ドイツレベル 1/350戦艦ビスマルク 










REVELL 1/350

この作品は、2010年7月に、ドイツ艦船ファンの方からの依頼を受けて製作したものです。

1/350戦艦ビスマルクは、5月にもタミヤキットを製作しておりますが、今回はご依頼いただいたお客様の希望で、同じスケールのドイツレベル製のキットを製作しました。

ディティールアップに使用したのは、ライオンロアの1/350ビスマルク用パーツセットです。真鍮砲身、エッチング、レジンパーツと、パーツ数も非常に充実しており、構造物側面および水平面と対空兵装のディティールが非常に充実しているドイツレベルのキットのシャープさも相まって、前回製作のタミヤキット&エデュアルドパーツの完成品と比較して、更に完成度の高い作品になりました。

同仕様のビスマルク完成品が欲しいという方がおられましたら、製作依頼を承りますので、トップページ左側のメニューページ内のメールフォームからお問い合わせください。





船首付近の様子。錨鎖導板の形状はタミヤキットとは大きく異なります。また、波切り板はライオンロアのエッチングパーツを使用し、薄く実感的に仕上がりました。塗装は、お客様のご希望に合わせ、主砲塔上部はダークグレー、ハーケンクロイツは船首を上とした場合、◆の角度で赤帯仕様を再現しました。



中央構造物の様子。バルチックスキームも、ご指定通りに舷側のみの再現としています。タミヤキットと比較して、構造物は箱組となる部分が多いので、側面のディティールがかなり充実しています。また、羅針艦橋の平面形もかなり違っています。



中央構造物を上部から見た様子。構造物上のデッキは、タミヤキットでは板目のモールドがありませんが、ドイツレベル製はかなり細かいところまで再現されています。高角砲のディティールは比較的あっさりしていますが、ライオンロアの真鍮砲身とレジンパーツで別物に生まれ変わらせることができました。艦載機の風防や探照灯のレンズ部分はクリアーパーツが用意されているので、透明である部分は透明に仕上げられるのも、ドイツレベルキットの良いところです。また、クレーンのディティールも素組みするだけでかなりのものです。



製作中の様子。製作は水平面の塗り分けがタミヤキットと比較して多くなることと、ゲートが全体的に太く、またプラに粘りがなく、割れやすい点が少々難しい部分でした。また、ライオンロアのエッチングパーツは最上のときと同様に、説明書の御記載が多く、パーツ数が多いだけに、修正にかなりの労力を必要としました。また、エッチングに関しては強度や薄さの関係(薄すぎて逆に実感を損ねたり、隙間が開いたりする)であまり使えないものもあり、使用すべきかキットパーツのままでいくべきかの見極めにも少々苦労がありました。(画像のように煙突出口等はエッチングが使いにくく、プラ板自作となりました)



ライオンロアのエッチングの使いどころは、何と言っても構造物側面ディティールです。画像の様な、舷窓の蓋のパーツはディティールアップに非常に効果的で、これらを使用するだけでも、模型はずいぶんと引き立ちます。


**総括**


今年になってから、1/350のビスマルクの完成は2隻目です。

また、友人で奈良模型愛好会会長のT氏も、少し前に1/350ビスマルクを製作されていて毎週のように製作の様子を見せて頂いていたので、心理的には今年の春から夏にかけて、ずっと1/350ビスマルク製作を見ていたという印象です(笑)

もともと好きな戦艦ではあるのですが、日本艦メインのHIGH-GEARed's HOBBY WORKS!!の中においては、なかなか製作の機会が巡ってこなかったので、まさか今年がここまでビスマルクの当たり年になるとは思ってもみませんでした。

前回のビスマルクは、タミヤキットだったのですが、今回のビスマルクは2007年リリースのドイツレベル製ニューキットです。

どこの国のプラモデルメーカーでも、自国の兵器となると気合いが入るみたいで、ドイツ製のこのキットは、タミヤキットで省略されていたデッキや構造物側面のディティールが非常に繊細に表現されていて、特にクレーンや対空砲の出来は秀逸です。

キットは手すりがプラパーツで付属しているのが大きな特徴で、市販パーツのディティールアップパーツを使用しなくても、そこそこ満足なディティールで完成できるようにと配慮された意欲的なキットです。

ディティールアップ慣れしているユーザーから見れば、手すりはどのみちエッチングに換えるのが半ば当然ですので、「余計なものがついている」イメージがあると思われますが、エッチングを使用したことのないユーザーにとっては、手すりの曲がりやアールも最初からパーツに合わせて成型されているので、手軽に取り組めて面白いんじゃないかな?と思います。

いちどこういうキットで手すり等の取り付けに慣れておけば、エッチングパーツ使用にむけてのステップアップにもちょうどいいかもしれません。

そんな感じで「手すりやラッタルなどが付いた、精密な艦船模型が作りたい!」「でもエッチングパーツなどは敷居が高くて手をだせない・・・」というユーザーにオススメのキットです。

船もカッコイイし、ディディールも細かいしで、なかなか良いキットでした。(さすが、通常のタミヤキットの三倍以上の価格だけはあります) 

もちろん、タミヤキットと比較して、全てにおいて優れているというわけではありませんが、将来、自分用に1/350でビスマルクを製作するとしたら、やはりドイツレベル製を選ぶことになりそうです。



オマケ画像。ライン演習時に改造したモノクロームのプリンツ・オイゲンとの貴重なツーショットです。


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