**総括**
タイタニック号での大西洋横断の運賃は一等客室で224ポンド(現在の価値で448万円)、三等客室で2〜4万円程度だったそうです。 映画の中でも、客の格差については丹念に描かれてましたが、こうした数字を見る限りでは、実際の客船内の格差はそんなものではなかったのかもしれませんね。
しかし、飛行機もない時代、客船が大西洋間を移動するための実質的な最高の乗り物だった時代の優雅さは、模型を作っていても充分感じることができました。
タイタニック号は、映画を見て以来、いつか必ず作りたいと思っていた船だったこともあり、今回は電飾などにも挑戦しつつ、無事に完成の日の目をみることができて、とても満足しています。
1/350というスケールは、開発当初は中途半端なスケールだったかもしれませんが、このスケールがすっかり定着した現在においては、ほかの船や軍艦などと大きさを比べる楽しみなども広がり、さらに価値を増したキットではないかと思われます。
しかし、組み立て難易度は私がこれまで経験した1/350キットの中でも(電飾の取り回しや光の拡散を考えながら進めたことも原因ですが)最難関だったと言って間違いないものでしたので、できることなら今時の技術でもっと組みやすいキットのリリースがあったらな、と、無駄だと知りながらも願ってしまいます(笑)
次は同じシリーズの1/350ルシタニアにも挑戦してみたいですが、少しでも組みやすいキットに仕上がってくれていたらと思う次第です。(しかし、どうしてこう1/350客船モデルは氷川丸以外は悲劇的な船ばかりなんでしょう)
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