フジミ 1/700航空母艦『瑞鶴』南太平洋海戦時
FUJIMI 1/700航空母艦『瑞鶴 南太平洋海戦時』
この作品は、艦船模型製作代行のご依頼を頂いて製作させていただいたものです。
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今回は、お客様のご希望もあり、キットでは発売されていない南太平洋海戦時の再現となりました。
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キットはフジミの1/700日本海軍航空母艦『瑞鶴1944』をベースとしています。南太平洋海戦時を再現するために、通常塗装、噴進砲の撤去、機銃位置の変更などを行いました。艦載機は、キットには零戦4機と97艦攻、天山が各2機ずつ付属しているため、年代設定に合わない天山の搭載をやめ、99艦爆を追加しました。
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ディティールアップは、フジミの純正エッチングパーツに加え、着艦制動策などの再現のために、フジミの木製甲板シールに付属のエッチングパーツも併せて使用しています。対空兵装は、シールドなしの25mm機銃と12.7cm連装高角砲はファインモールド製のナノドレッドシリーズのパーツを使用し、シールドありのものはピットロード製のネオイクイップメントシリーズのパーツに交換しました。
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飛行甲板船首部の様子。白線表示はお客様のご希望で、全て塗装で行いました。
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艦橋周りの様子。張り線の配置と構成につきましては、お客様より特に細かいご指定をいただきましたので、ご指定内容に基づいて再現しています。フジミのエッチングパーツは、煙突のジャッキステーなどのパーツが充実しているので、とても精密艦があります。
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右舷後部の機銃と高角砲は、防煙シールドをかぶせたタイプが備わりますが、これらのパーツは今回使用したピットロードのネオイクイップメントシリーズのパーツがとても精密で、個人的にも大変気に入っています。
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飛行甲板後部の様子。舷梯と救命浮標の取り付けも、お客様のご指示によるものです。フジミの純正エッチングに付属している着艦標識の効果も相まって、メカニカルに仕上がりました。
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**総括**
艦船模型製作代行の仕事をしていると、艦の人気の高さを依頼数の多さから実感させられることが多いのですが、瑞鶴は特に製作数が多く、たくさんのファンの方から愛されていることを実感します。
大戦中の広い期間にわたって、あらゆる作戦行動に従事していたことから、年代による違いも楽しめますし、それだけ模型として楽しむにも懐の広い船なんだなと思いました。
今回は、これまでありそうでなかった南太平洋海戦時への年代変更ということで、開戦時とも終盤戦時とも違う新しい瑞鶴の艦容を楽しく製作させていただきました。ご依頼者の方には心より感謝を申し上げます。
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