1/35スケール 三式中戦車 チヌ
ファインモールド製インジェクションキット
Finemolds 日本陸軍 三式中戦車 チヌ 1/35
2006年製作のピットロード製1/35「日本陸軍 88式野戦高射砲」以来、約二年ぶ
りとなるAFV作品は、ファインモールド製の「日本陸軍 三式中戦車 チヌ」です。
2008年の春から秋にかけては、フジミの1/350高速戦艦「金剛」の製作および、
製作記の連載をさせて頂いていた関係で、大物を仕上げたあとの気分転換にと
思い、久しぶりのAFV挑戦となりました。
しかし、戦車のプラモデルを作るのは、実に小学生以来 20年ぶりとなり、
塗装や組み立ての順番やウェザリングの方法など、右も左もわからず、素組で
完成させるのが精いっぱいでした（笑）。
塗装はグレーサフの上からクレオスの「日本陸軍戦車 後記迷彩色」セット
の枯草色を全体に吹き付け、フリーハンドで草色、土地色を迷彩しました。
ウェザリングは本格的な技術がないので（笑）、履帯にクロームシルバーを
ドライブラシし、車体にはフラットブラックで墨入れ、タミヤのウェザリン
グマスターを刷り込む程度に抑えました。
↑本土決戦に備えてわずか4か月で設計、試作を終え、終戦までに
200両が製造されたというチヌ車。
90式野砲を改造した三式75ミリ戦車砲を搭載するため、砲塔が大
型化されているにも関わらず、車体は九七式中戦車の発展型である
一式中戦車のものを流用しているため、少々「頭でっかち」な
印象を受けます。
＊＊総括＊＊
HIGH-GEARed's HOBBY WORKS!!においては、日本海軍艦艇の完成品を数多く
紹介してきましたが、AFVを作るなら、やはり祖国の先人達が作り上げた日
本陸軍の兵器を中心に作りたいと、以前から決めていました。
戦艦大和や零戦が、現在でも多くの人々に記憶されているのに反し、ヨー
ロッパ戦線で活躍した戦車などと比較して、あまり人々に記憶されず、
何かと「貧弱な」と語られがちな日本陸海軍の戦車群ですが、こうして
完成させてみるとなかなか力強く、非常に味があってカッコイイ！と思いました。
ファインモールドの三式中戦車チヌのキットは、パーツの合いもよく、実車
についての詳しい解説書も付属していたため、AFV初心者のHIGH-GEARedにも
楽しく組むことができました。
ディティールアップ用のパーツとしては、純正のエッチングパーツやモデ
ルカステンの連結可動履帯、増加装甲の二型へ改造するトランスキットな
どがリリースされているようですが、今回はAFV出戻り第一作目ということ
で、素組で充分の分を心得て、キットパーツのみで仕上げました。
普段、艦船の製作において、考証や技術のことなど、いろいろと考えながら
作業することが多いだけに、今回のチヌ車の製作では、久々にプラモデル初
心者に戻った気分で無心で楽しむことができました。
日本戦車の味のあるルックスにもより愛着が湧いたので、これからもまた
日本のAFVに挑戦していきたいです。（次回は一式砲戦車か九七式軽装甲車
を予定しています）
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