シールズモデル 1/700大阪商船『に志き丸』








フォーサイト 1/700大阪商船『に志き丸』

この作品は、主にプライベートで製作したものです。昨年製作の『くれない丸』と同様、艦船模型スペシャル誌でご一緒している『渡来人』氏こと、長徳佳崇さん主催のスケールモデルイベントへのエントリーをきっかけに完成させました。

キットはフォーサイトとモデルアートがコラボレーションして企画されたもので、全長8.5cm程度の小さなレジンキットです。



キットは、シールズモデルのレジンキットです。モデルアート社との共同企画『日本の客船』シリーズから登場したキットで、防護巡洋艦『松島』や『くれない丸』などの、これまで製作してきた同社のレジンキットと同様に、大変組みやすく、精度の高いキットでした。

ディティールアップは手摺りを取り付けたほか、空中線を追加したのみです。内航客船のため、比較的小ぶりの船ですが、フロア構成やデザインが凝っているので、一見すると外航客船のような趣がありますね。『瀬戸内海の女王』と謳われたことも納得の美しさです。




『くれない丸』と比較すると随分昔の船とあって、デッキ上にはラッパ型の通風塔が多く取り付けられています。戦前に建造された『に志き丸』は、戦時中には海軍に徴用され、潜水学校所属となりましたが、戦中を無事に息抜き、戦後業務に携わったあとは瀬戸内海航路に復帰を果たしました。



さきほどから「小ぶりな船」ということを強調していますが、具体的にどの程度小さいのか?をわかりやすくするために、100円玉を並べてみました。



現在、横浜港で活躍中の『ロイヤルウイング』のかつての姿である『くれない丸』とのツーショット。この2隻はよく似た大きさであることがわかります。ロイヤルウイングも、近くで見るとそれなりに大きな船ですが、1/700だとこの程度なのですね。(それだけに、普段製作している大戦期の艦艇の巨大さを実感します) 



ちなみに、同じ1/700で近代型の長距離カーフェリーと大きさを比較すると、このような具合です。


**総括**


モデルアート社の『日本の客船シリーズ』は、そのシリーズの開始以来、大いに注目していた企画で、今回は『くれない丸』に続いて『に志き丸』を完成させることができました。

他に、このシリーズの企画で発売されているキットとして『橘丸』があるのですが、残念ながらキットを所有していないので、どこかで入手の機会があればいいなと思います。

他に、客船のガレージキットとしては、バンモデリングの1/700青函連絡船『摩周丸』と、小西製作所の1/500客船『浅間丸』のキットを所有しているので、来年も渡来人さんのイベントがあれば、どちらかを選んで製作したいと思います。


オマケ画像。フィクション設定ではありますが、『に志き丸』も『くれない丸』のように観光船として現役であれば、こんな姿が見られたのではないか?という、想像の姿を模型で再現してみました(笑)



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