戦艦 大和
タミヤ 1/350 徹底ディティールアップ決定版
↑1月に製作した1/350戦艦三笠の永久保存版、今回はいよいよ大和の永久保存版に挑戦です。
1/350戦艦大和製作への想い
HIGH-GEARed HOBBY WORKS！！では戦艦大和の模型作例が30隻近くあり、またHIGH-GEARed
個人も戦艦大和ファンを自称しており、非常に思い入れのある艦です。
しかし、実は自分のために戦艦大和の模型を製作するのはなんと5年半ぶりになるのです。
最期に自分のために大和を製作したのは、日本海軍艦艇模型保存会の1/100大和写真集の影響を
受けて、2000年から2001年にかけて製作したアリイの1/250戦艦大和をサイトにアップした時で、この
大和は久しぶりに製作した艦船模型とあって、大変気に入っていたのですが、その後事情があって
泣く泣く販売することになり、その大和が販売された瞬間から、様々なご縁でHIGH-GEARedの艦船
模型製作のセミプロ活動が開始されました。
そのため、2006年になるまで自分用の艦船模型を作る時間と予算は基本的に取ることができず、
ひたすら販売目的の艦船模型製作にあけくれることになったのです。
戦艦大和の作例は1/250をはじめとして、1/200、1/350、1/700、1/1000、その他にもサイトには掲載
しておりませんが、1/600もディティールアップ経験があります。 各スケール、各メーカーの大和には、
それぞれ造型や各部の考証に違いがあり、それらが要因となって、大和の造型や機能に対しての興
味をさらに増幅させてくれた気がします。
そこまで大和を数多く世に出していながらも、自身の大和模型を未だに持っていないことは非常に
寂しいことでもあり、経験と知識が増すにつれ、自分のための大和を持ちたいという気持ちが日ごと
に高まっていきました。
そこで、自身の大和のベースを検討するに、まずスケールの選定から始まるのですが、候補に上が
ったのは1/200もしくは1/350というものでした。
それ以外の、例えば1/250や1/600などでは、基本的に満足のいくディティールアップパーツが揃っ
ておらず、最もパーツが揃っている1/700は自分はどちらかというとあまり得意な方でもなく、実艦が
大きい艦だけに、模型もある程度は大きい方が見栄えもいいと考えました。
1/200は艦船模型のスケールとしては比較的確立されているほうで、小西製作所や、保存会（不二
美術模型出版部）など、由緒あるメーカーからパーツが販売されている為、ディティールアップを
行うベースとしては悪くないのですが、ベースキットとなりうるニチモの1/200を使用した場合、ベース
キットの完成度の問題で、満足のいく完成度にするまでには予算がかかりすぎるため、簡単に踏み
切れるものではありませんでした。（この1/200プランは、縁あって製作活動の一環として06年5月に
経験することができました。）
1/200スケールの場合、他には小西や保存会のキットを組み立てるという選択肢もあるのですが、そ
れこそまさに「目玉の飛び出るような予算」が必要になるため、現状で実行するのは難しく、あとあと
の楽しみに取っておこうと考えました。
そうなると1/350スケールが選択肢の中心になってくるのですが、1/350戦艦大和はシルエット、細部
モールド、パーツの合いが素晴らしい反面、現在の目で見ると考証に少しだけ中途半端なところも多々あ
り、特に機銃位置変更に伴う穴埋めなどに苦労するところがあり、また大和ブーム以前はディティール
アップパーツの選択肢の少なさが懸念材料でした。
しかし、05〜06年の大和ブームに乗って、各社から「待ってました！」とばかりにたくさんの種類の
パーツが登場。 以前はゴールドメダルとエデュアルドの基本セットを使うだけで精一杯だった1/350
戦艦大和も、これまでにない繊細かつバラエティに富んだ再現が可能になりました。
これらのパーツの登場は、映画「男たちの大和」の公開や「大和ミュージアム」の開館がなければあり
えないことだったので、昨今の大和ブームには心から感謝するしだいです。
また、タイミング良く同スケールでハセガワからリリースされた戦艦三笠の製作も追い風となりました。
5年半の間待ち続けた、今後数年にわたって自身の決定版となるであろう大和の製作を決めた時期
に、こうした準備が整ったことに、心から幸せを感じています。
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