1/700スケール 戦艦 大和 菊水作戦時
TAMIYA製インジェクションキット












タミヤ 1/700

前回の1/700戦艦大和6回目では、ディティールアップに必要な代表的パーツばかりを集
めた手軽なパーツセットによるディティールアップを紹介しましたが、今回はそのパーツセ
ットに加え、1/350に引き続いて1/700での航空作業甲板運搬軌条および内火艇搬入口
航空作業甲板支柱のエッチング化、そしてエッチング機銃およびエッチング機銃座を使
用し、映画「男たちの大和」の仕様に似せたものを製作しました。

特に甲板上の角型機銃座は映画のイメージにピッタリのもので、配置には若干変更があり
ますが(映画では機銃位置が左右非対称、かつブルワーク内床面の鉄板はあるものとないも
のが区別される)高角砲射界制限枠の省略や艦橋脇機銃座へ上るタラップを付属させ
るなど、映画のシーンを彷彿とさせる演出を随所に施しました。

***今回の製作スタンス***


実物の考証に近づけつつも、映画での見せ方が工夫された「男たちの大和」仕様に近
づけるために行った主な修正点としては、機銃位置の変更、機銃ブルワークの形
状変更、主人公達の戦いの部隊となった、甲板から艦橋脇機銃座へ続く昇降タラップ
の追加、高角砲射界制限枠の省略、考証に基づいた塗装と、汚し塗装の追加などです。

もちろんディティールアップもこれまでの作例より手を加えたところが多々あります。

主なディティールアップはゴールドメダルエッチングパーツによる手摺、タラップ、ラッ
タル、カタパルト、ジブクレーン、煙突出口フィン、21号電探、観測室キャットウォークなど。

その他、艦橋周りではジョーワールドエッチングパーツによる窓枠再現と艦橋背面の
ラッタル表現。 

主砲砲身を真鍮製の砲身に交換、ピットロードレジンパーツによる機銃シールドの作
り分け(前期丸型および後期角型を区別)、主砲上および船尾角型機銃座を再現。

シールドなしの25mm3連装機銃は全てファインモールドのエッチング機銃として、シ
ャープな造型で映画の雰囲気を追求したものです。(防盾付) 

その他、今回1/700では当サイトでは初めてとなる、航空作業甲板運搬軌条およびタ
ーンテーブル、内火艇搬入口周りの航空作業甲板支え支柱をジョーワールド製エッ
チングパーツで立体的に再現。 これまでの作例より船尾周りのディティールを更に
引き締めました。  

模型には高級アクリルケースおよびファイバーボード(擬似木製)製の台座を付属させて
高級感を演出し、その他にも数多くのディティールアップを施しました。

それでは、今更説明する必要もないくらい有名な戦艦ですが、まずは戦艦大和の実
艦についての簡単に解説させて頂きます。


***戦艦大和 実艦について***

日本の造艦技術の高さを世界に示した巨大戦艦大和は昭和12年11月に呉海軍工廠
にて起工、昭和16年12月に竣工しました。

水線長256メートル、最大幅は38、9メートル、排水量約7万トンの巨体に46センチ主砲と
いう巨砲を9門搭載。その大きさ、武装は当時世界最大、最強を誇りました。主砲の46セ
ンチ砲は最大射程41キロにも達し、距離30キロにて厚さ43センチの鋼鉄板を貫通させる
威力を持っていました。

一方、防御力の面でも基準排水量の3割になる21266トンの装甲板を使用。艦の全長をで
きるだけ短くし、艦橋や砲塔、機関部などの重要部分を中央に集めた集中防御方式を採
用して高い防御力を実現しました。さらに、水面下の形状ででもっとも特徴的なバルパス
バウ。3メートルも前方に張り出した球状の船首は、その他の工夫と相まって造波抵抗を
軽減、推進効率に優れた艦形を実現しています。

こうした技術が戦後日本の造船界に遺産として受け継がれました。 大戦中はミッドウェ
ー海戦やレイテ沖海戦に参加し、太平洋に君臨した大和でしたが、昭和20年4月7日、
菊水作戦による海上特攻部隊として沖縄に向かう途中、300機からなるアメリカ海軍機の
猛攻を受け、ついにその姿を海中に没しました。


***キットとディティールアップについて***

キットは1/700スケールでは最も完成度が高く、ディティールアップのベースにも最適な
ウォーターラインシリーズのタミヤ製キットを使用しました。(模型全長約37cm)

このキットは比較的新しい考証で作られてはいるのですが、機銃ブルワークの形状や配置
などが「男たちの大和」に登場した、比較的近年の考証のものと比較して若干異なってますの
で、主にこの点をファインモールドのエッチング機銃座(甲板上)とピットロードのレジン機銃
座(砲塔上および船尾)などを使用して修正しました。

砲身は真鍮挽き物製の砲身に交換し、砲口も開口されてプラ製砲身にはないシャープで
正確なスケール感を演出、 対空兵装もそのほとんどに手を加え、シールド付き機銃は増
設された戦時急造型(角型)シールドと、従来からの(丸型)シールドを作り分けています。

シールドなしの機銃は全てファインモールドのエッチング機銃を組み立てて取り付けまし
た。正確なスケール感と精密さで、機銃を中心に展開された映画の戦闘シーンをイメージ
しました。

高角砲はシールド付き高角砲には手摺を追加、シールドなしの高角砲は観測室下部を
切削して実物の形状に近づけました。これらの処理も映画に登場したセットの取材などを
踏まえたものです。


甲板の塗装は、最終時の大和の甲板色は、レイテ沖海戦時と同じように黒く塗装されて
いたとか、沖縄出撃の時期には黒塗装が剥がされていたとか、色々な説がありますが、
映画には木甲板色の大和が登場しました。今回はこの点も意識して木甲板色に近づける
塗装を施しました。

木甲板色の下地には、黄色を吹き付けて鋼板部分との発色に変化を付け、木甲板色は
今回はGSIクレオスの「タン」「ウッドブラウン」「カーキ」「イエロー」などを数色使い、自分
好みに調合したオリジナルの塗料を艶消しにして吹き付けました。


↑1/700戦艦大和全景。右舷から


1/700戦艦大和全景。左舷から


1/700戦艦大和全景。上空から

船首の錨鎖はフラグシップの精密チェーンを使用して再現し、実物の鎖がもつ立体感を
再現しました。

また、リールも船体と一体でモールドされた半円状のものを切り離し、ピットロード製の
リールに交換しました。



***九四式45口径46センチ主砲***

大和の主力装備である46センチ主砲は前述のように砲身を真鍮挽き物製のパーツに交
換し、直線性、真円性、テーパーや開口された砲口など、実物に近い正確な形状としま
した。

測距儀開口部は白く着色し、実物の形状をマーカーで書き入れてメリハリを出しました。

第二、第三主砲の天蓋に装備されている3連装機銃の銃座はキットに付属している古い
考証の丸型機銃座を使用せず、ピットロードのレジンパーツから、新考証の6角形の物を
装備しました。

主砲上の手摺はゴールドメダルのエッチングパーツによるもので、映画に登場した大和
に装備されていたものと、ほぼ同じ形状で再現されたものです。



第一主砲塔。砲塔上の手摺の取り付けや真鍮砲身の様子など。


第三主砲塔。考証と映画設定に基づいた砲塔天蓋上の6角形機銃座などの様子



***三年式60口径15、5センチ副砲***

副砲塔上の手摺も主砲と同様にゴールドメダル製のエッチングパーツによって再現し、
キットでは省略されている空中線支柱もエッチングパーツにて追加しました。

映画ロケセットでは前部副砲バーペッドの踊り場に手摺を確認しましたので、前後ともに
同箇所に汎用の手摺パーツを流用し、手摺を再現しました。



副砲周りの様子。砲塔上手摺や空中線支柱などのディティールアップ



***八九式40口径12、7センチ連装高角砲***

シールドなしの高角砲は、キットのパーツのままだと型抜きの関係からか?観測室が床面に
降りた状態になって実感に乏しいので、実物や映画セットの形状を参考に観測室下部を
切削して実物どおり観測室が浮いた状態を再現しました。

シールド付き高角砲は映画セットと同じ部分に手摺を追加し、映画のイメージに近づけてあ
ります。

また、高角砲射界制限枠は映画セットおよび特撮模型、CGなどで確認することはできなか
ったため、この模型でも再現はしていません。 映画で確認された防弾マントレットは甲板上
のもののみ再現しました。


高角砲甲板周りの様子。シールド付き高角砲、シールドなし高角砲ともディティール
アップしました。映画の設定に合わせて射界制限枠はなくしました。



***各種機銃およびブルワーク***

機銃に関しては、九六式25ミリ3連装機銃を中心としてそのほとんどのものに手を加えました。

まず、シールドなしの機銃は全てファインモールドのエッチング機銃を組み立て、キットの
ものより交換しました。 

「男たちの大和」に登場した大和をはじめ、近年の大和の考証では増設機銃はほぼ全て
6角形なり8角形の戦時急造タイプのものだったことが伝えられておりますので、これをふま
えて甲板上の機銃座はファインモールドのエッチングパーツから8角形のものを流用し、
後部の装甲板を取り払ってロケセットで確認した機銃ブルワークの形状に近づけました。


エッチング機銃およびエッチングブルワークの様子。ブルワークは後部装甲板を
カットして、大和ロケセットの形状に近づけました。

このエッチング機銃およびブルワーク再現用に、ファインモールドのエッチングセットを2枚
使用しました。

また、主砲塔上の機銃ブルワークと船尾の機銃ブルワークも戦時急造タイプの形状を再現
すべく、ピットロードのレジンパーツに交換しました。 主砲上の機銃座は映画のロケセット
に近い形状のものです。

第一、第二主砲バーペッドの中間付近に位置する単装機銃もエッチングパーツを使用し
て再現し、マントレットを使用して増設されたと思われる簡易ブルワークも再現しました。


シールド付き機銃の増設機銃につきましては、装備時期の違いによって2種類の
シールドが存在するのでそれぞれ作り分けました。画像左から、前期(丸型)、後期
(戦時急造角型)、前期(丸型)で、アップにしても分かりにくいくらいの微妙な差では
ありますが、肩の部分の形状が微妙に異なります。

機銃銃身は3連装、連装、単装ともにGSIクレオスの金属粒子入りスーパーメタリッ
クカラーの「スーパーアイアン」を使用し、実物の金属の発色に近づけた仕上がりとしま
した。防盾は船体色と同じくタミヤ呉海軍工廠色を使用し、塗りわけてあります。


近年の考証に近い形状のピットロード製レジン機銃ブルワークの様子。機銃はもち
ろんエッチングです。



***中央構造物基部***

艦橋や煙突を装備する中央構造物は大和のメカニカルな魅力の魅せ場になる部分でも
あるので、ゴールドメダルモデルズおよびジョーワールドのエッチングパーツなどを使用し、
ディティールアップを行いました。

キットでは省略されているラッタル類を追加して側面のディティールをよりメリハリのあるもの
にした他、映画セットに基づいた箇所に手摺を配置して実感を高めました。


中央構造物のクローズアップです。

また、映画に似せた演出として、主人公達の戦いの舞台となった、甲板から艦橋脇機銃座
へ通じるタラップを追加しました。 


映画「男たちの大和」で主人公の戦いの舞台となった艦橋脇機銃座へ通じるタラップ
を再現しました。

  

***艦橋のディティールアップ***

艦の頭脳である艦橋はディティールアップのしがいがある部分ですので、エッチングパ
ーツの使用を中心に各部をディティールアップしました。

まず、第一艦橋前部および第二艦橋の窓枠のプラモールドを切削してジョーワールドの窓枠
エッチングパーツを使用し、窓枠をより立体的に再現しました。

また、成型の都合で省略されていると思われる艦橋前面の作戦室、艦長休憩室、第二
海図室の丸窓をピンバイスで掘り込んで追加しました。

測距測的所周りでは、15メートル測距儀にキャットウォークと足場をゴールドメダルモデル
ズのエッチングパーツ使用で追加したほか、21号電探も同社のエッチングパーツで再現、
実物どおりメッシュ部分の抜けた電探としました。

艦橋背面のラッタルはプラパーツで踊り場のみを使用し、ラッタル部分はエッチングパーツを
使用してシャープに再現しました。

司令塔はこれも成型の都合か?前面の観測窓が再現されていなかったので、モールドを
を模して書き入れておきました。


大和独特の洗練された艦橋を再現すべく、窓枠、電探、キャットウォークなどをエッ
チングにて追加、省略されている窓なども追加しました。



***後部艦橋のディティールアップ***

後部艦橋には手摺をエッチングパーツで再現するなどのディティールアップを施しました。


後部艦橋の様子



***煙突廻りのディティールアップ***

煙突は出口を開口し、ゴールドメダルモデルズのエッチングパーツを使用して出口フィンを
再現しました。 

また、煙突まわりのグレーチング状の通路もゴールドメダルモデルズのエッチングパーツを使
用。 グレーチング状の床面が抜けてシャープな仕上がりです。


エッチングパーツにて再現した煙突出口と通路などの様子。



***カタパルトのディティールアップ***

カタパルトはキットのパーツを使わず、ゴールドメダルモデルズのエッチングパーツに置
き換えました。 

トラス部分が埋まっているキットのパーツを使用するより断然精密で実感的な仕上がり
です。


エッチングパーツに置き換えた船尾カタパルト。



***ジブクレーンのディティールアップ***

ジブクレーンは基部にキットのパーツを使用し、トラス部分をゴールドメダルモデルズ製
エッチングパーツに交換してよりシャープに仕上げました。


エッチングパーツにてトラス部分を再現したジブクレーンの様子。



***航空作業甲板運搬軌条および内火艇搬入口周りのディティールアップ***

今回はこれまでの作例の中ではじめて航空機運搬軌条のディティールアップを行いました。

キットのプラモールドを全て切削して平滑に慣らし、ジョーワールドの大和型運搬軌条専用
パーツを1本1本貼り付けていく方法で再現してあります。

また、ターンテーブルもジョーワールドのエッチングパーツによるもので、運搬軌条にあわせ
たバランスに仕上げました。 

航空作業甲板脇のスノコ状の部分もジョーワールドのエッチングパーツを貼り付ける方法
にて再現しました。


今回ディティールを煮詰めた航空作業甲板の全景です。

内火艇搬入口周りに見られる支柱はキットでは再現されていないため、ジョーワールドの
大和型支柱専用パーツを使用して再現しました。 補強リブは残した状態での再現です。

内火艇搬入口の延長部分には手摺を配しました。この部分は映画ロケセットでは再現され
ていない部分ですので、「大和ミュージアム」の1/10模型写真集を参考にした再現です。


内火艇搬入口周りのディティールアップの様子。「大和ミュージアム」の大和を参照しました。



***空中線***

空中線の再現はテグスを使用しました。

資料に基づいた位置に瞬間接着剤で固定し、着色してあります。 


空中線展開の様子



***考証に基づいた塗装について***

塗装も今回は少しこだわり、船体には資料に基づいて調色されたというタミヤの「呉海軍
工廠色」を吹き付けました。 

下地は全てサーフェーサーで仕上げ、下地を整えてから吹き付け塗装を行っています。

木甲板部分の塗装は船体と発色を変える目的でサフの上にいったん黄色を下地に吹き
  付けその後に自作の木甲板色を吹き付けました。 クレオスの塗料を数色調合し、イメー
ジに合わせたものです。

船底はクレオスの「艦底色」、航空作業甲板「軍艦色1」機銃や菊花紋章など
金属色の必要な部分は金属粒子いりの高級塗料「スーパーメタリックカラー」で仕上げました。

リノリウムコーティングの防空指揮所などはエナメル塗料の筆塗りで塗り分けました。

汚し塗装は、タミヤのウェザリングパレットを水で溶いた塗料を使用し、ドライブラシして再
現しました。


↑汚し塗装を含めた全体の色調の様子。



***飾り台とケースについて***

ケースはタミヤの高級アクリルケースを使用。台座も同じくタミヤ製のファイバーボード製の
ものを使用し、木製に近い質感で高級感を演出しました。(海面ボードも合わせてディスプレイ
用に合計約\7000程度の予算をかけています)

模型は船底にナットを埋め込んでボルトで固定してますので、海面ボードも含めてプラスド
ライバーにて取り外しが可能です。 


模型を付属のケースに収めた様子です。


**総括**

昨今の1/700大和のディティールアップパーツの氾濫ぶりは物凄いものがあります。 以前
から「これがほしかった!」と思うものもあれば「なんでこんなものが??」というものまで、実に
さまざまで、いろいろな価値観に答えてくれるものだと思います。

今回は、映画「男たちの大和」をイメージしたものを製作してみたのですが、「男たちの大和」
といえば、先日4月3日に尾道の実物大ロケセットを再見学する機会がおとずれました。

そもそも別件で広島方面へ向かったのですが、3/31日に閉鎖予定だったセットが、当日に
なって公開が延長されていることを知って(5月7日まで)あわてて訪れたものです。

ただセットに乗れるだけだった前回と比べると、今回はセットの上に各部署や火気について
説明する博物館風の案内プレートがおかれ、車椅子用入場口が用意されたり、食堂のメニ
ューやお土産品が充実したりと、より観光客をターゲットにした工夫がなされている様子を
見ることができました。

セットは痛んではいましたが、それほどボロくなっているわけでもなく、むしろ汚れ具合が本
物っぽさを出していてよかったです。

当日は係員さんに、セット公開終了後の予定を聞いてみたのですが、ここでいいお話を聞
くことができました。

あの主砲をはじめとした火器類は全て呉の大和ミュージアムに移動して展示を続行する計
画が進んでいるそうです。 

初めてセットを訪れたときから、「せめてこの主砲だけでも・・・」と思ったものですが、その願
いがどうやらかないそうで一安心です。 

大和ミュージアムにもまた新たな呼び物ができて、これからも人気を集めそうですね。






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