1/700三笠公園ジオラマ『記念艦三笠』











1/700 港湾模型『三笠公園』『記念艦三笠』

この作品は、お世話になっている京都在住モデラーのmineさん主催のスケールキットコンペ(通称スケコン)へのエントリー作品として製作したものです。三笠公園は、今から10年以上前となる、20代前半の頃に一人旅で訪れて以来、思い入れのある場所でしたので、今回は模型という形で手元に残すことができ、大変意義深い製作となりました。





作品全景。個人的には、この角度で見るのが最も気に入っています。現地ではどちらかというと、三笠の左舷側を見る機会の方が多いのですが、こうしてみると、公園の設計は海側からみた美しさを大変重視していることが伺えます。



色に関しては、(建築模型や地形模型などの)産業模型製作をしていた前職のクセで、どうもスケールモデル的にならず、少々ポップになりがちなのが個人的な悩みです。もっとグレートーンにしたほうが実感的なのは分かるのですが、完成すると、毎作、同じイメージになってしまいますね(苦笑)



左下の駐車場に停まっている自動車は、タミヤの1/700輸送艦「しもきた」に付属している陸自車両を一般車風に塗装変更したものです。岸壁や敷地の境界に設置されたフェンスは、アメリカ海軍空母用のセーフティネットを流用しました。 



右下の建物群は、隣接する小学校です。建物の一部が断面となるため、中身のフロア構成を(推測)で再現することも考えたのですが、外部に描いた窓と、内部に描く窓の位置合わせに時間がかかりそうでしたので、黒塗りにして省略しました。



左上は小学校を公園側から見た様子。校内の様子はわからないので、航空写真と公園側から撮影した写真のみを参考に0.5ミリのプラ板で自作しました。 手前に見えるD51型蒸気機関車を型どった貯水槽も、プラ板とプラ丸棒からのスクラッチです。右上の売店に関しては、現地で四方八方から写真を撮影したので、ほぼ正確な形をしていると思います。写真下側は階段状の滝のある池と、その周りの様子です。池は透明プラ板にブルーを薄めに塗って透明感を残したものを積層して作りました。


**総括**


この作品は、スケコンの作品発表と前後して、静岡ホビーショーモデラーズクラブ合同展示会にて実物の先行公開を行ったのですが、三笠公園を訪れたことのある方や、横須賀在住の方にも多く声をかけていただき、その再現度も含めて多くの方からお褒めのお言葉をいただくなど、大変思い出深い作品となりました。

個人的には、この作品の完成度については「あそこはああすれば良かった」とか、「この部分が現場のイメージと違う・・」などと思う部分もいくつかあるのですが、何よりも完成という形でwebと展示会の両方で公開する機会ができたことが何よりの喜びです。

数年前に「船の科学館」ジオラマを製作した時から、横浜の「山下公園」と合わせて三部作という形で「三笠公園」の製作を予定していたのですが、予定していた三作品が目の前に出揃った今、次はなにをしようか?という新しい目標探しにも余年がなく、個人的にはいつかハワイの戦艦ミズーリを見学して、海外の記念艦シリーズも展開していけたら・・・なんて、夢をふくらませつつあります(笑)

これからも1/700の港湾ジオラマ製作は地道に続けて参りますので、興味のございます方はぜひお楽しみにお待ちください。


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