戦艦 大和
タミヤ 1/350 徹底ディティールアップ決定版






↑一見地味なようですが、戦艦の主役とも言える主砲、副砲を支える砲座のディティール
アップは、丹精込めて製作した主砲と副砲を引き立てる縁の下の力持ちになります。



バーベッド構造物のディティールアップ

大和型戦艦には主砲塔が3基、副砲塔が2基装備され、それぞれにバーベッドと呼ばれる巨大な
砲座が設けられています、中でも第二主砲塔のバーベッドは、第一主砲塔を避ける為に背の高
い円筒形状のものが採用され、前甲板の中でも非常に目立つ存在です。 

また、爆圧対策を施した1〜4缶室吸気口を兼ねた、第二主砲塔以上に背の高い副砲バーベッド
も、実艦ではさまざまな機能を持たせてあったもののようで、砲塔本体にも負けない非常にディ
ティールアップのしがいのある部分です。

今回は、主砲副砲を引き立たせる縁の下の力持ちとも言える、バーベッド構造物に関しても、納
得の行くまで手を入れてみました。



↑まずは、主砲バーベッドからです。実物では30度ごとに補強板が貼りつけられていたようです
ので、それを再現するために、分度器で正確な角度をマーキングします。以前は、この補強板
はプラバンで自作することが多かったのですが、現在ではライオンロアの「真実の大和」セットおよ
び、エデュアルドの武蔵用に、パーツとして含まれていますので、それを利用するのがてっとり
早く実感的に再現できる便利な方法になります。この画像は第二主砲塔バーベッドの作業の
様子ですが、同様にして、1番、3番主砲塔バーベッドも30度ごとの正確なマーキングを行います。



↑これは前部副砲バーベッド。このバーベッドの背面は、様々なディティ
ールが集中する部分でもあるのですが、前後の甲板パーツを接着してか
ら作業を行うと、中央構造物が邪魔になって手が入りにくくなるので、甲板
を接着する前に行っておくと便利です。その際、塗料のまわりの良し悪し
も考えて、天蓋の床板や吸気口はこの時点では まだ取り付けません。

背面の扉の位置は、大和ミュージアムの1/10戦艦大和と同じ、扉みっつの
仕様に合わせました。 なお、この部分は 映画「男たちの大和」ロケセットで
は、シコルスキー図面集に掲載されている図面と同じ、左右に開くスライド
ドアを取り付けた考証を採用しており、こうした部分でも 大和ミュージアム
との見解の相違を見ることができます。



↑この時点でサフを吹き、最終的に塗装を終えた状態で、床板や吸気口、
手摺、ホース、ライフリングなどを接着して仕上げます。吸気路の外側にあ
るメンテナンスハッチと思われる外板は、プラペーパーで自作しました。



↑第二主砲塔バーペッドは、甲板上にあって露出度の高い部位ですの
で、1/200戦艦大和ファインディティールの時と同じく、鋼板の継ぎ目を
サフ階層で再現してみることにしました。しかし、1/200と異なり、甲板と一体
でモールドされたバーベッドだけに、厚塗りになってしまうことを警戒した
結果、塗料のまわりがあまり良好とはいえず、残念ながら期待していたほど
の効果はえられませんでした。



↑そして、補強板を接着。プラバン自作と比べると、表面にたくさんのリベットが打たれた
様子がなんともメカメカしく、戦艦の力強さを象徴します。(第一、第二主砲塔バーペッド
も同様に処理します)



↑後部副砲バーペッドには、キットで省略されている缶室吸気口フィンをエッチングパー
ツて追加します。今回は、主砲、副砲バーペッドに取り付ける吸気口フィンは、全てゴー
ルドメダルの追加パーツから使用しました。このパーツは、他メーカーのエッチングパー
ツと比較して、かなり厚めに作られているため、メリハリを出しておきたい部位のディティ
ールアップに大変役立ちます。後部副砲バーペッドのように、吸気口の台座がない部
位には、より奥行き感を演出してくれる効果があると考えています。。



↑そして後部副砲バーペッドの背面。この部分に関してはあまり資料がないため、吸気口と補強板
以外のディティールアップは ほとんど行っていないのですが、前部副砲バーベッドを見るに、扉や
メンテナンスハッチ等をもっと取り付けてみてもよさそうな気がします。



↑マジックアートのマスキングシートを使い、塗りわけが完了した前部副砲塔バ
ーベッド。画像右側に第二主砲塔バーベッド後部の吸気口覆筒が見えますが、
この時点ではまだ吸気口は再現していません。



↑缶室吸気口を取りつけ、その他こまごまとしたパーツ類を取り付けて
いきます。キットパーツそのままのプレーンな状態と比較すると、随分
賑やかになってきた気がします。 副砲後部の扉に通じるラッタルは
吸気口のある側面に取り付けるのですが、天蓋床面形状に関しては、
中央部に折り畳みラッタルを備えた従来考証にある、中央部が少々
張り出した形状(エデュアルド武蔵用)を採用しました。 実考証からは
少々離れるのですが、床面にこのように出っ張った踊り場を作っておく
と、何となく見た目の良いアクセントになるような気がしたからです。



↑後部副砲バーベッドは、この様に手摺とラッタルを取り付けて完成。前部のものと比べると、こ
ちらはデザイン的にもディティール的にも比較的あっさりした造型です。



↑第二主砲バーペッドにも、ラッタルを装備しました。この画像には映っていませんが、側面以外に
前部にもラッタルを装備させてあります。後部の吸気口は、背面のものは実考証に合わせてありま
すが、側面のものは、映画「男たちの大和」の原寸大ロケセットを参考にした外側側面中央部に
取り付けてあります(実考証では内側側面に配置。内側の覆塔背面吸気口はこの時点では未再現)。

こうしてみると、今回の大和は結構映画の影響を受けているな〜と改めて思わされます。実物大の
バーペッドを見上げた2日間を思い出しながらの作業です。 なお、実物の主砲バーペッドには、
取り外した単装機銃を掛けるためのステーなどが装備されていたそうですが、資料不足のため、今
回は再現していません。(それらを再現している模型は未だ見たことがありません)


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