ピットロード 1/700飛行艇母艦『秋津洲』
PIT-ROAD 1/700
この作品は、製作依頼によって製作させて頂いたものです。
秋津洲はピットロード製のキットを製作し、同じくピットロードの日本海軍特務艦用のエッチングパーツ(PE32)を使用しました。このパーツは少々高額ですが、現在入手困難となっている千歳型水上機母艦のクレーンなどのエッチングや、迅鯨型の潜水母艦などのパーツが含まれており、価格に見合ったボリュームのある内容になっています。
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飛行艇母艦『秋津洲』後部からの全景。キットには九七式飛行艇と二式飛行艇(二式大艇)が付属していますが、今回はお客様のご希望で二式大艇を搭載しました。
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飛行艇母艦『秋津洲』、船首から艦橋にかけてのクローズアップ。艦橋窓枠のみ、エッチングは汎用パーツを使用しました。キットは作りやすさ、ディティールともに大変良好でほとんど文句のない出来ですが、唯一、舷窓のモールドが消えかかっている点のみが少々気になりました。(全てドリルで開口してモールドを復活させています)
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艦橋と前部マストを後方からみた様子。25mm機銃と12.7cm連装高角砲は、ファインモールド製のナノドレッドシリーズのパーツを使用しています。はお客様からは強めの汚しを入れるようにご希望いただいてますが、煙突に関してはディーゼルエンジン搭載艦ということで、あまり煤けた処理は行っておりません。
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後部の様子。二式飛行艇も精度、ボリュームともに文句ない仕上がりです。特務艦は戦艦や空母と比べて特殊な装備品を搭載していることが多く、「働く船」の面白さがあるので、製作も普段の軍艦とは少し違った楽しさがあります。
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**総括**
飛行艇母艦の秋津洲は以前から個人的に興味のある船でしたが、製作したのは今回が初めてです。キットは一昔前のピットロードスタンダードな完成度で、ディティールアップベースとしてとても作りやすいものです。
唯一、欠点を挙げるとしたら、舷窓のモールドがとても甘い点で、ドリル加工などをしないと舷側のイメージが少々悪くなってしまうことくらいでしょう。付属の飛行艇の完成度も高いので、ジオラマとして仕上げるのも面白そうです。
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