ハセガワ 1/350
戦艦『陸奥』製作記






↑船体の製作を大方終えたあとは、艦載機、短艇、対空兵装等の小物類
を仕上げました。





艦載機、短艇、対空兵装の製作

1/350大型艦船の船体製作は、簡単な作業ながら、対象となるモノが大きいため
に、大きな労力を必要とします。

この先、この船体に主砲や構造物を製作して乗せていくわけですが、細かな作
業が続くだけに、数が多くて精密な機銃や短艇などをあとから製作するとなる
と、精神的に苦しくなる場合があるので、気力に余裕のあるうち(笑)に、これ
らの装備品を先に製作することにしました。



↑まずは、艦載機の製作です。ハセガワの陸奥のキットには、九五式水上偵察機が
三機付属しているので、このうち一機を組み立て、搭載することにしました。画像
は九六式偵察機専用のAAランナーパーツです。これまで、1/350艦載機は零式水上
観測機と零式三座水上偵察機のみだったこともあって、九六式は今回が初挑戦に
なります。



↑複葉機の小型キットは、組み立て中のどの段階で塗装するのかの判断が難しいで
すが、HIGH-GEARedは画像の段階で塗装するようにしています。まず、全体を機体
下部の明灰緑色に塗り、次に下部をマスキングして機体上面色を塗るという順番
です。機体と、補助翼やフロートを繋ぐ支柱はライオンロアのエッチングパーツに
交換しました。



↑塗装、組み立ての終わった九六式水上偵察機。こうして側面から見ると、支柱
のエッチング化が、複葉機の精密化に非常に効果的であることが実感できます。



↑上面塗装は、暗緑色のエアブラシ吹きに、レッドブラウンの筆塗りを重ねまし
た。プロペラもエッチングパーツです。フジミの金剛に付属していた零式観測機
も、ディティールは良かったのですが、翼の薄さやバランスの良さでは、ハセガ
ワの九六式が数段優れているようです。さすがは「飛行機のハセガワ」ですね。日の
丸表示その他のマーキング類は、キットに付属のデカールで再現しました。



↑前回のフジミ製金剛製作記では、キットに付属の艦載艇のディティール
よりハセガワから別売されている1/350艦載艇パーツの方がシャープに仕上がっ
ていたため、ハセガワパーツへの交換を行いましたが、今回の陸奥では最初から
ハセガワの艦載艇がキットに付属しているため、キットパーツをそのまま使用し
ました。今回も架台をエッチングパーツに交換するため、パーツの架台モールド
の切削が必要になりました。右が切削前、左が切削後の17m水雷艇パーツです。



↑切削が必要なのは9mカッターが3艘、11m内火艇が1艘、17m水雷艇が2艘、
12m内火ランチが2艘です。切削は、ニッパーでおおまかに落とした後、ナイフ
やノミで整形、サンドペーパーで仕上げる順序で行いました。



↑サーフェーサーを吹きつけると、切削跡はほとんどわかりません。400番
程度のサンドペーパーで仕上げれば、磨き跡はサーフェーサーで綺麗に消え
てくれます。



↑今回使用したホワイトエンサインのエッチングパーツには、ハセガワやライ
オンロアパーツには含まれない、9mカッター用の腰掛けのパーツが入っていた
ため、カッターの立体感アップ目的で使用してみました。



↑塗装を終えた9mカッター。パーツは、純正の腰掛けモールドを切削してから
張り付けるのが筋ですが、今回はそのまま使用しています。



↑こちらは塗装、ディティールアップを済ませた12m内火ランチです。ライオ
ンロアのパーツセットには、ハセガワのパーツとほぼ同じ内容のパーツが含
まれているので、それらを使用しました。



↑11m内火艇。前回の金剛には12m内火艇を搭載しましたが、陸奥は長門と同
じく当時の連合艦隊の象徴的存在だったことから、キャビンを木張りにした
豪華版(?)内火艇のイメージで、キャビンをレッドブラウンに塗装しまし
た。船首の艦名表示はキットに付属のデカールをそのまま使用したものです。



↑同じく17m水雷艇。船体中央部に搭載された短艇群の中で、ひときわ存在感
のある艦載艇です。この水雷艇も、居住区側面は木張りのイメージで塗装し
ました。



↑地味な部分ですが、エッチングパーツのおかげで艦載艇のディティールア
ップもやりがいのあるものになりました。全長5センチくらいの水雷艇にも、
ちゃんとスクリューと舵を再現できるのですから、もはやひとつの船のキッ
トと言っても差し支えのないクオリティです。



↑25mm機銃は、大和、金剛に引き続いて、ライオンロアのエッチング機銃を
使用しました。大和で初めて使用して以来、コレクションのディティールの
バランスを統一するために使い続けているものですが、今回はライオンロア
の長門用パーツを使用しているため、新たに入手する必要はありませんでし
た。画像は、一基の機銃を製作するために必要なパーツを塗装し、切り出し
た状態です。



↑銃身は二枚を重ねて厚みを出す仕組みになっています。大和や金剛では三
連装機銃がメインでしたが、陸奥の場合は連装機銃です。なお、連装機銃で
は環型照準器は再現されていません。



↑出来上がった機銃は、射手の座席やハンドル、ペダル類まで立体感溢れる
仕上がりですが、大きさは5円玉と比較しても非常に小さく、精密にできて
います。



↑陸奥に装備された25mm連装機銃は全部で10基。大和や金剛と比べると、数も
少なくて楽でした(笑)。



↑一方、日本海軍艦艇のもうひとつの代表的対空兵装である、12、7cm高角砲
は、今回は個人的に購入してあったベテランモデルのレジンキットを使用しま
した。



↑ベテランモデルは、台湾のガレージキットメーカーで、レジンや真鍮挽き物、
エッチングパーツなどで超精密な艦船艤装パーツをリリースするメーカーです。
画像は、12、7cm連装高角砲を一基仕上げるのに必要なパーツを並べた状態です。
離型剤を落としたり、レジンパーツ独特の大きなゲートとランナーを取り除く
手間はありますが、真空注型されているのか?気泡などは一切見当たらず、イ
ンジェクションでは到底不可能な複雑なディティールが施されているのが特徴
です。



↑ベテランモデルの高角砲を未塗装で組み立てた状態です。レジンは比較的
硬質で割れやすく、瞬間接着剤の効きもよくないので組み立てはそれなりに
苦労します。HIGH-GEARedは一基組み立てるのに30分程を要しました。しかし、
完成させさえすれば、このクオリティ!!ディティール派の方でしたら使用
してみる価値は大きいと思います。



↑1/350の連装高角砲は、以前はタミヤの大和用しか入手がかないませんで
したが、この1〜2年の間にさまざまなメーカーから同じ1/350高角砲がリリ
ースされました。今回はベテランモデル製高角砲製作の機会に、これらの高
角砲のディティールを比較検討するため、一挙に並べて撮影してみました。
左から、ベテランモデル、ハセガワ、フジミ(別売りパーツ)、ピットロード、
フジミ(金剛用)です。



↑背面からのディティール比較。型抜きの関係上、インジェクションパーツ
で背面に精密なディティールの入っているものはありません。やはり、ディ
ティール面ではベテランモデルが圧倒的ですね。コストパフォーマンスでは
フジミ製(別売り)、バランスの良さではハセガワ製というイメージです。
こうしてみると、砲身の太さもいろいろです。フジミ製は太めですが、
インジェクションパーツとしては唯一、砲口が開口されているのが特徴です。






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