1/700スケール 航空母艦 信濃 1944年瀬戸内海
TAMIYA製インジェクションキット











タミヤ 1/700

今回は1/700ウォーターラインシリーズの中でも最高傑作のひとつといわれる
信濃のディティールアップ製作の2回目になります。

戦艦大和および武蔵は当時の世界最大最強の戦艦として有名な2隻ですが、
この大和型戦艦の3番艦として完成予定だった艦が、今回の航空母艦信濃
になります。信濃だけは航空母艦に設計を変更して完成されました。

キットは左右分割型の船体パーツで鋼板装甲の重なり具合まで再現された
ほとんど唯一のタミヤ製リニューアルキットです。前回はエディアルドのパーツ
によるディティールアップでしたが、今回はゴールドメダルのエッチングを中心
に、ジョーワールドやピットロード、フラグシップの汎用品を盛り込んでディティ
ールアップを施してみました。



今回は前回の信濃製作の時とは異なって汚し塗装を施しています。瑞鶴の時
もそうだったのですが、軍艦色の艦船模型を汚すときと違ってクレオスの外舷1号
&2号の色調の場合、同じ錆色の色調では少し汚れがオーバーになりすぎる
きらいがあるため、黒を加えて少々明度を下げた塗料を使用しました。



艦上機は零式戦52型×12、彗星艦爆×8、天山艦攻×7、流星改艦攻×2
(合計29機)を飛行甲板に搭載しました。キットに付属のものですが、信濃に
限っては他の空母モデルよりたくさんの艦上機が付属しています。

船体は舷窓のピンバイスによるさらいなおし、艦橋周りは手摺を追加したほか、
いつもどおり窓枠モールドを削ってジョーワールドのエッチング窓枠を移植、
写真には写っていませんが格納庫甲板の吹き抜け部分にも全て手摺を配し
てあります。また、機銃スポンソンの床面は資料どおりひとつひとつを筆塗り
でグレーに塗り分けました。




同じく迷彩塗装を施した航空母艦瑞鶴(エンガノ沖海戦時)とのツーショット




**総括**

信濃は就役後わずか10日で撃沈されてしまったため、写真などもわずかしか
残ってなく、キット化するのは非常に難しい艦ですが、そこはさすがにタミヤと
いった感じで、どこからみても実に納得のいく仕上がりです。特に格納庫甲板
が再現されたキットはWLシリーズではこの信濃だけで、特徴的なオープンデ
ッキも手の入れ甲斐があるシャープな仕上がりになってます。

迷彩塗装を施された日本空母の中にあって、飛行甲板に迷彩塗装がほどこさ
れていない(といわれている)のは信濃だけなのですが、これは国内を回航中
に敵潜水艦撃沈されたことから、到着後のギ装工事の際に塗装を施す予定だ
ったのだろうと推測されます。

日本海軍艦艇は太平洋戦争においてはその殆どが不幸な運命をたどることに
なったのですが、この信濃ほど非情な運命に見舞われた艦は悲劇的な連合艦
隊の歴史の中にもそうはいるものではないかもしれません。





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