1/35スケール 九七式中戦車 チハ
57mm砲装備新車台
ファインモールド製インジェクションキット












Finemolds 日本陸軍 三式中戦車 チハ 1/35

久しぶりの戦車モデルの更新は、日本陸軍の代表的中戦車とも言える九七式中戦車チハです。

チハ車にはいくつかのバリエーションが存在しますが、この車両は57mm砲短砲身か
ら47mm長砲身の新砲塔に移行する過渡期に製造された「57mm砲新車台」という型式
のもので、ようは車体のみ改良品で砲塔は旧型という仕様。キットは旧軍AFVファン
からも評価が高いファインモールドの1/35です。

戦車の模型は昨年秋の三式中戦車以来で、陸王のような小物を除くとAFV2作目と
なります。

2作目ということで、今回は素組から一歩前進して、いくつか新しいディティールア
ップに挑戦しました。


>>>ディティールアップ内容

1:モデルカステン製連結稼働履帯を使用

2:それなりに汚れてみえるウェザリング(汚し塗装)

3:真鍮挽き物砲身使用

4:純正エッチングパーツ使用

5:室内を再現(←これが重要課題!)


1〜4にかけては、なんというか説明書とか本を参考にやればそれなりに出来上が
ってくれる部分ではあるのですが、5の室内再現というのは、昔からぜひやってみ
たかったディティールアップのひとつで、今回の製作の中心的話題となりました。

まず、日本戦車のインテリアパーツが社外品などで出ていないか調べてみたのですが
見つけることができず、結局、タミヤからスポット生産されていた一式砲戦車のイン
テリアパーツを流用しました 

一式砲戦車はチハ車の車台をベースとしているので、細部に関しては違うのかもし
れませんが、考証に詳しくないので、ハッチの隙間から見える分には、まぁこれく
らいでいいかというニュアンスです(笑)

また、日本陸軍AFVのコミュニティを持っておられ、また雑誌への記事投稿もされて
いる「短苦労さん」からチハ車内の資料を頂いたので、それを参考に参考に一式砲
戦車のインテリアパーツでは再現されていないギアボックスもABS丸棒の旋盤加工で
スクラッチしたのですが、かなり奥まった場所に付くことになり、完成後はあまり見
えなくなってしまいました。


↑製作途中のインテリアパーツ

あと、キューポラから車長が体を乗り出す際に乗る台(?)が、ファインモールド
のキットにはなかったので、タミヤの同スケールのチハのCパーツをタミヤの直販店
でランナー買いして追加しました。(対空機銃もタミヤパーツからの移植です) 

考証的にどこまで正確なのかは分かりませんが、日本戦車でインテリアを再現する人
ってあまりいない気がするので、面白い作例になったのではないか?と思ってます。

この1台を仕上げるのにファインのチハとタミヤの一式砲戦車とチハの合計、みっつの
キットパーツを必要としましたが、雰囲気のある完成品に仕上げることができて、満足
しています。


↑完成後の室内の様子


**総括**

HPの更新もそうですが、AFV模型の更新となると、更にお久しぶりです(笑)

戦車は昨年秋の三式中戦車以来、約一年ぶりの製作となりました。製作するネタは
三式の完成直後からいろいろと考えていて、九七式軽装甲車と一式砲戦車が候補に
上がりました。

日本戦車キットに詳しい方なら、この2台を候補に挙げた理由が「双方ともインテ
リアパーツが再現されているからではないか?」とお気づきになられたかもしれま
せん。

この2台を候補に挙げたのはまさしくインテリア再現に挑戦してみたかったからに
ほかならず、一作目を終えて二作目に向かうステップアップとしてちょうど良い
ネタになると思われました。

しかし、日本戦車や旧軍AFVに詳しい皆様の意見をネットで伺い、交流させていた
だいていく中で、やはり日本陸軍中戦車の代表と言えるチハを忘れるわけにはい
かないと思い、チハの内部に一式砲戦車のインテリアを組み込んでインテリア再現モデル
にすることを思いつきました。

そして2009年2月頃に大阪日本橋でファインモールドの「九七式中戦車チハ57mm砲
装備新車台」を購入、同時にタミヤからスポット生産されていた一式砲戦車も
購入し、材料が揃いました(後にタミヤ製チハのCパーツも追加購入)

たくさんあるチハのバリエーションから「57mm砲装備新車台」を選んだ理由は、
ただモデルカステン製連結可動履帯が付属していたというだけで、特に思い入れ
があったわけではありません。

モデルカステンの履帯にはいつか挑戦してみたいと以前から考えていたので、一
緒に買えば別売り品を探す必要もないし、お求めやすかった(3割引セール中でし
た)のでちょっと思い切った買い物になりましたが、後悔はありませんでした。

結果、戦車モデル二作目としてはかなり欲張った仕様になりましたが、出来上がっ
た完成品には満足しています。 

大戦中期以降の苦しい戦いが印象として残るチハ車ですが「自動車すらロクに作
ることのできなかった当時の日本」が必死で組織した機械化部隊の面影を偲びた
いと思います。

ちなみに、このチハに施したカラーリング(デカール)は、『戦車第23連隊第四中隊』
のもので、『大陸の機甲戦闘演習―満州公主嶺・代々木・銀座(大日本絵画 版)』の
中に実車写真を見ることができます(情報提供:ヤーノフさん)





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