AW11 クイックリリースボス

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ヤマトレーシングボス

車用語でクイックリリースといえば、大抵はステアリングのボスアダプターかセンター
ロックの競技用ハーネスのことを差しますが、ここではステアリング用のものを紹介します。

ステアリングを外せるということは、フルバケットシートからの乗り降りの際の利便性、
盗難防止対策など、さまざまな役に立ちますし、レーシングカーみたいでカッコイイ
というドレスアップ効果もあります。

クイックリリースボスキットは国産、輸入、ショップオリジナルなど、数多く存在し、選ぶ
のに苦労するくらいの種類が存在しますが、安全に関わるパーツなので、AW11の重
いステアリングに対応するものの下調べには実に2年もの期間を要しました。

まず、クイックリリースの構造について勉強したのですが、クイックリリースには主にシリ
ンダー式、ボールロック式、ねじ込み式があります。最もポピュラーで安価なねじ込み
式は車検対応をうたい、薄いのが利点ですが、ネット上の情報によると劣化の末の故障
の事例がとても多く、走行中の脱落による事故の例をたくさん目にしたのでボツにしました。

ボールロック式はガタが発生しにくいのが利点ですが、回転方向への信頼性に乏しいの
で重ステハイグリップタイヤには不安ということで、結局レーシングカーに最も多く採用さ
れている、シリンダーをボールで固定する方式のヤマトレーシングボスにしました。

これはレーシングカーでもおなじみのヘキサゴン型のスプラインに差し込むタイプのも
ので、SPA等のレース企画での溶接で取り付けされるものと同じ仕組になっています。

また、構造を単純化するためにセンターホーンしか使えない製品が多いなかでこれは
スイッチ別体接続でガタもなく、スライド量もあって、溶接もしっかりしているので安心で
す。

盗難防止効果を狙うため、特殊ネジで固定しておきました。

安全に関わるパーツということで、こうしたパーツの選定にはくれぐれも慎重に行うことを
オススメします。

同じスプライン式でも、スライド部分をボスに埋め込んで薄くする構造のもので、走行中
に溶接が外れた事例もありました。（情報を検索すると意外なほどトラブルの事例を見る　
ので驚かされます）

最期に自分の安全を保障するのは自分の目ですから、溶接の様子や構造に無理がな
いかを良く確認した上でクイックリリースのメリットだけを楽しんでください。

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