オレンジフェリー おれんじ8




フェリーとしては異例のワンナイトクルーズを開催

瀬戸内の船旅の楽しさを推し進めるオレンジフェリーが誇る豪華船

オレンジフェリーの愛称で知られる四国開発フェリーの関西航路を運航している『おれんじ8』。瀬戸内航路では珍しい、日中運航の定期便を利用して催されるワンナイトクルーズでは、ブリッジ見学やコース料理が提供されるなど、豪華クルーズ客船を思わせるサービスの数々が話題を呼んでいます。

今回は、そうしたクルーズ企画にも利用されるオレンジフェリー自慢の豪華船『おれんじ8』をレポートします。


外観



『おれんじ8』右舷前方からの様子。新居浜港は視界の開けた港ですので、このように入港してくる場面で全体像を捉えることができました。ブリッジ前部は長距離カーフェリーにありがちな絶壁になっておらず、階段状にデザインされており、外観へのこだわりも感じることができる設計になっています。



『おれんじ8』は港内で旋回し、後進で接岸するため、左舷後方からの様子も捉えることができました。煙突は左右横並びで2本、その前方に見える構造物は最上階の展望ラウンジです。



新居浜港に接岸を完了した『おれんじ8』。舷側の絵柄がなんとも印象的です。



共有スペースの様子



『おれんじ8』には乗客専用の乗船口はないので、車両甲板から船内にアクセスすることになります。車両甲板とエントランスホールはエスカレーターで繋がれ、このような豪華な吹き抜けのあるフロアが乗客を迎えてくれます。



レストランはこのようなカラフルな色彩。この日は新居浜→東予→大阪南港の夜行便を利用したため、レストランはカウンターに並んだ一品メニューと注文品を利用時間帯内で購入して食べる方式が取られていました。 レストランの利用時間帯は、寄港地によって異なる様で、新居浜出港後に一旦メニューが下げられたものの、東予港出港後には、再びメニューが並び、その後はいそいそと翌日の仕込みを行っているようでした。



レストランは二部屋あり、もうひと部屋はこのような展望レストランとなっているので、日中の便ではさぞ美しいオーシャンビューが楽しめると思います。 今回は撮影できていないのですが、おれんじ8にはこのふたつのレストランの他に、喫煙室を兼ねたマルチルームと和室があり、乗客なら自由に利用できるようになっています。 共有スペースの充実が、オレンジフェリー流のようですね。



3Fエントランスホールにあるコインロッカー。太平洋フェリーの「ニューいしかり」もそうでしたが、豪華な船は、こういう実用的なスペースも、一見それを思わせないデザインに仕上げられています。



5Fの展望ラウンジの様子。4Fは右舷に男性用、左舷に女性用と、それぞれ大浴場が設置され、喫煙、禁煙と分煙化されたテレビルームも備わります。 展望ラウンジには自動演奏ピアノも設置され、朝には清々しい音楽が演奏されていました。



特等船客および特別室船客専用のフォワードラウンジ。画像を撮影したのが夜間なのでカーテンが閉じられてますが、斜めになった窓からは船首側の景色が楽しめます。

デッキの様子



デッキは大方の長距離カーフェリーと同じくデッキグリーンに塗られた鉄板張りの広々とした空間が広がっています。



船尾側から船首側を臨むと、奥の方に吹き抜け最上階の展望ラウンジが見えます。左側の赤い物体は煙突です。



煙突の後ろは階段状のデッキになっており、係留作業甲板の近くまで降りることができます。



最後尾の昇降機上にはナンバープレートのないワゴン車が一台置かれていました。作業用でしょうか?

特等船室の様子



左舷側の特等A(2名部屋)の様子です。ツインのベッドと備え付けの洗面所が備わりますが、バスルームは設置されていませんので、大浴場の利用が必須となります(アメニティグッズは船室利用料金に含まれますので、それを持って大浴場に向かえば追加料金はかかりません)



特等船室(特等A)の窓側の様子。カーテンを閉めたまま撮影していますが、実は舷窓が非常に大きく(これまで乗船した船の中では恐らく最大)、見ごたえのある景色が楽しめました。振動や騒音も少なく、快適に過ごせる部屋です。




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