この作品は、艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作したものです。 キットはタミヤ製で、古くから大型艦船キットの名作として良く知られているものです。二分割された船体と三分割された飛行甲板の接着&合わせ目処理に手のかかるキットですが、その他は比較的組みやすく、造型もシャープで(このキットは以前にも製作していて二回目となりますが)「さすがはタミヤ!」と唸らされる内容でした。 |
右舷前方からの全体像。艦載機の編成やディティールアップ、追加工作などはお客様のご指示に従い、別売りの艦載機セットを追加した他、ゴールドメダルの基本パーツ&エレベーターとホワイトエンサインのエッチングを使用し、年代設定変更に合わせてレーダーの自作追加などを行いました。 |
飛行甲板の白線および斑線の表示は塗装にて仕上げました。広大な飛行甲板は単調になりがちですが、飛行機の繋止眼環を塗り分けの効果で密度の高い仕上がりになりました。 |
左舷後部からの全景。お客様のご希望により、左舷側のエレベーターのみ、降ろした状態としておりますが、その他のエレベーターは全て飛行甲板に上げた状態としました。 |
右舷後部からの全景。艦橋とエレベーターが集中していることもあり、エンタープライズは左舷より右舷の方がメリハリの効いたデザインになっています。台座はウイング&レイルモデルズ製のホワイトオーク台座&真鍮スタンドを使用しました。 |
飛行甲板船首付近の様子。搭載している艦載機の内訳は、F-14 トムキャット【8機】、F/A-18ホーネット 【24機】、S-3B ヴァイキング【8機】、 EA-6Bプラウラー 【4機】、対潜・警戒へり 【6機】 、早期警戒機E-2Cホークアイ 【2機】の、合計52機です。この編成を再現するために、キットに付属の艦載機に加え、タミヤから発売されている『1/350アメリカ海軍 現用艦載機セットNO1』を8箱、『1/350アメリカ海軍 現用艦載機セットNO1』を3箱を使用しました。 |
艦橋および、飛行甲板中央部付近の様子。軍用飛行場の様に大量に並べられた艦載機の中で、黄色い作業車が良いアクセントになっています。 |
右舷後部付近。追加されたレーダーと、駐機されたS-3B ヴァイキングが目立ちます。艦載機は一部を除いて、駐機状態を再現すべく、主翼を降り畳んだ状態としました。 |
低いアングルから見上げた艦橋の様子。船というより油田かガス田、プラント工場のような重厚さが非常に魅力的です。 |
多数の艦載機が、エンタープライズの攻撃力を物語っています。半世紀に渡ってアメリカの国力の象徴であり続けた『ビッグE』の存在感を実感できますね。 |
艦橋のクローズアップ。お客様のご指定により、4機のシーキングを両側から挟みこむようにしてホークアイを配置していますが、非常に魅力的な配置と実感しました。 その他、艦橋天蓋にはプラ丸棒から削り出して自作したレーダーを二か所追加し、前後のベランダ状の取り付け部はプラ板で、球状のレーダーは手芸用ビーズで自作しました。 |
船体側のレーダーの追加箇所の写真です。大がかりな作り変えは行っていないのですが、レーダー追加だけでもグッと近代的なイメージに変わってくるところが面白いですね。 |
今回の製作は艦載機やレーダー等を追加した結果、作業数は通常の製作よりかなり多めとなりましたが、その分作り応えもあり、完成度も非常に満足のいくものとなりました。やりがいのあるお仕事を下さったお客様には、心より感謝を申し上げます。 ↑お客様にご自宅での展示の様子をお送りいただきました。作品を大切にしていただき、製作者としてこれほど嬉しいことはございません。 |
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