フジミ 1/350
高速戦艦『金剛』製作記






中央構造物がおよその形をなしてくると、次はいよいよ艦船模型の主役
たる、主砲、副砲などの砲槓兵器の製作です。




主砲、副砲の製作と取り付け

主砲、副砲のディティールアップは、真鍮砲身、エッチング、そして
今回初めて使用することになった、雁皮紙を使用することで行います。



↑今回、フジミ製1/350高速戦艦金剛の製作にあたり、使用した砲身は、
FUKUYAの真鍮切削砲身「1/350金剛型戦艦41式36cm主砲」です。



↑砲身パーツの比較をしてみました。上からFUKUYAの真鍮砲身、中央
がフジミ製できっとの初回限定特典として付属していた真鍮砲身、
下がキット純正のプラパーツです。



↑砲口の比較です。旋盤を使用して作られる真鍮砲身の真円度には敵
わないまでも、プラパーツも相当高い真円度を誇り、また砲口もちゃ
んと開口されていて、侮れない完成度です。FUKUYAの砲身は、内筒と
外筒を区別する切り欠きが入っているのが特徴です。



↑真鍮パーツには、加工時に油が付着していますので、メタルプライ
マーを塗装する前に、しっかりと油を落としてやることが必要です。
脱脂には、いろいろな方法があり、中性洗剤を使用する方法、レジ
ンパーツ用のウォッシング剤を使う方法、ラッカーシンナーに漬け置く
など、いろいろな方法があります。



↑ちなみに、HIGH-GEARedはヘキサンという業務用の脱脂剤を使用して
います。自動車整備に使われるブレーキクリーナーなどと同成分のも
のです。どの脱脂方法を使うにしても、歯ブラシなどで軽く磨いてお
けばと、脱脂をより確実に行うことができます。



↑脱脂を終えた砲身は、等間隔に穴を開けた割りばしに差し込んで固定
し、塗装します。塗装の順序はメタルプライマー→サーフェーサー→、
船体色の順番です。



↑その際、砲身の内筒は真鍮の字色を残した方が模型映えするので、
サフ塗装前に爪楊枝の先を差し込んでマスキングを行いました。ちな
みに、実艦の内筒は、ゴールドではなく、シルバーだったそうです。



↑砲塔のパーツは、純正パーツのままでもとてもよく出来ています。
今回は、ラッタルをエッチングパーツに交換するために削り取った
だけで、あとはほぼこのパーツをそのまま使用しました。



↑これは測距儀のパーツの裏側ですが、肉抜きされていて空っぽに
なっているので、プラ角材とパテで埋めることにしました。



↑砲塔をわざわざ下から覗き込むことってほとんどないとは思うの
ですが、せっかく砲塔の裏側までモールドが施してあるんですから、
やっておくことにこしたことはないかと思いました(笑)



↑主砲身の基部には、純正パーツに防水布のモールドが最初から施
してありますが、今回はこの質感を少し高めるため、Wing&Rail様の
オリジナルパーツでもある「雁皮紙」を使用してみることにしました。



↑雁皮紙とは薄い和紙のことで、艦船模型のキャンバス部分の再現に
適した素材です。Wing&Rail様の製品には、このような詳しい使い方の
説明書が付属しています。実際に使ってみると、皺が寄りすぎたりして
うまくいってないように思えますが、いざサフを吹いてみると、その皺
がかえって実感的に仕上がっている感じで、想像するよりは簡単に
使用できます。



↑雁皮紙を砲身基部のパーツに流し込み接着剤で巻きつけたあと、セ
ールカラーを塗装し、砲身を接着した様子です。巻きつけ前の写真を
撮り忘れていたので、使用前使用後の比較はできませんが、少し
「ゴワゴワした質感」が、実艦の防水キャンバスの雰囲気を盛り上げて
くれます。内筒、外筒の色のコントラストも高級感を演出してくれました。



↑砲塔に砲身をセットし、ラッタルと手すりのエッチングパーツを
取り付ければ、高速戦艦金剛の主砲は無事完成です。なお、手すりの
パーツは、フジミのDXパーツのものですが、説明書に記載されている
第二、第三砲塔の手すり取り付け位置に間違いがあるので、注意が
必要です。第一、第四砲塔の取り付け位置に従い、砲身を跨ぐよう
な位置に接着するようにしましょう、



↑無事完成し、船体に取り付けられた主砲塔。フジミの1/350高速戦艦
金剛は、砲身を取り付けた後にも俯仰が可能なので、完成後もこのよう
に、日本海軍が好んで使用した「交互撃ち方」の再現が可能です。



↑主砲が終われば、次は副砲です。副砲身にも、今回はFUKUYA製を
使用しました。主砲と同じく、割りばしに固定して塗装します。作業の
段取りの関係で、高角砲身(同じくFUKUYA製)もこのとき一緒に塗装
しました。



↑副砲身は、砲身基部と一体でモールドされているので、砲身部分のみ
を切り取り、ピンバイスで取り付け穴をあけて接着します。砲口も開口
されて実感的な副砲の出来上がりです。

次は、いよいよ高速戦艦金剛の魅力が結集された艦橋の製作です。






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