1/350スケール 戦艦 大和 新考証
田宮模型製インジェクションキット 9回目













タミヤ 1/350 新考証2回目

1/350戦艦大和もいよいよ9回目になるのですが、今回はこれまでのものより多少また
ディティールを煮詰めたものです。 

これまで1/500航空母艦や1/200スケールで施していた鋼板継ぎ目の再現をこの大和
でも行うと同時に、高角砲の砲身を真鍮パイプに交換して開口したり、機銃ブルワーク
の出入り口をモールドの切削加工で再現するなど、模型映えを重視した加工を各部に
施しました。

機銃配置などは、前回の8回目に行ったのと同様に新考証に基づいた配置で、その
再現のために必要な各種ブルワークやスポンソンなどは各種自作しました。

(船体色はピットロードカラーの呉工廠色です)


艦橋はキットのままでも良く出来ているので、背面のタラップをエッチングパーツに交換
した他、防空指揮所に自作の双眼鏡を追加するなどしてあります。また、観測室と電探
周りはゴールドメダルのエッチングパーツをフルに使用し、キャットウォークや手摺など
を追加しました。


高角砲はシールドあり、なしに関わらず砲身を真鍮パイプに交換しました。こうしたディ
ティールアップは昔からある伝統の手法ですが、このサイトのギャラリーでは初めての登
場です。 テーパーのついた1/700真鍮主砲身のようなアフターパーツがあれば、なお
リアルに再現できることでしょう。(どこか出してくれないかな?)

ちなみに真鍮パイプを丈夫に接着するにはまず砲身を切り取り、基部にピンバイスで穴
をあけ、0、5ミリ程度の真鍮線を差し込んでガイドにする方法で行いました。こうすること
で、仰角も調整しやすく、強度も確保できます。


今回の小加工のひとつ、ブルワーク出入り口の加工です。もともとお盆状になっている
モールドの後部を切り取ることで再現しました。


大加工はこのような鋼板継ぎ目の追加です。マスキングテープを均等な大きさに切って
貼り付け、サフを吹いて階層を出す方法で、手間と時間と制作費を多分に費やします
が、その分見た目の効果はバツグンで気に入っています。


アップで写真を撮るのを忘れたのですが、後部機銃座も自作のものです。もともと戦時
急造型のスポンソンは鋭角的なデザインですので、プラバンで造るにも直線的で造りや
すいものです。(次回の製作記に写真を掲載予定です)





**総括**

前回、初めて新考証の大和を製作したわけですが、今回はその考証のまま、更に細部
を煮詰めた仕様で完成度はなかなか満足の行くものでした。

ゴールドメダルとエデュアルドのパーツの混用にもかなり慣れてきたので細々としたパ
ーツを自作する余裕もあり、製作もそれなりに楽しめました。

ところでこのキットを製作した直後にタミヤから1/350大和がリニューアルバージョンとして
再リリースされました。 久しぶりのリメイクということで、機銃配置などが新考証に改めら
れているのかと期待したのですが、店頭で箱をみたところ、側面に描かれていた平面図
を見る限りどうもそのままのようでした。 内部を見ていないので断言はできませんが、も
しこれまでの箱がえのようなリニューアルだったとしたら実に残念でなりません。

今年はヤマトミュージアムもオープンし、年末には映画の公開予定もあり、ハセガワからは
1/350戦艦三笠がリリースされるなど、1/350日本艦船の地位復権の時期と期待しましたから。

次回、記念となる10回目は最終時の大和の考証のひとつでもある黒甲板仕様の1/350
大和を掲載予定です。 こちらもまたいろいろとパーツの自作をしましたのでぜひご覧く
ださい。






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