1/700スケール 重巡洋艦 摩耶
PIT ROAD製インジェクションキット













ピットロード東名 1/700

このところ、航空母艦の製作が続いていますが、今回は久しぶりの重巡洋艦の
製作となりました。今後はまたこのスケールでは空母の製作が連続します。

重巡洋艦摩耶はピットロード、アオシマともに近年になって質の高いキットがリリ
ースされましたが、今回はディティーツアップにも専用パーツが用意されている
ピットロード製のキットおよびパーツをチョイスしました。

年代は1944年の最終型で、防空巡洋艦としての対空兵装強化時期がモデリング
されています。

ピットロードのキットは少々高価なのが難点ですが、パーツの分割方法が適切で
モールド、考証ともに確かで、部品点数は多いですがその分マニア好みの内容
です。


インジェクション技術の問題で省略された主砲サイドの鋼板の重なり具合やフィン
形状もエッチングパーツを貼り付けることで再現しました。


艦橋窓枠はプラのモールドを削り取り、エッチングパーツに置き換えて実物に準
じた複雑な形状を再現しました。防盾付き25mm3連装機銃はファインモールドの
エッチングパーツを使用し、存在感を忘れさせるスケール感豊かな完成度となり
ました。






**総括**

ピットロードの高尾型重巡洋艦の製作ははじめてでしたが、同キットの内容の高さ
には本当に驚かされました。まだアオシマ製のリニューアルキットは組んでいない
のですが、組みにくくモールドもいまひとつだった旧キットと比較して、時代による
技術の進歩のすさまじさには驚かされます。

艦容や活躍など、摩耶をはじめとするこの高尾型は個人的に大好きな巡洋艦では
あったものの、長年キットに恵まれず、敬遠しがちな部分があったのですが、今後は
ぜひとも注目していきたいと思います。アオシマとピットロードのパーツを併用すれば
かなり広い範囲の年代別の高尾型が製作できそうですね。

ディティールはタミヤ最新作の最上型にも負けないほぼ完璧といえるものです。

ちなみにこの摩耶は完成後、摩耶の作戦室に勤務されていた元海軍少佐のご家
族の元に届けられました。その際、戦争における少佐の生き様などの貴重なお話
を聞かせていただき、模型や写真の世界でしかしらない日本海軍艦艇が現実の
ものとして、たくさんの人間ドラマを生んできたものだと改めて実感しました。





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