ピットロード 1/700戦艦『アイオワ』近代化改装後






Pit-Road 1/700 USS IOWA

この作品は、製作依頼によって製作させて頂いたものです。

1/700のアイオワというと、マリアナ沖海戦時を再現したタミヤ製キットが比較的メジャーですが、今回製作したのは40年後となる1984年の状態を再現したピットロード製キットになります。





1/700戦艦『アイオワ』、左舷側からの全景。私はこのキットに縁があるようで、これまでにも製作ご依頼で(同じく近代化改装された)『ミズーリ』と『ニュージャージー』をフルハルで製作したことがあります。パーツ数も程良く抑えられて合いもディティールも申し分なく、近代的な姿を手軽に再現できるので個人的に結構気に入っているキットです。



1/700戦艦『アイオワ』、左舷後部からの全景。船尾に配置されたヘリポートと一部の木甲板が撤去された様子が魅力的です。アイオワは1943年に就役して1990年まで現役を続け、現在も博物館として公開されています。



船首の様子。個人的に気に入っているこのキットですが、唯一の欠点は主砲身の長さが2ミリほど不足している点です。今回はKAモデル製の真鍮挽き物砲身を使用して、この問題を解決しました。その他、錨鎖は精密チェーンに交換し、衛星通信アンテナや手摺などにゴールドメダルモデルズのニュージャージー用のエッチングパーツを使用しています。



艦中央部の様子。船首と船尾の甲板パーツは盛大に段差ができるので、パテ埋めとサンディングを繰り返してなるべく継ぎ目が目立たないように処理しました。レーダーや手摺、ラッタルなどもゴールドメダル製エッチングパーツにてディティールアップを行い、近代艦ならではの装備の魅力を引きたてました。



後部の様子。シーホーク(艦載ヘリ)のローターやセーフティネットなどもゴールドメダルパーツによるものです。外舷および甲板の塗装の一部には、ピットロードカラーの「現用米海軍艦船カラ―セット」を使用しました。セットに含まれない構造物上面色は自分で混色して再現しています。



アイオワ型戦艦は大戦期の姿も良いですが、個人的には近代化改装後の姿が好みです。このような大規模な近代化が行われた戦艦は他にはありませんので、特別感がありますね。 


**総括**


1/700の近代化改装後のアイオワ級戦艦は大戦時のキットと比較して少々マイナーな製品ですが、当工房ではこの仕様に縁があるようでして、これまで『ミズーリ』、『ニュージャージー』そして今回の『アイオワ』と3種のキット製作に恵まれました。

キットの弱点としては、主砲身がどう考えても実艦と比べて短いということと甲板パーツの合わせ目が目立つ点が挙げられますが、砲身は金属パーツを使用することで解決しますし、合わせ目は地道にパテ埋めすれば目立たないように仕上げられます。

このキットはパーツ数もほどよく、現在も保存されている記念艦のイメージに近いので、実艦をご覧になった方には特に魅力的に映るのではないかと思います。


SCALE MODELSに戻る

左側にメニューページが表示されない場合はここをクリック

艦船模型製作代行 モデルファクトリー ハイギヤードはこちら

スケールモデル完成品販売ネットショップ CHERRY&ANCHORはこちら

■管理人オススメ!本格海戦ゲームアプリ「蒼焔の艦隊」■


↑Android版のダウンロードはこちら↑

↑iOS版のダウンロードはこちら↑

フル3Dで作成された艦艇で迫力の大海戦を勝ち抜いていくゲーム。無料にて配信中!(一部有料アイテムあり)

inserted by FC2 system