この作品は、2012年のJMC大阪のクラブ展示に合わせて製作したもので、ハセガワ扱いのアメリカレベル製品を製作。 キットは、お世話になっている奈良の模型店『クアトロポルテ』さんから購入しました。 2003年のル・マン24時間レースは、コルベット生誕50周年の記念の年ということもあって、普段見慣れたイエローベースのカラーリングから大きくイメージを変えたメタリックブルーの車両で参戦、カーナンバーも50周年に合わせて50番を貼り、ペースカーも全てコルベットで統一するなど、気合の入ったエントリーとなりました。 GTSクラスでのライバルはべロックスレーシングのフェラーリマラネロで、レース前は「スピードのフェラーリVS信頼性のコルベット」という構図が予想されていたものの、レースが始まってみると、フェラーリがほとんどノントラブルだったのに対し、コルベットの方がトラブルを乱発し、50号車はスロットルリンケージが緩んでいたことが原因でスピードが上がらず、その原因究明のために序盤にピットインを繰り返した事でクラス優勝のチャンスを失います。 また、トラブル復帰後にはアルナージュで童夢と接触したり、ミッションのベアリングが外れて長時間のピットインを強いられたりとトラブルを繰り返し、50周年の記念の年の優勝を逃してしまいました。(とはいえ二台ともに完走し、2、3位の結果を残しました) |
キットはアメリカレベル製。実車が巨大だからか?1/25という縮尺が採用されていますが、1/24の平均的なスーパーカーサイズに収まっています。 ボディカラーはガイアノーツの限定カラー「メタリックコブラブルー」を使用しました。。(バンパー中央の補助ランプはレース一日目の日中はボディ同色のカバーが被っていましたが、夜から二日目にかけてはクリアーイエローのシールドが取り付けられていたので、その状況を再現しました) |
ボディーのパーツはとても肉厚にできているので変形などはありませんが、ボディラインは実車よりも若干ナローなイメージです。実車はフェンダーの幅とルーフの幅にもっと差があり、車幅に対してキャビンが小さいイメージですが、レベルのキットはその差が少なく、良くも悪くも、一般的なスポーツカーのデザインバランスに仕上がっているという印象です。 |
サイドから見ると、ホイールも実車よりインチダウンしています。タイヤデカールも付属していないので、こだわるならなんらかの方法でタイヤマークを追加したいところですね。ウインカーレンズやバックランプがクリアーパーツでないところも、少々惜しい気がします。 |
このキットの素晴らしいところは、内部表現です。エンジンをはじめ、ロールケージを兼ねたスペースフレームが前後に入り乱れる様子が繊細に再現されており、メカ好きにはたまらないパーツ構成になっています。 |
足回りからの応力がどのように車体に分散されるのか?を考えたり、シートが可能な限り後ろに寄せられていて重量バランスを取るように設計されていることに気づいたりして楽しいです。レーシングカーモデルの醍醐味ですね。 |
レベルの1/25コルベットC5-Rは、キット初登場時(2002年くらいですかね?)から気になっていたキットでしたので、この機会に製作することができて嬉しかったです。 日本のGTカーやヨーロッパのツーリングカーと比較して、LM-GTSやFIA-GTのマシンは、LMPと同じくあまりキット化に恵まれない傾向があるので、このコルベットは大変貴重なキットという気がします。 できることなら、マラネロのGTカーと並べてみたいところですが、キット自体がレジンキットしかなく希少ですし、コレクションする上では1/25という中途半端な縮尺がネックとなりそうです。(苦笑) |