1/350の戦艦『ビスマルク』のキットといえば、古くから存在するタミヤ製のキットと2000年代発売のドイツレベル製のキットがありますが、今回ベースに使用したのは後発のドイツレベル製キットです。パッケージアートはソードフィッシュ群との対空戦闘を描いたもので、北大西洋の冷たそうな波飛沫や主砲発射の砲炎などから躍動感が伝わってくる素晴らしい作品が採用されています。 |
メインで使用したのはポントスモデルのディティールアップセットです。ポントスモデルといえば、真鍮製の挽き物パーツの精度が素晴らしいことでよく知られていますが、このパーツセットも砲身やマストはもちろんのこと、汽笛やボラード、ホーサーリールに至るまでの様々なパーツが付属し、同社のテクノロジーが結集された素晴らしい内容になっています。 |
そしてこちらは補助的に使用したライオンロアのパーツです。ポントスモデルパーツと重複する部分も多いのですが、観測機器類のレジンパーツの精度が高く、細部の表現に重宝しました。 |
組みたての際に最初に行ったのは船体と構造物の仮組みです。ドイツレベルのキットは構造物などが全て箱組しなくてはいけない構成になっているため、タミヤキットと比較してパーツ数が多いのが特徴ですが、パーツ同士の合いは比較的良いので左程ストレスなく組みあげる事が出来ました。 |
これは、中央構造物の基部にあたる部分です。このキットは側壁が全て別パーツで成形されているため、素組みでもかなりシャープなディティールが再現できるのですが、今回はポントスモデルのパーツセットに含まれているエッチングの側壁を使用するため、まずは干渉するモールドの削り取りを行いました。 |
側壁パーツのアップ。格子状の舷窓カバーや開いた状態の舷窓蓋などがモールドされており、非常にシャープな仕上がりが期待できます。 |
側壁用のパーツは壁面以外に庇や箱型の通風管や扉などがあり、全てを取り付けるのにはたいへん時間がかかりました。しかしその甲斐あって、プラパーツとは比較にならない精密感溢れる側壁のメカニズムと機能感が再現できました。 |
中央構造物全景。次項では煙突の製作の様子を御紹介します。 |
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