1/700スケール エセックス級航空母艦 ホーネット２ CV12
DRAGON製 インジェクションキット
ドラゴンモデル インジェクションキット1/700
久しぶりの外国艦の作例はアメリカ海軍のエセックス級空母です。今回はドラゴンモデルか
らリリースされたばかりの空母エセックスのキットを使用して、CV12ホーネット２への作り変え
を行いました。
同型艦とはいえ、エセックス級空母はそれぞれ船首船尾の艦籍番号の他に、飛行甲板後
端部の機銃スポンソンを同型艦フランクリンの写真を参考にした配置に修正、船尾４連装機
銃ブルワークの形状変更、オリジナルに調合した塗料で行う迷彩塗装、エレベーター警戒
線再現、艦橋構造物周り機銃およびサーチライト位置変更、マストの本数調整など、各部
の改造が必要になりました。
↑艦橋上のレーダー類の配置は資料に従って並べ替え、一部にはピットロードパーツも
使用しました。また迷彩塗装も資料に従ったもので、１色1色調合して自作しました。
↑艦上機はキットに付属のもののほか、ウォーターラインシリーズの別売り品からも流用し、
機数を増やしました。格納庫内に並べられたものも含めて、すべて3色迷彩塗装、国籍
デカール貼り、翼折りたたみ加工、プロペラ取り付けを行いました。
艦籍番号の「12」の文字はマスキング塗装によるもので、飛行後半の白線なども同様に
処理しました。スポンソン内側のデッキブルーは筆塗りです。
マスキング塗装はこのようにマスキングテープを切り抜いて自作したテンプレートを使用
してエアブラシ塗装を行います。
キットでは省略されているスクリューブラケットの2本目の脚を追加しました。プラバンに
よる自作です。
エッチングパーツは主にキットに付属のものを使用。しかしレーダー類はエッチングで用
意されているものとインジェクションでしか用意できないものがあったため、混在することと
なりました。
＊＊総括＊＊
今回は初めてのドラゴンキット、初めての米空母製作、初めてのこの手の空母迷彩、艦載
機塗装など初めてづくしの作業でこれまで製作しなれている日本空母と比べるとかなりの
苦労がありました。
タイコンデロガの写真集をはじめ、資料は豊富にそろっていたのですがそれらの情報量を
頭で整理するのが難しく、いくつか失敗もありましたが、最終的には形にできたので、その
点では満足できました。
1隻１隻の形態が個性的な日本空母とくらべると、これまで米空母はどうも画一的な気がし
てあまり好きではなかったのですが、こうして同型艦のつくりかえを行ってみると、意外に
米空母もそれぞれに個性的でその違いを見つけたり各艦ごとの工夫を見るようで魅力的
に思えました。
艦船はそれぞれお国柄がでるということは以前にも書きましたが、いろいろな国の艦船模
型を経験すれば、それだけ世界も広がることですし、今後はぜひともいろんなジャンルに
挑戦していきたいです。
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