1/32 三菱零式艦上戦闘機 零戦 52型 
TAMIYA製インジェクションキット(リアルサウンド・アクションセット)











タミヤ 1/32

2003年の年末、余った時間を使って久しぶりに飛行機の模型を制作しました。キットは
タミヤ1/32零戦リアルサウンド・アクションセットです。

メカファンの心を掴む心憎いキットではあるのですが、航空機キットとしては比較的に高
価なこともあってか?ネットではこれまでに製作例を見たことがありません。

(偶然完成品をほしがっている人がいたのでキットを提供して頂き、ボランティアで組み立てました)

ベースキットの組み易さはなかなかなのですが、基板やモーター、電飾などのメカニカ
ルなパーツの組み込みがあるので何度も説明書を読み返し、順序をしっかり頭に叩き
込んでから組み立てる必要がありました。

このキットは完成後も零戦の魅力を楽しめるいろいろな要素を持ったギミックが内蔵され
ているのですが、ディティールを一切犠牲にすることなく、見た目の完成度とギミックを両
立するつくりの良さはさすが世界に冠たる田宮模型の仕事と思いました。



サスペンションの様子。ブレーキホースはラバーパーツで再現され、ダンパーにはスプリ
ングは仕込まれて実機と同じように稼動します。

足回りの開口部分の色は機体色であったとか、地金のままであったとか、青竹色であったとか
様々な説があるようですが、実際には全てのバリエーションが存在したのだと思われます。
模型映えするように今回は青竹色に塗装しておきました。気銃座も同じです。



エンジンカウルとプロペラのスピンナーカバーは取り外し可能。この精密に再現された
エンジンの中に極小モーターが納まってます。プロペラにはちゃんとカウンターウエイト
が装備され、実感ある仕上がりになってます。エンジン本体の塗装にはホワイトサフを下
地にガンクロームを吹きつけ、セミグロスブラック(エナメル)で色さしをしました。エンジン
マウントとカウルフレームは下地に銀を塗り、上からセミグロスブラックを塗って乾燥後に
剥がし、色が剥げた様子を再現しました。(プロペラももっと色剥げを再現すれば良かったです)



機体はエアブラシでグレーサフの下地を作り、上面はクレオスの暗緑色三菱系、
下面は明灰白色三菱系を同じくエアブラシで吹きました。塗り分けはニューブリテン
島 ラバウル仕様ということで、直線的に塗り分けました。プロペラとスピンナーカバー
の彩色もラバウル仕様に合わせました。

機体の塗装が剥げた様子はパネルラインに合わせてエナメル塗料でタッチアップして
雰囲気を出してみました。こうした処理もはじめての経験なのでやりすぎになってしまわ
ないかと緊張感のある作業になりました。



カウリングもクレオスの専用色を使用、識別黄帯は黄橙色を使用し、最後には艶消し
クリアを外板全てにオーバーコートしました。実機の写真などを見ると、意外に艶があ
るように見えますが、これは模型映えを狙っての作業です。ちなみに同じ零戦でも三菱
で製造されたものと中島飛行機で製造されたものとでは、色合いはもちろん、カウリング
の艶の具合も違うようです。



コクピットの作りこみはこのキットの最大のウリのひとつです。これはインパネを映したもの
です。メーターのひとつひとつにはクリアーパーツが採用されて立体感溢れる仕上がり
でした。キャノピー後方は映り込み防止のために艶消し黒で仕上げられていたという説
をもとに、カウリング色を塗装しました。



コクピット左側。室内はGSIクレオスの三菱系室内色を使用。タミヤエナメルでレバーや
スイッチ類などの色さしをしました。



コクピットと内部のディティールについてもっと詳しく見てみたい方はここをクリック!




リアルサウンド・アクションを起動したところです。プロペラが回転しているのが写真からも
良くわかると思いますが、このキットのスゴイところは実動する零戦のオリジナルエンジン、
栄二一型エンジンからサンプリングした本物のエンジン音と模型のプロペラ回転がシンクロ
することです。

エンジンパーツに組み込まれたモーターの回転数は付属の専用基板によって制御され、
実際の零戦のエンジン回転数と合わせてあるそうです。

また、このキットにはプロペラアクションとサウンド以外に翼端灯や尾灯、室内灯などが光フ
ァイバーで点灯するなど、実感満点のギミックが施されています。 電源は台座に収納され
ているので目立ちつことなく、自然な佇まいになっています。。

これらのアクションをMPEGムービーにて撮影しましたので、飛行機ファン、ゼロ戦ファン、
爆音好きの皆様はぜひご覧くださいませ♪

(説明文をクリックまたはファイル保存でご覧になれます。再生時間は10秒〜15秒程度)↓


@エンジンスタート&アイドリング


A暖気運転&レーシング2回


B冷却運転&エンジン停止




  アクセサリーに配置した航空兵二名です。左側はファインモールドからリリースされている
旧日本海軍エースパイロット坂井三郎中尉の1/32スケールフィギアです。

右側の方はキットに付属していた方で、模範的な零戦52型パイロットというところでしょうか
?(笑)キットにはあと操縦席に座らせるフィギアも付属しており、ゴーグルにクリアーパー
ツが奢られるなど豪華な仕様のものでした。5枚目の写真の右下の様子をみておわかりに
なると思いますが、僕自身フィギアの塗装はあまり得意ではないのでアップでは掲載でき
ません。後姿だけを載せておきます。(苦笑)

CMKの整備兵レジンフィギアも購入してあるのですが、どうも顔つきと体型が不自然だった
ので(いかにも欧米人からみたアジア人な雰囲気)組み立てようかどうかと検討中です。上手
く完成したら掲載するかもしれません。




**総括**

飛行機模型の製作は実に3年ぶりです。小学生の時はハセガワの1/72大戦機を良く組んだ
ものだったのですが、当然素組みの経験しかなく、今回は資料もなけれな経験もほとんどなし、
ロクな知識もないままの製作開始となりました。結果的には最初予想していたよりもましな仕上
がりとなって安心しましたが、その反面できることなら室内ももう少し汚れた感じを出せばよかっ
たなどと後悔する面もありました。

キットの完成度はとても高く、ギミックも素晴らしいので零戦が好きで好きでたまらないという
方にはとてもオススメです。CMKやエデュアルドなどの輸入品にはディティールアップパー
ツも充実しており、メタル排気管やエッチングパーツ、デカールなんかも使用して自分だけの
一機を作り上げることもできるでしょう。サウンドアクションのギミックが付属していないキットも
リリースされてますのでリアル志向の方にもオススメです。

ちなみに説明文のなかに『偶然完成品をほしがっている人がいたのでボランティアで組み
立てました』とありますが、この『ほしがっている人』というのは実は僕の親父でした。HIGH-
GEARedと同じく多趣味なDNAを持った親父が大阪のタミヤ専門店で実演パフォーマンス
を見ていらい入手を熱望していたものでした。これを正月の贈り物にしたのですが、模型製作
の技術を生かして2004年正月は良い親孝行ができたかもしれないと思ってます。(笑)






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