太平洋フェリー いしかり




フェリー・オブ・ザ・イヤー20年連続受賞を誇る太平洋フェリー期待の新造船

そのコンセプトは『エーゲ海の輝き』

本格クルーズ客船なみの乗り心地と設備とサービス内容で多くのクルーズファンを魅了する太平洋フェリー。

名古屋から仙台を経由し、苫小牧を繋ぐ航路を運航するこの船会社は自慢の船を単なる移動手段だけに留めず、新船のお披露目会や映像作品へのロケ地提供、ランチクルーズなど、様々な催しで我々クルーズファンを大いに楽しませてくれます。

通常のカーフェリーとも本格クルーズ客船とも異なる独自の「太平洋フェリーというジャンル」を形成する豪華な船内を、スイートルームなどの客室も含めてご紹介します。


外観



いしかり全景。全長199.9m、15762トンを誇る堂々たる船体は、カメラに収めるだけでも一苦労です。白い船体にブルーのラインが入る上品な塗り分は、一見ヨーロッパのクルーズ客船を思わせますが、岸壁に並べられた乗用車やトラックが、この船がカーフェリーであることを認識させてくれます。



ターミナルの待合室に展示されていた精密な模型。姉妹船「きそ」のものですが、いしかりとほぼ同様の外観を持つ船ですので、いしかりの全体像を確認できます。 直線的なラインで構成された、現代のカーフェリーの一般的なスタイリングですが、全長があるためにフェリー独特の腰高感が緩和されてスタイリッシュな印象を受けます。



乗船桟橋はターミナルから直通で全区間に渡って屋根付きの密閉型のものが用意されており、雨風の強い日でも、乗船はノンストレスで行えるよう、配慮がなされています。

共有スペース



エントランスホールに入って最初に目に飛び込んでくるのが、いしかり名物にもなった3層の吹き抜けです。インテリアのデザインは日建スペースデザインの女性デザイナーを中心としたチームで、デザインコンセプトには先代いしかりの「カリブの風」、きその「南太平洋の調べ」に続いて「エーゲ海の輝き」という、明確なテーマが与えられました。



吹き抜け周りの階段の様子。ホワイトとブルーを基調としたインテリア空間は、高級感とカジュアル感を高いレベルで融合させてくれているという印象です。高級感を保ちつつも、敷居を上げすぎず、リゾート感を重視したデザインに大変好感が持てました。



プロムナードの様子。6デッキの左舷に設置されています。軽食ラウンジ『ヨットクラブ』と併設され、合わせて100メートル程度の長い遊歩回廊になっています。この日乗船した便は定期便ではなく、「伊勢湾ランチバイキングクルーズ」という企画のもので、チップスや枝豆などの軽食と煎茶、ほうじ茶、麦茶、コーヒーを全て無料提供という太っ腹なサービスが提供されていました。



ライブステージはヨットクラブに二箇所ありました。画像のステージは記念撮影用のスペースに利用されていましたが、もう一方のステージにはグランドピアノが設置され、生演奏によるパフォーマンスが行われていました。 船内にはバンドマン以外にパフォーマー(ピエロ)、新聞社お抱えの似顔絵氏、占い師、マッサージ師など、それぞれの道の専門家の皆さんが常駐し、リゾートホテルさながらの様相を呈していました。



海を見ながらゆったりとくつろげるリラクゼーションコーナー(左)と、一見それと分からないデザインでインテリアに溶け込むコインロッカー(右)の様子です。



船内案内図もオールカラーでハイセンスな仕上がり、施設案内にはそれぞれの担当責任者の顔写真も掲示されています。



右舷窓側に配置されているレストラン『サントリーニ』 食事はビュッフェスタイルが採用されており、渋滞防止のために料理の卓は左右2レーンに同じメニューが用意されています。(画像左下) 非常に広いレストランのため、奥の席からは料理が遠くなってしまいますが、人気メニューは別卓が用意されているため、ストレスなく料理のおかわりができよう工夫されていました(画像右側)。料理の味付けはどれも上品で、高級ホテルのビュッフェにも引けをとりません。



ラウンジ『ミコノス』 さまざまなエンターティナーによるラウンジショーが行われるのも、太平洋フェリーならではのサービスです。ミコノスは、それらのショーが行われるラウンジで、この日はビンゴ大会が開催されていました。



展望台浴場は撮影できないので、船内案内の映像からキャプチャーしました。壁画の飾られた浴槽から望む太平洋は格別という他はありません。(大浴場はランチバイキングクルーズ中も利用可能) 浴室の隣には高級マッサージチェアが多数設置された休憩所とゲームセンターも配置されていました。

デッキ



デッキは7デッキの左右後部に出入り可能です。大型船ならではの広々としたデッキに鮮やかなブルーの床が大変印象的です。ファンネル(煙突)はカーフェリーとしては珍しい若干丸みを持たせた形状が採用されています。



デッキの一部には本格クルーズ客船を思わせる風除け窓が採用されており、風の強い日にもデッキでの陽光を楽しむことができるようになっています。



係留作業甲板は見学用のスペースが用意されており、一般のお客さんもラッタルで降りられるようになっています。ここからはランプウェイの格納の様子も見れるので、出港時は船好きのお客さんでいっぱいになります。

特等ツインルームの様子



客室の通路もデザインコンセプトに沿った豪華な仕上がりです。照明も左の写真では一見裸電球のようにも見えますが、右の画像でもご確認いただけるように、凝ったデザインのカバーが備わります。



特等ツインルームはアウトサイドにあり、長旅で太平洋の景色を楽しむのにうってつけです。もちろんバス、トイレが完備され、タイル張りの高品質な空間は特等の名に相応しいものです。

スイートルームの様子



左舷フォワードに配置されるスイートルーム。窓が2面に配置されているため、大変明るい部屋です。



バスルームはガラスの仕切りが入った高級ホテル並みのもので、寝室、バスルームともに船首側のパノラマビューを楽しむことができます。

ロイヤルスイートルームの様子



スイートルームとは反対側の右舷側に位置するロイヤルスイートルーム。リビングルーム(画像左上)と寝室(画像中上)は別室となっており、リビングルームには前面展望を楽しめるカウンターテーブルが設置されています。バス、トイレはもちろん別で、パウダールーム(画像右)も別室として用意され、客室面積は国内最大級を誇ります。



浴室および浴室からの展望。いつかはこのような客室を利用して北海道旅行を楽しみたいものです。




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