1/350スケール 航空母艦 赤城
HASEGAWA製インジェクションキット
徹底ディティールアップ決定版(艦上ジオラマモデル)製作記









ハセガワ 1/350航空母艦『赤城』 その10

ハセガワの1/350航空母艦『赤城』のフルディティールアップ製作記第10回。

今回は1/350『赤城』の飛行甲板の塗り分けについて御紹介します。

白線標示類の再現と木甲板の質感表現を一緒にご紹介して参りますので、これまでより少し長い記事になっておりますが、空母製作にご興味のございます方は是非ご覧ください。




今回の1/350航空母艦『赤城』の製作では白線などの標示類にデカールなどは使用せず、塗装にて再現しています。このような仕上げの場合は、当工房『モデルファクトリーハイギヤード』で販売している『1/350航空母艦 赤城用 甲板塗装用マスキングシート』が便利です。 webショップ『CHERRY&ANCHOR http://www.cherry-anchor.com/ 』にて全国通販を行っておりますので、ご興味のございます方はぜひご覧ください。

●『モデルファクトリーハイギヤード 艦船模型甲板塗装用マスキングシート』掲載ページ ┗ http://www.cherry-anchor.com/shopbrand/ct14/




ハセガワの1/350航空母艦『赤城』の飛行甲板は3枚のパーツに分けて成形されていますが、分割部分が伸縮継ぎ手の部分に設定されているので違和感なく連結できるのがメリットです。




板目のアップ。表面には非常に精密な板目のスジ彫りが再現され、ヒケなども一切見受けられないところにハセガワキットのクオリティの高さを実感します。




以下、順を追って塗装工程を御紹介して参ります。多数の色を順番に吹き重ねて質感を出していくので結構手間がかかる方法なのですが、結果的には厚塗りも防げて発色も良くなるので仕上がりには自信があります。




まずは一層目にオキサイドレッドのサーフェーサーを塗装します。この塗装は透け感をなくすために行ったものですので、別にオキサイドレッドではなく、ブラックやダークグレーの下地でも大差はありません。この時点で行っている処理は、最終的には白線表示の下地となります




続いて白線の塗装を行うために、徐々に発色を上げて行きます。この写真は、グレーサーフェーサーを薄めに塗り重ねた状態です。




更に、ホワイトサーフェーサーを重ね塗りします。この時点で最初に塗装したオキサイドレッドの下地は完全に隠れ、隠ぺい力の強い白塗装が完成しました。 この白塗装が白線表示となります。




続いて白線部分をマスキングして木甲板塗装に入ります。最初にご紹介しました『モデルファクトリーハイギヤード』のマスキングシートを説明書の指示どおりに丁寧に貼り付ければ容易にマスキングできるのですが、線が歪んだりすると仕上がりを大きく損ないますので、貼り付け時にはあらゆる角度から飛行甲板をチェックしつつ、ズレなどが出ていないかを慎重に確認しながら進めて行く必要がありました。 【特に破線部分は感覚が一定ではないので、前後方向のズレに要注意です】

ここからようやく木甲板の塗装を開始します。模型を作る方でしたら良くお分かりになる思うのですが、プラを木に見せるのはかなり難しく、勘と経験を求められる作業ですので、今回は出来る限り具体的なやり方と順序についてご紹介して参ります。




最近では隠ぺい力の強いタン塗料も開発されてきていますが、個人的には黄色を下地に塗った上に、敢えて隠ぺい力の低いタンを塗り重ねて出る発色が気に入っています。 まずはMrカラ―の黄橙色をわざとムラを出すようにランダムに塗っていきます。




続いてMrカラ―のタンをムラなく塗り重ねました。これで木甲板の基本塗装は完了です。この段階で甲板塗装を終える事も出来るのですが、今回はお客様からの強いご要望によって少々オーバー目な木質感表現を行うべく更に作業を続けました。




どのような作業を行ったのかというと、トーンの異なるタン色を4色ランダムに塗り重ねると言う少々手間のかかる方法です。まず、少しレッドブラウンを足したタンを敢えてムラを出すように薄めに塗り重ねて色の奥行き感を演出しました。




続いて、木甲板の板目の幅に合わせた0.4ミリ幅のマスキングテープを板目に沿ってランダムに貼り付けてマスキングを行います。これにより、板目ごとの色調の違いを出していきます。




今度はデザートイエローを足したタンを全体に吹き、更にマスキングを行います。非常に手間のかかる方法ですが、このような工程を重ねる事で、体育館の床の様に互い違いに色が異なる木甲板を再現することが可能です。 こうした塗装方法は既に多くのプロモデラーやライターの皆さまがご紹介されていて専用の塗料なども発売されていますが、個人的には市販の塗料は色調のコントラストが強すぎるように思われたので、自分で納得のいく色を調合しました。




最後はモデルファクトリーハイギヤードのマスキングシート使用し、木甲板部全体をマスキングして外舷色を吹きつけます。この工程で飛行甲板外縁や伸縮継ぎ手に加え、エレベーター周りや着艦制動策なども着色できます。




全てのマスキングを剥がすと、木甲板塗装前に塗り残した白線と、互い違いに塗り分けられた木甲板の質感が姿を現します。この時点ではあまり板目のコントラストが見えませんが、これは後ほどウォッシングを行う前提で敢えて明るめの色合わせにしていることが理由です。



ウォッシングは木甲板部にブラウンを、鉄甲板部にダークグレーを使用し、質感を落ち着かせました。 

当工房では普段はこのような『板目の塗り分け』を行うことはほとんどないのですが、今回は(お客様の強いご要望により)久しぶりにこの手の塗り分け表現を行うことになりましたので、この機会に詳しくご紹介をさせていただきました。


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