、従来の再現より精度
がアップしました。


↑防空指揮所には自作した高角双眼鏡も装備しています。


↑後ほど信号灯背面ラッタルも追加しました。


***後部艦橋のディティールアップ***

後部艦橋は、基本形をキットそのままに、手摺、ラッタル、機銃座床面滑り止め鋼
板と、吸気口フィンをエッチングパーツ使用にて再現しました。 また、キャットウ
ォークおよびキャットウォーク手摺も再現しています。


↑ディティールアップされた後部艦橋のクローズアップ


***煙突のディティールアップ***

煙突は最新ロットでは出口が開口されているため、これを使用し、側面の足場は
エッチングパーツにて再現しました。 ライオンロアのパーツでの解釈は緩やかな
アールを持ったもので、角ばった表現のゴールドメダル考証、機銃射撃指揮所を
繋ぐエデュアルド考証とも別の再現で、大和ミュージアムで採り入れられている
形状に良く似ています。

探照灯は、爆風防止シャッターをエッチングパーツにて追加し、水平方向に
取り付けました。


↑出口が開口され、探照灯シャッターを追加した煙突の様子。足場やラッ
タルはエッチングパーツによる再現です。


***後檣の一部構成変更***

マストは「決定版大和」と同じく、基部の構成をキットパーツの前一脚、後二脚
構成から、最新考証に近い前二脚、後一脚構成に作り直しました。

方法は、「決定版」の製作記に書いた通りで、基本的にはキット状態のマスト
を集合部分で二分割し、逆向きに接着しなおす方法です。 

その際、接着部分はそのままですと強度に欠けるので、内部に真鍮線を差し
込んで補強すれば安心です。

もちろん、中央構造物側のマスト取り付け穴も、一旦パテで塞ぎ、新しい取り
付け穴を開けなおして取り付けました。基部環座はライオンロアパーツです。


↑マストのクローズアップ。大和のマスト構造に詳しい方でしたら、基部の
支柱構成が新しい考証に近づけてあることがお分かり頂けると思います。


***航空作業甲板のディティールアップ***

航空作業甲板はライオンロアのパーツを使用することで、このパーツを使用し
た作例独特の再現となりました。

航空機運搬軌条(レール)をエッチング化してメリハリを付けるところまではゴー
ルドメダルの追加パーツを使用した時と同じですが、ライオンロアのパーツは、
滑り止め鋼板を下地に敷いていたという考証を採り入れて設計されているため、
レール下面に滑り止め鋼板を敷いた再現となりました。

また、リノリウム夜間歩行帯上のリノリウム押さえ金具をエッチングパーツで再現
しており、これは「決定版大和」でも採り入れたものです。



航空作業甲板全景。レールが床面より浮いている表現が魅力的です。


***カタパルトとジブクレーンのディティールアップ***

カタパルトはライオンロアのエッチングパーツに交換し、キットパーツは使用し
ていません。 ジブクレーンは、基部にのみキットパーツを使用し、クレーン
本体と空中線支柱は全てエッチングパーツに交換しました。


↑カタパルトとジブクレーンの様子。クレーンにはケーブルも追加しました。


***塗装について***

塗装は全体の95パーセントは吹き付け塗装です。 一部の色指しやタッチア
ップにのみ、筆塗り塗装を施してあります。

下地は全てグレーサフによる処理を施し、船体はタミヤスプレーの呉海軍工
廠色、船底はGSIクレオス Mrカラー艦底色、木甲板はタンとウッドブラウン、
黄橙色を独自にブレンドして作ったオリジナルの塗料を使用し、木甲板部分
のみ、黄色橙色の下地を作った黄色立ち上げで、船体色部分との発色の違
いを演出しました。 

この配色は、「決定版大和」とほぼ同様の構成で、「1/350戦艦三笠ファイン
ディティール」以来、自身のコレクションにおいても採用しています。


***空中線について***

空中線はフラグシップの着色テグスを使用して再現し、部分部分にガイシを
模した白塗装を施しました。

接着は瞬間接着剤によるもので、船首の旗竿は真鍮線による自作で強度を
持たせてあります。

今回は軍艦旗も掲揚しました。 タミヤのキットに付属の旗はデカールではな
く、紙ですので澱粉糊を使うことで比較的安定して保存できると思います。


↑空中線および軍艦旗の様子。


***ケースおよび台座について***


ケースおよび台座も「決定版大和」と同じタミヤ製です。最初にも書きました
が、台座は在庫稀少な中、何とか入手できた幸運の品でした。


↑やはりキットを設計したタミヤ製だけあって、収まりの良い姿です。アクリルは
ボックス形状に成型された廉価品と比較すると、平滑性と透明度が段違いで、
苦労して作った模型を彩ってくれます。

Wing&RailModelsnetさんのケースを使わせて頂いたときにも思ったのですが、
同じ「アクリルケース」という商品名のものでも、素材や製法によって、品質には
大きな開きがあることが分かりました。 


↑銘板も用意しました。


***総括***

今回の大和は、これまで20回以上作り続けてきた1/350戦艦大和の最後の作品に
なるかもしれないということで、非常に思い入れの深い製作となりました。

特に、「決定版」で挑戦した数々の新しいディティールアップを、受注製作の模型に
反映することができたことも、大きな喜びでした。 

タミヤの大和の旧考証を改めるべく、2002年に丸型機銃座をアフターパーツで請求
し、当時の最新考証に近い大和に仕上げようと思い立った最初の作例よりはや4年、
今回の大和は従来のタミヤキットをベースにしたHIGH-GEARed作品の中において、
ひとつの完成形になったという気がします。
 

この大和はその他にも、いろいろと嬉しいご縁を運んできてくれたのですが、それに
ついては近々、PHOTO GALLERYの方でも公開予定です。

これまで、大和はHIGH-GEARedにいつもいろいろな物を教え、そしていろいろな物
を運んで来てくれました。1/350戦艦大和の受注による製作は、今回で終わりになる
わけですが、これからも大和と共に、模型製作の技術向上や、その他の艦船への
知識もより深まってくれれば良いなと思っております。

なお、2007年以降は、製作する艦船模型のスケールをしばらく1/350と1/700のみに
しぼって製作活動を続けて行こうと思います。

HIGH-GEARed HOBBY WORKS!!の新しい作品群をぜひご覧ください。





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