トヨタMR2 フルオープン AW11








フジミキット改造 1/24 

この作品は、2014年3月に開催された『奈良模型愛好会春展』への出展を目標に製作したもので、フジミの1/24トヨタMR2スーパーチャージャーをベースに、ルーフを切り落としてフルオープンの状態として仕上げました。

フジミの初代MR2(AW11)は、試作車SV3のキット化に始まり、前期型の市販車でルーフをムーンルーフとし、ウイングの形状を変更、後に後期型に改修されてルーフはTバールーフとなり、エンジンフードおよびエンジン本体は4A-GLUから4A-GZELUに変更、リップスポイラーとテールランプ、サイドインテークの形状が変更されました。その後、漫画『オーバーレブ』仕様として、ルーフをTバーからノーマルルーフに改められるなど、かなり複雑な成り立ちを見せるキットです。





これまで何度も製作してきているキットですが、今回はルーフを切り取って一部のボディパネルを自作し、フルオープン仕様として製作しました。実車、キットともに、メーカーからはこのような仕様は発売されてはいないのですが、少数ですが、どこかのファクトリーが販売していたと思われる実車の存在が確認されており、知人がその実車を所有していることから、今回の製作においての参考にさせていただきました。



その他の製作は、いたってノーマルです。手を加えた部分といえば、フルオープンだけに目立つシートバックを埋めたくらいで、ノーマルホイールは、中古模型店で買ったデッドストック品を使用しました。(最近まで、このホイールパーツは市場に流通していなくて貴重だったのですが、タイミング悪く最近再販されてしまいました・・・)



フロント、リア、そしてサイドからの全景。キットはそのまま組むとフロントホイールにポジティブキャンバーがついてしまうので、サスペンションのコイルスプリングを側面を削り込むなどして0.5〜1度程度のネガティブキャンバーが付くように調整しました。余りもののナンバープレートデカールを使用したため、番号が前後で異なっていますが、展示会などで前と後ろから同時に見ることはないだろうと思い、あえてこのままとしました(苦笑)



フジミのAW11特有の若干ナローなフロントノーズと、ルーフを切り取った部分の処理の様子。エンジンフードには、インタークーラーの冷却スリットのつもりで片側のみスミ入れを施しましたが、少々ワザとらしくなってしまいました。いまさら綺麗に消すのも難しいので、これも結局このままです。(苦笑)



この写真は製作中の様子です。文字通り、屋根を切り取ってのオープン化ということで、最初の処理は結構豪快に行う必要がありました。



Cピラーがなくなったことで、キャビンとエンジンフードの間に隙間ができてしまうことから、フルオープンAW11の実車で確認できる(おそらくバルクヘッド直情に配置された)ボディパネルを追加しました。このパネルはリブを含め、全てプラ板による作成ですが、合わせ目の処理以上に強度を持たせるのに苦労しました。(Aピラーも強度不足のため、製作中に3度ほど破損→修復を繰り返すこととなりました。)


**総括**


フルオープンのAW11は、実車のオフ会でお世話になっているmikomanさん所有の実車を見て以来、ぜひとも模型で再現してみたいと思ってましたので、奈良模型愛好会の春展を機会に立体化することができて大変充実した製作となりました。

AW11は実車を所有していることもあり、フジミのこのキットはこれまで何度製作したかわかりませんが、組みにくいなら組みにくいなりに、似ていないなら似ていないなりに、作れば作るほどに可愛さが膨れ上がってきつつある、今日この頃ですので、今後もまた変わった仕様の車両製作ベースにしていくことができればと思います。 



SCALE MODELSに戻る

左側にメニューページが表示されない場合はここをクリック

艦船模型製作代行 モデルファクトリー ハイギヤードはこちら

スケールモデル完成品販売ネットショップ CHERRY&ANCHORはこちら
inserted by FC2 system