外輪船 ミシガン
現在では非常に珍しくなったメカニズムを利用した外輪船
1982年に琵琶湖汽船が運用を開始したミシガン号は、国内の観光船としては異例の船尾式外輪船として就航しました。
外輪船とは、推進方法としてスクリューを使用するのではなく、外輪と呼ばれるパドルホイールを使用して推進するメカニズムを持つ船で、吃水を浅くすることができることから、主に浅瀬の多い河川用に使用されることが多いタイプの船です。
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外観および全体像
外輪船ミシガン全景。その特徴的な姿もあって、本格的な客船というよりは内外装、演出ともにテーマパーク的なイメージを持たせているという印象を受けます。
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ミシシッピ川を往来していた船をモチーフにしていることもあって、デザインや演出はアーリーアメリカン風に統一されています。
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ミシガンの乗船時に驚かされたのが、岸壁とデッキとのこの間隔です。車椅子の利用者にも安心のバリアフリー設計がなされていました。
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デッキはほとんどが板張りです。板張りの甲板は維持費がかさむと思われますが、船に乗っていることをイメージさせるには大切な演出です。
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船尾で働くパドルホイール。スクリュー推進だと、推進装置は海に沈んで見えませんが、このような分かりやすい仕組みで推進する船は、見た目にも構造が分かりやすい面白さがありますね。
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ミシガンクルーズでは、乗船前に食事を予約しておけば、船内のレストランでビュッフェやコース料理を楽しむことができますが、予約なしでも売店で飲料や軽食を購入することが可能です。 この日は真夏の日中でしたので、冷たい飲み物がよく売れていました。
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