太平洋フェリー きそ




『南太平洋のしらべ』のキャッチコピーに恥じない、南国テイストの浮かぶリゾートホテル

本格クルーズ客船なみの乗り心地と設備とサービス内容で多くのクルーズファンを魅了する太平洋フェリー。

名古屋から仙台を経由し、苫小牧を繋ぐ航路を運航するこの船会社は自慢の船を単なる移動手段だけに留めず、新船のお披露目会や映像作品へのロケ地提供、ランチクルーズなど、様々な催しで我々クルーズファンを大いに楽しませてくれます。

通常のカーフェリーとも本格クルーズ客船とも異なる独自の「太平洋フェリーというジャンル」を形成する豪華な船内を、スイートルームなどの客室も含めてご紹介します。


外観



きそ全景。その大きさは全長199.9m、15795トンにもなります。サイズ的には遅れてデビューした姉妹船の『いしかり』より33トンほど排水量で勝っていますが、姉妹船だけあって、外観はほぼ同じです。



ターミナルの待合室に展示されていた精密な模型。『きそ』は、現代の長距離フェリーの標準的スタイリングをしています。本来なら、寸胴で腰高になりがちなスタイルですが、全長の長さと鮮やかなブルーの塗り分けもあいまって、大変優美で洗練されたスタイリングに見えてきます。

共有スペース



エントランスホールの様子。エントランスは非常に広く取られており、3層の吹き抜けから来る開放感が大変印象的です。



エントランスのある5デッキは、船尾側両舷に展望大浴場を備え、それらに挟まれるようにゲームコーナー、自販機コーナー、ショップコーナーなどが備わります。インフォメーションを挟んでカラオケルームとキッズルームも備わり、長い航海にも飽きが来ない工夫が随所に施されています。



画像左のショップコーナーには、日用品やお菓子などの他に、太平洋フェリーオリジナルグッズも豊富に揃えられています。 画像右はゲームコーナーで、レースゲームのような大型筐体を持つゲーム機も多数揃えられていました。



エントランスホールで一番目立つのが、3層吹き抜けとなった大階段です。広々とした空間は、とても船の中とは思われません。



大階段を上り、一層上の6デッキから5デッキを見下ろした様子と、一層上の7デッキを見上げた様子です。7デッキは最上甲板に通じています。



6デッキは中央にシアターラウンジ、船尾側にレストラン『タヒチ』が配置され、左右にプロムナードが広がります。大階段周りの広間では、生演奏が可能なステージが二箇所備えられ、音楽家の皆様による演奏や歌の披露が行われていました。



船内各部を演出する小物のデザインが大変凝っているのも、太平洋フェリー所属船舶の特徴です。この写真はホンの一例なのですが、6デッキの電灯は右舷と左舷でデザインが違っており、客室フロアの通路なども、場所によって違うデザインに仕上げられていました。



レストラン『タヒチ』の内部。人が多すぎてうまく撮影できませんでしたが、左舷側から入り、中央部のシアターラウンジの周りを回り込むように右舷側まで続いており、かなり細長い仕組みになっています。



シアターラウンジ「サザンクロス」。客船並みの本格的なステージを備えるシアターラウンジで、この日はマジックショーなどが行われていました。

デッキの様子



デッキは安全面を配慮して出られる範囲が少々限られますが、7デッキの左右から船尾にかけては100m以上あり、開放感あふれる空間となっています。甲板の塗装は長距離フェリーにありがちなデッキグリーンではなく、ブルーに塗装されており、白い船体や構造物、煙突などが一層際立つデザインに仕上げられています。



船尾の様子。係留作業甲板が良く見え、作業の様子なども見学できるようになっています。北海道へのクルーズでは、太平洋フェリー所属船舶の上り下りのすれ違いセレモニーなども行われ、大変盛り上がるそうです。

一等および特等洋室様子



これは船内のインサイド側に配置される一等洋室の様子。窓がないため、海を眺められないのが少々残念ですが、そこはうまく工夫された「窓風照明」のおかげで、窓側に面した客室気分が味わえるようになっています。こういうちょっとした気遣いひとつで、インサイド側の客室も、より豪華な印象になるのが面白いですね。



ここは特等洋室。バス・シャワートイレが標準装備されたツインルームで、ソファをベッドとして使用することもできるため、実質的には三人部屋としても使用可能な大変便利な客室です。

スイートルームの様子



船首側の左舷に配置されるスイートルームです。その設備は優雅で豪華なスイートルームそのもので、寝室からは船首の海の景色を思う存分楽しむことができます。



スイートルームの寝室の窓は二箇所あり、室内は常に明るく保たれます。帆船の調度品も、優雅な船旅のイメージにぴったりですね。



スイートルームは寝室の他、バスルームからも、このような船首の景色を楽しむことができます。海を眺めながら優雅に朝風呂を楽しみたい場所ですね。

ロイヤルスイートルームの様子



こちらはスイートルームよりさらに豪華で「きそ」でも最上級のロイヤルスイートルームです。船首右側に位置し、リビングとベッドルームに分かれたロイヤルスイートルームは、約52平方メートルと国内フェリー最大級の面積を誇ります。これはリビングの様子で、他に寝室とバスルームが別に備わる豪華なつくりです。



リビングを内側から見た様子。正面に玄関、左側に寝室、右側にバスルームが備えられています



リビングとは独立した寝室の様子。インテリアも豪華で、本格的クルーズ客船を思わせる豪華な作りとなっています。



もちろん、バスルームからも船首を眺められます。



スイートルームのバスルームとは左右逆転した光景です。これほどの設備を備えた豪華船なら、一日、二日のクルーズもあっという間に過ぎ去りそうですね。




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