フジミ1/350航空母艦 飛龍
徹底ディティールアップ決定版









1/350航空母艦『飛龍』製作記 その10



この項では飛行甲板の木甲板部の塗り分けをご紹介します。今回は飛行甲板のディティールアップ用に、木製甲板シール付属のエッチングも使用する為、信号所と着艦標識、着艦制止索などのモールドは予め削り取ってから塗装に入りました。




飛行甲板の塗装は発色を考えてかなりの色数を重ね塗ることになりますが、まずは最初の下地としてオキサイドレッドのサーフェーサーを全体に吹きました。




続いて、白線部分のベースとなるホワイトをムラなく吹き付けます。なお、このホワイトは原色だとコントラストが強すぎるので、若干のグレーを加えて明度を調整しました。塗料が完全に乾燥したら、白線などの甲板標示を細切りテープでマスキングします。(エッチングのエレベーターや遮風柵なども同時進行しています)




続いて、鉄甲板部と伸縮継ぎ手の下地として、再びオキサイドレッドを吹きつけます。




そして、上塗りとして外舷色を塗り重ねます。この塗り重ねは基本的には鉄部のみで問題ないのですが、今回は発色をムラなく統一する目的で敢えて全体に吹きました。




続いてはいよいよ木甲板部の塗装になるので、下地にグレー、ホワイトを順番に塗り重ね、下地の明度を徐々に上げていきました。




そしてタン系の塗料の発色を助けるために、一旦イエローを軽く吹きつけます。




タン系の塗料は今回は5色を用意し、細切りマスキングテープを使用して板目ごとの色の違いを演出しました。(これは一回目の塗り分けを行ったときのマスキングです)




徐々に明るいタン色を塗り重ねつつ、これは5色目のマスキングの様子です。こういう工程の手順を撮影するのは個人的にも好きなので、本当は全ての色の塗り重ねを写真に収めていのですが、写り映えを確かめている最中に(不注意から)うっかり中3枚の写真を削除してしまいまして、せっかく撮影した写真が公開できなくなってしまいました(苦笑)




とはいえ、マスキングを剥がしてみると全部で5色あることが確認いただけます。このままではコントラストが強く、少々センスが良くありませんので、最終的にウォッシングをしていく過程で色調を整えました。




ウォッシングの際には平筆でわざとムラを出しつつ、自然な濃度と色調になるように全体のバランスを確認しつつ作業を進めました。




鉄甲板部のマスキングを剥がすと、(発色の違いも手伝って)なかなか良い具合に素材感が再現されました。白線のマスキングを剥がした様子は、次項でご紹介します。


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