前項に引き続き、今度は右舷側のディティールを御紹介します。 |
1/350航空母艦『飛龍』、右舷船首側よりの全景。飛龍の右舷側は中央部に配置された横向きの二本煙突が印象的です。 |
同じく右舷後部からの見下ろしアングル。煙突より後ろのスポンソンに取り付けられた高角砲および機銃は、煙突からの煤煙除けとして、シールドが取り付けられているのが特徴です。 |
起倒式マストは展開状態とし、飛行甲板上には真珠湾第一次攻撃隊の零戦6機、97式艦攻18機を並べて発艦直前のイメージとしました。その一方で、船体舷側には停泊中に使用する舷梯を装備させて停泊中のイメージも併せて再現しています。このように、場所によって異なる時間軸で機能美を表現できることは模型の醍醐味でもあります。 |
右舷側の船首の見上げアングル。飛行機格納庫前端部に装備されているホーサーリールはレインボーモデルのパーツで、錨鎖甲板のケーブルホルダーやボラードにはGenuine modelのレジンパーツを使用しました。また、リノリウム甲板の押さえ金具はフライホークのエッチングパーツです。 |
右舷船首付近の高角砲および25mm三連装機銃のクローズアップ。今回は機銃、高角砲ともに全ての火器の砲身を真鍮挽き物パーツに取り替えました。 |
こちらは日本空母の特徴でもある横向き煙突のクローズアップ。実艦の飛龍の竣工当初、着艦訓練の際に左舷側の艦橋を避けるコースで着艦した機が飛行甲板をはみ出し、そのまま煙突に乗り上げる事故が多発したと言われていますが、模型として立体的に見るといかに危険な状態であったかが伺えます。(キットのプラパーツには一部のジャッキステーがモールドされていたので、それらを一旦削り取り、フジミの純正エッチングパーツに取り替えました) |
右舷後部の短艇甲板の様子。飛龍の建造から沈没までを追った、碇 義朗氏による名ドキュメンタリー小説『飛龍 天に在り』(光人社NF文庫)においては、真珠湾作戦当時、短艇は積まれていなかったという記載がありますが、今回は模型映えを重視してハセガワのQG19『日本海軍 艦載艇セットA』の短艇群を搭載しました。 |
同じく右舷船尾の見上げアングル。舵やスクリュー、舷梯や人員救助網、各種信号灯&信号標などが折り重なっており、日本空母の機能美が特に際立つアングルです。 |
板目ごとに異なる色調を塗装表現した木甲板と第一次攻撃隊制空隊の零戦21型、そして艦橋のクローズアップ。 |
制空隊の後ろに続くのは、水平爆撃隊の97式艦攻10機と雷撃隊の97式艦攻8機です。飛龍所属の艦攻隊は機体上面に斑点迷彩が施されていたそうですので、今回の製作ではチラシ塗装を行って独特の塗り分けを再現しました。 |
先頭の10機は800kg爆弾を装備し、残りの8機は九一式航空魚雷を装備しています。プロペラは0.2ミリ径の真鍮線を軸に差し込み、風防の上にも真鍮線にて自作したアンテナとメタルラインによる張り線を追加しました。 以上で航空母艦『飛龍』の完成写真の紹介を終わりますが、更に大きい写真で見たいという方は、こちらのアドレスに倍程度のサイズの写真を掲載しておりますのでぜひクリックしてご覧ください ↓↓↓ http://nabeck.web.fc2.com/nakaisama29hd.htm 当工房の1/350航空母艦建造においても、今回の飛龍は1/350航空母艦『赤城』( http://nabeck.web.fc2.com/muraokasama002.htm )に引き続いて特筆すべき内容になりました。 これ以上はない充実した内容にて製作をご依頼いただきましたお客様に、この場を借りて心より感謝を申し上げます。 |
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