この作品は、2013年9月1日にボークス大阪で開催された『第一回関西オートモデラーの会』に向けて製作していた、1/25ペンスキー・シボレーPC17『ペンズオイルZ-7スペシャル』です。 キットは静岡ホビーショーのフリーマーケットで購入したAMTのもので、スケールは以前に製作したモノグラムのインディーカーより少々小ぶりの1/25になります。 |
シルバーメッキのサスアームとホイールカバーが、F-1とはまた違ったダイナミックなアメリカンモータースポーツのセンスを感じさせます。デカールは少々劣化が進んでいたため、貼り付けに随分苦労しました。カウルの合わせ目ではっきりとストライプの位置がズレてしまったのも少々悔やまれるところです。 |
ペンスキーといえば、マルボロカラーを長く使用していたイメージがありますが、ペンズオイルカラーもインディではお馴染みで、ドラゴンレーシングのようなセカンドチームにも良くスポンサードを行っていました。このマシンは88年のインディ500に参戦したマシンで、ドライバーはインディ500を4勝、そして6度ものポールポジションを獲得した「ミスターオーバル」こと、リック・メアーズです。
NASCARでお馴染みのケイシー・メアーズやロジャー・メアーズも同じメアーズ家出身のドライバーで、アンドレッティ家やアンサー家と同じく、アメリカでは大変メジャーなレーシング一族のひとりです。 |
バンクを攻めるイメージで撮影したのですが、インディアナポリスと逆のバンクになってしまいました(苦笑)キットに付属のウイングは前後ともにオーバルセッティングのもののみで、モノグラムのキットの様に、ストリート&市街地仕様のセッティングとして完成させることはできません。 |
カウル内部の様子。アンダーパネルはウイングカー構造になっているのでディフューザーが短く、リアアクスルが完全にカウル外部に露出しているのが特徴です。2基のタービンはミッションケース前方に収められていて、ターボ化によってたくさんの補機を付けつつも、重心をできる限り下げる工夫がされているのが分かります。(ポップオフバルブはこの時点で未取付です) |
エンジンを含めて内部メカはそれほど精密に再現されているわけではありませんが、独特の味があります。ボディカラーは、今回は(ガイアの)黒サフ→グレーサフ→(フィニッシャーズの)ファンデーションホワイト→ファンデーションクリーム→ピュアイエロー、(GSIクレオスの)スーパークリアVの順番です。 スーパークリアVは久しぶりに使用したのですが、私の塗り方に合っていないのか?思い通りの仕上がりを得られませんでした。個人的にはフィニッシャーズのオートクリアか、ガイアノーツのEXクリアの方が好みですね。 |
2013年以降、奈良模型愛好会では一部のメンバーの間でアメリカンモータースポーツが流行っておりまして、AMTのインディーカー用のデカールを複数用意した他、NASCARの製作予定もできました。ダイナミックなアメリカンモータースポーツの魅力を、これからも模型の世界で楽しんでいこうと思います。 同じ88年型シャシーの比較。手前がペンスキーのシャシーでシボレーエンジン、奥が(STP)ローラのシャシーにフォードコスワースのエンジンです。こうして見比べると、アームの構成やカウリングにかなりの違いがあり、操縦性も随分違ったのではないか?と思われます。 ちなみにローラは1/24、ペンスキーは1/25ですが、並べてもそれほど違和感はありませんね(並べるとタイヤの直径がわずかに違うことがわかります) |