フジミ 1/350
高速戦艦『金剛』製作記
↑まずは短艇郡から製作を開始しました。
艦載艇の製作
2008年5月18日、フジミ製1/350戦艦金剛の製作がいよいよスタートしました。
1/350戦艦大和などでしたら何度も製作経験があり、どういう段取りで作業を進めていけ
ばいいかのノウハウも持っていたのですが、今回は見るのも触るのも初めての大型キット、
しかも多数のディティールアップパーツを盛り込んだ仕様になるということで、まずは
組み立て説明書を何度も繰り返し読み、製作に向けての各工程を頭に叩き込むことから
始まりました。
製作を開始した時点で、必要なパーツ郡は、Wing&Rail様に提供して頂いたものがほとん
どそろっていたのですが、5月21日発売の「1/350Fujimi高速戦艦金剛用スーパーエッチン
グ(上級者向)」のみがまだ未着だったため、同エッチングパーツの影響があまりなさ
そうな、艦載艇から製作を開始しました。

↑艦載艇については、今回はフジミのキットに付属しているパーツのほかに、
ハセガワから発売された「日本海軍艦載艇セットA」を使用するという選択肢が
あり、フジミのキットパーツと比較検討した結果、ハセガワのパーツセットの
中から12メートル内火ランチと9メートルカッターを使用することになりました。

↑パーツは、艦載艇の種別ごとに小物入れなどに入れて分割しておけば
作業性もアップします。

↑左がハセガワのパーツセットに含まれている12メートル内火ランチ
のパーツ。そして右がフジミのキットに付属している同じ12メートル内火
ランチのパーツです。ハセガワの方は船体と甲板とエンジン、キャン
パスと、4つのパーツ分けがなされているのに対し、フジミの方はお
なじ4つの分割ではありますが、船体を左右分割として、床面やエン
ジンは甲板パーツと一体でモールドされています。 キャンパスは、
フジミのものはクリアー成型で、窓が抜かれているのが特徴です。

↑そしてこちらは仮組みを行った状態です。甲板と床を別々にモールド
したハセガワのパーツの方が、だんぜんメリハリのある造形になってい
ます。フジミのパーツは、船体を左右分割としたことと、張り合わせの位
置出しダボの存在が災いして、甲板のモールドが少々浅めになって
しまっているのがコントラストの差を生む要因になっているようです。
また、キャンバスに窓が開けられていたり、最初から甲板への取り付け
穴が開けられていることから、キャンバスを外している状態より、むしろ
キャンバスを被せてある時の見た目を重点に置いた設計のようですね。
HIGH-GEARedは、キャンパスなしの方が好きなので、そういう意味でも
今回はハセガワパーツをチョイスしました。
こうして艦載艇パーツを比較していくと、全体的にフジミよりもハセガ
ワのパーツの精度がぬきんでており、結局はハセガワパーツに含まれな
い12m内火艇以外は、すべてハセガワパーツに統一することになりました。

↑しかし、ハセガワパーツにもそれなりに使いにくいところがあります。
このパーツは、本来ハセガワの1/350戦艦長門用に設計されたAF枠の
ランナーをエッチングパーツ付きで別売したものですので、画像でも
わかるように、長門用の取り付け架台がモールドされています。
このモールドは、金剛の船体側の架台モールドと干渉してしまいますし、またエ
ッチングパーツの架台に置き換える場合にも障害となるので、切削しなくてはい
けません。

↑左が切削前の12m内火ランチ、右が切削後の同パーツです。
切削作業は、まずニッパーなどでおおまかに架台を切り離し、そのあとデザインナイフ
などで削り取り、400番程度のサンドペーパーで仕上げる方法で行いました。キールの
ラインをシャープに残すには、平らな板に貼ったサンドペーパーを使うと便利です。

↑12メートル内火艇は、フジミのパーツを使用しました。フジミの金剛キットのパーツは、
画像で確認できるように、ランナーの湯口が接着面に盛り上がって付いているので、接着
前に徹底的に湯口を除去してすり合わせをしっかり行わなくてはいけません。

↑そしてこちらは9メートルカッター。左がハセガワ製で、右がフジミ製です。共に舵が
別パーツ化されているのですが、舵にはエッチングパーツを使用する予定なので、今回
は使用しませんでした。腕のある方でしたら、腰掛のモールドを切削してプラ棒などで
スクラッチされるのでしょうが、今回はハセガワのパーツをそのまま使用しています。

↑カッターの架台の切削の様子。カッターは船底にクリンカー張り(鎧張り)のモールド
があるため、架台の切削後に途切れたモールドを彫りなおす必要があります。今回は、
デザインナイフでモールドをつなげておきました。

↑フジミの12メートル内火艇は、すでに多くのネットモデラーの間で話題になっているよ
うに、操舵室の窓がモールドされておらず のっぺらぼう状態なので、少々シビアな作業
になりますが、マスキングして窓を塗り分けました。マスキングテープをコンマ5ミリ程
の細さに切り、窓枠を作る要領で貼り付けていくのですが、塗りわけだけでもかなり雰囲
気はよくなります。 画像では、船体と甲板パーツの間にスキマが出来てしまっていま
すが、これはのちほどパテ修正を施しました。
ハセガワの短艇郡と比較して、フジミの12メートル内火艇は少々シャープさにかける部分
があるので、このフジミ1/350金剛の製作中に他社から12メートル内火艇パーツのリリー
スがあった場合には、比較検討して交換することもありうるかもしれません。
ハセガワの艦載艇セットも「A」と銘打たれている以上、「B」の登場がありえますし、
ピットロードからも、1/350で日本海軍 艦船装備セットの発売がアナウンスされています。
このように、様々な選択肢の中から好みの艤装パーツを選べるという状態が、1/350で実現し
ようとは、数年前には夢にも思いもせんでした。

↑完成した12メートル内火艇。キットにはキャビンの形状の違いで2種類がセット
されていました。このあと、この内火艇に、ハセガワの11メートル内火艇用パーツ
からエッチングパーツを流用して、手すりや舵、スクリューなどを再現する予定で
すが、破損の心配があるため、作業は金剛の船体に搭載する直前に行おうと考えています。

↑ハセガワの12メートル内火ランチ。今回製作した艦載艇で最も気に入っている
パーツです。1/350戦艦大和決定版では、キットに付属のパーツに不満があって
搭載を躊躇っていたのですが、これだけ精度の高いパーツなら安心して搭載で
きそうです。

↑9メートルカッターは特にディティールアップも施していないので、搭載時には
オールの再現を検討しています。(オールに適合するパーツの入手がかなわず、
結局は未装備となりました)