日産 MID4-1







フジミ 1/24 

この作品は、2013月9月にボークスホビースクエア京都で開催された「奈良模型愛好会第6回展示会」に向けて製作していたものです。。

若い世代の方には『ミッドフォーってナニ?』と思われるかもしれませんが、車好きの間では今でもなにかと話題にのぼることの多い伝説の名車です。

MID4は1985年、国産車としては初めて、本格的にミッドシップ&4WDというグループB譲りのメカニズムを採用(←軽トラを除く【笑】)したスーパースポーツで、初代は主に試験&研究目的、そして2代目は市販化も視野に入れて開発が行われましたが、市販化を想定した車両価格の試算や景気の悪化などの影響を受け、結局市販化されることはありませんでした。





キットはフジミ製です。およそ2年前に、この初代『MID4』の後継車にあたる『MID4-2』を製作しておりますので、今回の初代MID4製作は、実車とは逆の順番の「先祖帰り」となります。



リアビュー。リアウインドウ周りは、私の大好きなトンネルファストバックです。キットは車高が二種類選択できるようになっていましたが、下げるとリップが着地するので、高い方の車高を選択しました。



前後左からの全景。初代MID4は、スタイリングの評判が良くなかったと言われていますが、こうして見るとなかなかバランスのいい形をしています。フェラーリ328とロータスエスプリを足したような姿が、オリジナリティに欠けるという評価をもらったのかもしれません。

2代目の『MID4-2』は、後発のNSXに少々似ているものの、スタイリングにオリジナリティを持たせ、VG30DETTを縦置きしてくれたのはありがたかったのですが、エンジンの搭載スペースの拡大で、少々胴長になってしまいました。(それもあって、個人的には初代MID4のスタイリングのほうが好みです)



エンジンルームも横置きされたV6エンジンが再現されています。キットのパーツ構成は、同じフジミキットである初代MR2 AW11とほとんど共通しているので、基本的にほとんど説明書を見ることなく完成させることができました。



MID4はルーフも低めで、国産車としてはかなり気合の入った姿をしています。ボディパネルはFRP製で、開発プロジェクトを指導したのは、あの桜井眞一郎氏です。そう言われると、なんとなくR380の面影もあるような気がしますね。


**総括**



新旧MID4のツーショット。左が初代MID4、そして右がMID4-2で、紅白で揃えることができました。

3年前にニューMID4を製作したときは、静岡ホビーショーのフリーマーケットで珍しいキットが手に入ったことが製作の理由でしたが、今回のMID4-1の方が個人的にはスタイリングも好みでしたし、以前から作ってみたい車でしたので、より気持ちを込めて製作することができました。

市販化されなかったことから、その実力のほどは不明ですが、それだけに夢とロマンにあふれた名車を模型を通じて楽しむことができ、とてもいい製作となりました。



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