ノンスケール 帆船模型 フランス戦艦 セントルイス
グンゼ産業 エアフィックス製インジェクションキット
現在では非常にレアな帆船模型の輸入帆船プラモデルキットです。
帆船 セントルイス 製作記
帆船模型は趣味の王様と呼ばれています。そう言われる理由は帆船模型の起
源を遡ればわかります。
中世ヨーロッパの王は欧州や占領地での覇権を巡り多数の帆走戦艦を建造し
ていました。優秀な船大工によって設計された艦は、建造前に一度適度な縮
尺で精密な模型が作成され、実際の建造に当たる前に海軍省や船主、そして王
侯貴族などに紹介されました。そして、艦が完成した暁にはその模型は宮殿
の客室などに展示され、王や貴族の権力を象徴する役割を担ったといわれて
います。
もちろんそれらの帆船模型は木や金属、そして布製の帆を主要な材料とした
現在ではキットとしても販売されている所謂木製帆船模型ですが、それらは
大変高価であるうえ、完成には場合によっては年単位での製作期間を要し、
竜骨の削りだしや外板の貼りつけなどの難易度の高い作業を要求されるため
なかなか一般のモデラーの間に浸透しきってないというのが現状です。
それらの問題を克服し、手軽に帆船の魅力を味わってもらえる様にと開発さ
れたのが所謂プラモデルの帆船模型なのですが、これらはやはり木製帆船と
比較して材質の違いによって実感が乏しく、開発には高度な金型技術を要す
るために単価もプラモデルの中では比較的高価だったため、帆船ブームが過
ぎ去った昨今では各社ともリリースを終了し、レアアイテムとしての価値ば
かりが上がってきてしまっています。
しかし、HIGH-GEARedの模型に対する持論には『ただコレクションとして置い
ておくだけの模型には何の価値もない』というものがあります。こうした一
般的に既に完成の日の目をみる可能性が今後低そうなキットだからこそ、ぜ
ひとも上手く完成させ、人々の目にさらしてあげたいと考え、今回ネットオー
クションで入手したこのキットの製作記を掲載してみることにしました。
普段の艦船模型の製作の合間を縫って少しずつ作業を進めていますので非常
に時間をかけた製作記になりますが、模型好き、帆船好き、または自分と同
じように帆船プラキットの製作に情熱を傾けていらっしゃる方がおられまし
たら、ご感想などいただけると嬉しく思います。
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キットについて、製作目標など
プラ帆船最大の弱点、質感の悪さを塗装でフォロー
船体の組みたて
大砲を装備
帆船模型最大の魅力、マストとリギング
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