戦艦 大和
タミヤ 1/350 徹底ディティールアップ決定版
↑今回使用するキットやパーツを全て並べてみました。
1/350戦艦大和のディティールアップパーツ
1/350戦艦大和の徹底ディティールアップ決定版は、あくまでHIGH-GEARed HOBBY WORKS！！
内での決定版であって、世の中にはまだまだ精密に作られる方々がたくさんおられます。 それら
の作例も含めて、当サイトの決定版の作例も、今後製作予定の方々に参考にしていただければ幸
いです。
最初にも記載しましたが、今回の1/350戦艦大和製作は、かつてないような膨大な物量作戦にな
りました。 とりあえず、自分の目で見て使えそうだと思ったものは、かたっぱしから集めました。
例によってパーツに頼った作例になりそうですが、1/350戦艦大和は自作、工作による修正部分が
三笠などと比べると圧倒的に多いですから、5年半の経験を全て盛り込んで、自分だけにしか作れ
ない、自分だけの大和を完成させていきたいです。
HIGH-GEARed HOBBY WORKS！！では艦船模型の使用パーツについてよく、「どんなものを
どれだけ使ったか？」という具体的な問い合わせを頂くことが多い為、前回の1/200戦艦大和ファ
インディティールと同様に、パーツの詳細な紹介を掲載するようにしました。
今回も全使用パーツを、これからより詳細にご紹介していきます。
↑まずは当サイトの1/350戦艦大和作例で最もおなじみの米国ゴールドメダルエッチングパーツ
です。1/350以外にも、1/200、1/700で同社の大和用パーツを使用しています。最近タラップの
形状がリニューアルされたようです。
↑大和用エッチングパーツパーツとしてはロングセラーのもので、手摺やクレーン、カタパルトなど、
艦船のディティールアップに効果的なパーツが過不足なく含まれます。特に主砲、副砲塔上の手
摺は、以前はゴールドメダルパーツでしか再現することができず、重宝しました。
↑このパーツは同じゴールドメダル社製ですが、後に発売された「追加パーツセット」です。基本
セットよりパーツ数も少なく、多少安価に価格設定されていますが、このセットだけを使用すると
バランスを著しく欠くため、基本セットと併用することをおすすめします。
↑パーツ構成は、基本セットに含まれなかった航空作業甲板周りのパーツが中心となり、他には
吸気口フィンや橇式機銃座、艦橋、窓枠、ハッチ、錨見台、武蔵用ジブクレーンなどが含まれて
います。中でも繊細な航空機運搬軌条のパーツは精密再現にかかせません、
↑これはゴールドメダルの基本セットと同様に、HIGH-GEARed HOBBY WORKS！！での1/350
戦艦大和作例に100パーセントの確立で使用しているエデュアルドのエッチングパーツです。価
格はゴールドメダルの基本セットの半分ですが、砲塔上の手摺などを除けば、これ1セットでゴール
ドメダル社製基本セットを越えるディティールアップが充分可能な充実したパーツです。
↑パーツ構成は滑り止め鋼板モールドが充実しています。吸気口フィンも、ゴールドメダルの追加
パーツがリリースされるまでは、このエデュアルドパーツに頼る以外、精密化の方法がありません
でした。エデュアルドの大和用パーツは、ネットなどを見ると、まだまだ評価が低いようですが、
同社のパーツをあらゆるスケール、あらゆる艦種で愛用しているHIGH-GEARedにはどうして
評価が低いのか全く理解できません。本当に気が効いて使いやすいパーツを作ってくれる素晴
らしいメーカーと思います。
↑今回の秘密兵器（？）、エデュアルドの武蔵用エッチングパーツです。チェコのエデュアルドの
サイトを見て発見したのですが、このパーツの発掘は1/350戦艦大和決定版製作に向けて、素晴
らしい追い風となりました。
↑内容は同社の大和用パーツの倍以上のボリュームを持っています。HIGH-GEARedは以前に1/350武
蔵を2回製作しているため、どのパーツが流用可能で、どのパーツが流用不可能か判別可能です。
大和用パーツと比較すると、価格は少しお高くなり、武蔵用のため、大和への転用の際に余るパー
ツも出てきてしまいますが、そうした無駄を差し引いても絶対にお買い得と言える内容です。
↑このパーツはリリースされてまだ間もない上海ライオンロア製のスーパーディティールアップセット
「真実の大和」です。お世話になっている模型店で発売前に情報を知り、予約して即買いしました。
まだなじみの薄いメーカーかもしれませんが、ライオンロア社製のディティールアップパーツは、以前
に1/350戦艦三笠用にて使用経験があり、このメーカーには信頼感を持っていました。
↑「真実の大和」セットの中身ですが、実はこれで全部ではありません、続きは↓の2枚目に続き
ます。エッチングパーツ以外に真鍮砲身も含まれる点が、このメーカーの画期的なところで、今回
は錨鎖と金属スクリューも付属する超豪華版に仕上がっており、実質的にはこのセットだけでも
1/350戦艦大和作例としては、ほぼ完璧なディティールアップが可能です。
↑「真実の大和」セットの2枚目です。もっと爆発的に売れるかな？と思っていたのですが、お世話
になっている販売店の在庫は非常に多く余ってしまっていて驚きました。まだまだユーザーの信頼
感を得るには至ってないのでしょうか？ このセットのみを使ったディティールアップ作例を、7月に
アップしてありますので、このパーツに興味のある方はぜひご覧ください。どれだけお買い得か分
かるはずですよ。(笑) 特に船尾の角型機銃座はおそらくこのスケールでは始めての製品化で、
実に素晴らしい出来栄えです。
↑エデュアルドの武蔵用と供に今回初登場のパーツ、英国ホワイトエンサイン社製「大和用アルテ
ィメイトセット」です。ワケあって、このセットだけパッケージがありません。キット機銃に追加する方法
でディティールアップ可能なパーツや高角砲背面パーツ、副砲放熱板や菊水マークなどが含まれ
各部吸気口フィンの造型が最もシャープに出来ていることなどが特徴です。 難点をあげるとすれば
解説書に図入りのページが少なく、上手く使いこなすには英文解説書を翻訳する必要があるところでしょう。
↑ディティールアップパーツの発売メーカーは米国（ゴールドメダル）、捷国（エデュアルド）、中国
（ライオンロア）、英国（ホワイトエンサイン）と来て、ここでようやく日本のメーカー、ピットロードの出番
です。「大和改造パーツセット」と銘打たれたこの商品は、真鍮砲身とキャスト成型の砲塔パーツ
が入っています。
↑ピットロードパーツの中身。砲塔の形状は近年の考証に改められ、同じく近年考証の六角形状
機銃座もキャスト成型されています。砲身は別売りもされているもので、真鍮挽き物製、砲口は
もちろん開口済です。 ちなみにピットロードからはキャストやホワイトメタルを素材にしたグランド
フォースシリーズというガレージキットのシリーズが展開され、大和の主砲や滞空兵装を、よりビ
ッグスケールで再現することが可能です。
↑スケールモデルパーツに似つかわしくないこのオシャレなパッケージは、マイスタークロニクル
が「新撰組」ブランドでリリースしている1/350戦艦大和の主砲および副砲身です。 「砲身なら、
ピットロードの改造パーツにも、ライオンロアの『真実の大和』セットにも入ってるでしょ？？ムダ遣い
もほどほどにしたら？」と思う方もおられるでしょう。 しかし、実はこの砲身、他のメーカーのもの
にはない素晴らしい特長を持つスグレモノなんです。
↑これが新撰組のパッケージの中身です。副砲はなんと基部まで再現されていて、取りつけ穴
の位置出しの作業がいらないのが特徴で、主砲身の防水布は仰角の違う2種類がセットされる
など、なかなか気の効いた構成です。しかし、HIGH-GEARedがどうしてもこの砲身に拘った理由は
実は他にあるのです。詳しくは主砲の組み立てディティールアップの頁で紹介します。
↑自身も完成模型を販売するFUKUYAからパーツとしてリリースされている
高角砲身。大和用や1/350用以外にも、各種スケール、各艦種の砲身をリリ
ースしてくれるありがたい工房です。
↑1/350用の高角砲身は実に小さなものですが、砲身側面の段付きや砲口も精密に
再現するなど、素晴らしい加工精度を見せてくれています。
↑このタミヤのダンボールの中には、追加発注したアフターパーツが入っています。機銃位置の変
更による25mm三連装機銃や、最新考証に基づいた機銃射撃式装置の増備に対応させるためで、
1/350大和製作の度に、タミヤに直接発注しているものです。
↑これはタミヤ製の1/350艦船模型用アクリルディスプレイケースで、品番はITEM73013、大きさは
830mm×170mm×240mmで大和をはじめ、同スケールのビスマルク級、アイオワ級、キングジョー
ジ5世級戦艦などに対応するものです。平滑度、透明度が非常に高く、大型艦船モデラーの心強
い味方ではあるのですが、台座が付属しないのが致命的な欠点といえます。
↑これはいったい何でしょう？実は1/350艦船模型用ディスプレイケース専用台座です。タミヤは
自社発売のディティールアップ完成品「マスターワークコレクション」の展示用台座を作っており、
この台座は紹介したばかりのディスプレイケースにピタリと合うサイズに作られているものです。
しかし、この台座は残念ながら製品化されておらず、カタログにもホームページにも掲載されていな
い部品扱いのもの（そのため、パッケージもなく、この様な梱包です）なのですが、タミヤに頼んで分
けて頂くことができました。
ただ、飾り脚は付属せず、取り付け穴は開いていない、ただの板ですので、上手く使うにはそれなり
に加工が必要になります。しかし、HIGH-GEARedは1/350や1/500で台座の加工はお手の物です
から、そうした点は問題になりませんでした。
これでようやく決定版大和製作にむけたお膳立てが整いました。 こうしてたくさんのパーツ郡を
眺めていると、無性に製作意欲を掻き立てられます。
巨費を投じたからには、絶対に素晴らしい大和を作ってやる！とますますテンションが上がって
参りました。 次はいよいよ製作にかかります。
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