1/24スケール Enzo Ferrari
田宮模型製インジェクションキット









前回の1/700大和で2002年最期のギャラリーになるかと思ってたの
ですが、年末発売のキットということで急いで載せてみました。(笑)

この模型を製作した2002年12月には、エンツォ・フェラーリは本国
イタリアのみでデビューしており、日本ではまだリリースされていません。

いつもながら素早いモデリングのタミヤですが、細部のディティー
ルはもちろん、組みたてやすさ、そして組みたての楽しさを考えた
パーツ構成などは完璧でカーモデルを組んでいて久々に感動できた
1品でした。



↑フロントフード内、フロントショック、バッテリー、マスターシリ
ンダなどの様子。

完成すればフラットボトムの中に隠れてしまうラジエーターホース
や各部フレーム類の再現性、メッシュパーツを使用したエアインテ
ークダクト、さらには室内のルームランプまでをもクリアーパーツ
化するなどこれぞタミヤと驚くばかりのディティールです。



アナログとデジタルが融合した複雑な計器類はデカールによって再現
され、複雑なエキマニを持ったV12気筒エンジンも見事に再現、カム
カバーのフェラーリエンブレムや、リアガーニッシュのカバリーノ
ランパンテエンブレムもメタルステッカーによって再現されるなど
心にくい出来になっています。


↑フロント、リアともにエアーインテークはメッシュを貼って再現。

これまで、エンツォのモデルと言えばダイカストミニカーのマテル
製のみのリリースだったので、エンツォの細かいディティーリング
を精密に再現した最初の製品ということになるでしょう。

ボディはプラ製ですが、もともとエンツォのボディはCFRP樹脂製です
ので意外とプラのほうが質感は実物に近いのかもしれません。
(実車を見てないのでわからないですが・笑)

ガルウイングドアはもちろん開閉可能で、前後のカウルも取り外し可
能な緻密な出来になっています。


↑ガルウイングを開けた中に覗く室内。

今回、このギャラリーに掲載したエンツォは発売日に購入して即日中
に完成させたので、ひょっとしたらテストショットを除けばネット
上で最初の模型ギャラリー登場なのかもしれません。(笑)


↑カーボンセラミックブレーキの様子

内装やエンジンルームの塗装の塗り分けはROSSO誌やTipo誌の増刊号
などのエンツォまたはFXの写真をもとに塗り分けてみました。

ボディの塗装はピンクーサーフェーサーで赤色専用の下地を作った上
で、専用色で定評のあるモデラーズの『フェラーリレッド』をエアブ
ラシで3度吹きしてロッソコルサの色調を再現しました。

内装および、カウル内部はカーボン地の部分はGSIクレオスのセミグ
ロスブラック、エンジンおよびミッション等、金属部分は金属表現に
適したエナメル塗料を使用し、タミヤエナメルのクロームシルバー、
フレーム関連は解説書の指示に合わせてメタリックグレイとしています。


*総括*

エンツォ・フェラーリの実車の登場はFXが発表されたときから知っ
ていました。エンツォという車名の由来はフェラーリはもちろん、
もはやヨーロッパの全てのモータースポーツの生みの親とも言うべ
き、フェラーリの創始者、エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ氏に
由来するもので、車名の前に創始者の名前をつけるという、フェラ
ーリの歴史において初めての試みをするなど、フェラーリ社の気合
の入り方も想像にかたくありません。

実車の公証値は最高速度350km/h、最高出力660ps、そしてプライス
は驚きの7850万円!その贅沢な魅力を1/24に詳細に閉じこめてしま
うタミヤの技術にもただただ驚くばかりです。

これまで雑誌などでエンツォの情報や写真は数え切れないほどみて
きましたが、デザイン的にF40や308〜348、F355シリーズをフェラ
ーリのカッコイイイメージとして捕らえてきた目には少々違和感を
感じていたのが事実なのですが、こうして立体の造型物となって
手元に来ると、自分でも驚いたのですが、こんなにカッコイイ車は
他にない!!とただただ感動するばかりでした。

実車の写真や2003年度のタミヤのカタログに掲載されていた完成品
の写真とはまったくの別物と言って過言じゃありません。

ワイドアンドローを絵に描いたようなフォルム、しかし一般的なレ
ーシングカー、そしてロードゴーイングスーパースポーツ、エキゾ
チックカーなどとは一線もニ線も隔する超個性的なボディー形状
ですが、この魅力はキット画像や写真では感じにくいことと思い
ます。ぜひ立体として見て見ることをお勧めします。(笑)







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