2005年 フェラーリブランチ見学 2005/5/8






2005年はじめてとなる遠出オフは久しぶりのスーパーカーイベントの見学オフとして、箱根のフェラーリ美術
館で行われるフェラーリブランチの見学オフとして企画されました。

このオフが実現するきっかけは、HIGH-GEARedが日ごろからお世話になっているフェラーリクラブ・オブ・ジ
ャパンのメンバー、Goにいちゃんさんのお誘いによるもので、今回はお仕事のご依頼のお話なども少々おり
まぜつつ、メインはイベント見学ということで楽しく参加させて頂きました。

また、今回のオフの実現は、やまもさんのステップワゴンをお貸しいただいたことが何よりの力になりました。

参加メンバー4人による交代での運転となったのですが、この場で大切な愛車を出していただいたやまも
さんにお礼を申し上げる次第です。


参加者名
車種
ボディカラー
HIGH-GEARed
Step WGN交代運転
-
やまも
Step WGN運転
グレー
ムラシマムラ
Step WGN交代運転
-
SIMASIMA
Step WGN交代運転
-

早朝からの出発とあって、頑張って前日は午後9時くらいに寝たのですが、10時くらいに目が覚めてしまって
眠れなかったので、そのままおきておきました。

今回は高速道路を経由しての往路ということで、早朝3時くらいにやまもさんにムラシマムラさんを拾っていた
だき、その次にHIGH-GEARed、最後にSIMASIMAさんという順番で拾いつつ、西名阪自動車道より会場
のある御殿場を目指しました。 



会場への道



フェラーリブランチといえば、全国のフェラーリオーナーが一同に介する場所として知られています。

ですので行きしなは同じ場所を目指すと思われるフェラーリをはじめとするスーパーカーをたくさん目撃
することになりました。



まだ夜も明け切らぬ早朝より、やまステップ号は発進しました。第一ドライバーは夜の走行を得意とする
ムラシマムラさんが務めます。(笑)



この時間帯、西名阪にはいつものように濃霧が発生します。そのためこうした早朝からの遠出はいつものよ
うに事故の危険との戦いつつの慎重な走行を必要とします。
(霧の奥から事故現場が突然出現とかいう情景を思わず想像しちゃいますよね)



名古屋あたりでバックルミラーより高速で迫るフェラーリを発見! 急いでスライドドアのある座席からサイド
ウインドウに映るマシンを捕らえました! いきなりのエンツォ登場に車内は大興奮となりました。(笑)



浜名湖のSAで朝食を始める頃には、SAにもスーパーカーの一角が完成していました。フェラーリやランボル
ギーニの存在感はいうまでもありませんが、NSXだって負けていません。国産車ではほとんど唯一の低いル
ーフ、ボンネット、太いタイヤが似合うミッドシップ・・・。実はHIGH-GEARedが最近かなり心惹かれているとい
うウワサです。



近畿以西の人間は富士山が見えるとことさら喜ぶものです。当日は空気が澄んでいてくっきりした姿がみえ
たので喜んで撮影しました。



フェラーリ美術館の最寄のインター、御殿場を降りるころには、前も後ろもフェラーリだらけになっていました。
前を走る328はHIGH-GEARedがとても気に入っているフェラーリのひとつです。



現地の駐車場はどこも満車状態で、近所の各種店舗、住宅街までが路駐で埋め尽くされていましたので、
我々は現地から1、5キロほど下ったところにある有料駐車場に駐車し、現地まで坂を歩いて上りました。そ
の間、駐車場所を探して彷徨うフェラーリやその他のスーパーカーを何十台も見かけました。フェラーリ
美術館が坂の上にあるため、各マシンの加速が見れて会場の周りは既にお祭り騒ぎです。 上の写真は
Eタイプと思われるジアロモデナ(黄色)のディノです。現在のマシンにはない曲線美で魅了されます。



これは隣の飲食店の駐車場ですが、フェラーリをはじめ、ランボルギーニ、ポルシェ・・・。お?HIGH-GEAR
ed HOBBY WORKS!!で紹介しているBMW Z3ロードスターもいますね!


会場に到着



坂を上ること十数分、インターを降りて1時間ほど経った時点でようやくフェラーリ美術館に到着しました。

早速、FCJのブースにおられたGoにいちゃんさんと挨拶を交わし、現地のフェラーリを順番に見て回ります。



会場はこのようにフェラーリ以外立ち入り禁止です。参加者のフェラーリオーナーは超豪華な昼食付きで、
敷地内に自慢のフェラーリを並べます。オーナー同士の情報交換などもさかんで、今回は216台が参加、
我々見学者も含めて参加人数の総合計はなんと1000人! こうした一般参加者の中にも、いつかはフェ
ラーリを購入してこのイベントに参加したい!と強く望んでいる方達がいることは想像に難くありません。



HIGH-GEARedはフェラーリも好きですが、レーシングカーも好きです。その両方の特徴を兼ね備え、しか
もそれで街を走ってしまおうということで、創始者エンツォ・フェラーリが良く口にしていたと言われる「公道
をレーシングカーで走る」という理想をそのままカタチにしたF40。HIGH-GEARedが最も好きなフェラーリの
中のひとつであることは言うまでもありません。



美しいデザインをしていますが、高級車としての快適さや高級感などは一切犠牲にされ、まさに走るための
メカニズムの塊ともいえます。このプレクシグラス製のサイドウインドウもそのひとつで、GTレーシングカーそ
のものの装備といえます。



シャーシは鋼管スペースフレームで構成され、ボディは当時としては最先端のフルカーボンケブラー製。シ
ートは左右ともにフルバケットシートで480psを誇るF120Aは335サイズのタイヤをいとも簡単に空転させてし
まう程のパワーを誇ります。その一方で、前述のフルカーボンケブラーボディの技術によって車重は1100キ
ロに抑えられ、加えて重量物を中心に集めて重心を下げる工夫によってコーナーでも最高のパフォーマン
スを発揮し、ル・マンなどのレースでも大活躍しました。



御殿場インターでの写真の下にも記載しましたが、328も大好きなフェラーリのひとつです。昔ファミコンで
発売されていた「ハイウェイスター」というレースゲームで出会って以来のファンです。V8エンジンを横置きに
搭載したモデルで、308の後継車として、仕様、ルックスともにより煮詰められたものに仕上がっています。



ラジエーターはフロントに搭載されているので348以降のサイドラジエーターのV8フェラーリよりトレッドも狭く、
かなり小ぶりにみえますね。328は以前アンソンの1/18ミニカーを所有していたのですが不慮の事故で壊し
てしまいました。今では大変なプレミア品になっているので惜しいことをしたと思っています。京商のモデル
が欲しいのですが高価なのが悩みどころですね。



こちらが328の前にはじめてスモールフェラーリとして主流になったV8エンジン横置きの308です。フロント
バンパーなどに雰囲気の違いを見つけられると思います。この308はビッグスポイラー装備車で、初期型に
はFRPボディを纏った車両も少数ですが存在します。



308の室内。古風ですが、コンソール後方のエアコンレバー類がシブいです。古い車両ですがとてもよく
手入れされていて、レザーシートの質感などは最高です。このような天気の良い日にタルガトップで走る
とさぞかし爽快なのでしょうね。



こちらは4座席のモンディアルt。AW11のデザインを良く知る方でしたら、Cピラーやサイドインテークのデザイ
ンにご注目ください。あまり話題にされることはないですが、AW11の細部のディティールはこのモンディアル
を参考して作られたのではないか?とHIGH-GEARedは長年考えてました。ピニンファリーナのデザインとし
ては比較的珍しいウェッジシェイプで、これもHIGH-GEARedが気に入っているフェラーリのひとつです。



こちらはモンディアルカブリオレ。オープン4座席という、フェラーリでは比較的珍しい仕様です。ちなみに
4座席のフェラーリではモンディアル系より少し前に308GT4というモデルが存在しました。こちらは更なる
ウェッジシェイプでデザインもピニンファリーナではなく、ベルトーネによるものです。



LM GT仕様を意識したと思われる348です。GTフェラーリファンのHIGH-GEARedにとってはたまらない
くらいのツボです。(笑)色のバランス、車高、ホイール、どれもが無理のない素晴らしいバランスに仕上がっ
ていて唸らせられました。要所要所を押さえつつもけしてやりすぎないというオーナーのセンスのよさを感じ
ます。HIGH-GEARedは部外者としていろいろなフェラーリを見ていますが、オーナーの中にも同じ趣向の
方がおられるというのはなんとも嬉しいものですね。 



マレリのステッカーもイタリアンモディファイではおなじみです。348のテールはテスタロッサにあわせたデ
ザインで、当時のフェラーリの主流でもありました。355以降は328以前の丸いテールデザインに戻り、
512シリーズもTRからMにモデルチェンジする過程で丸テールに戻されました。



チャレンジキットに含まれるステッカーとほぼ同じ内容のステッカーも、こうしたサイドスリットのあるドアだか
らこそ引き立ちます。



こちらもチャレンジキットを使用したモディファイと思われる348です。実際の競技に使用されたものかどうか
はわかりませんが、ロールケージも装備され、松田コレクションの348チャレンジと同じくフロントグリルの内
部が黄色くペインティングされているのが特徴です。リアウイングはフェラーリのチョイスとしては比較的珍し
い3次元形状のものが装備され、これも当然のようにフルカーボン製のものでした。



これは雑誌などで何かと目にする機会の多い大変有名な348です。以前の鈴鹿でのフォルツァフェラーリの
際にも掲載しましたが、今回は前回より更にモディファイが進み、まさにル・マン24時間レースに出場した
GT仕様そのままといったオーラに包みこまれています。 ミケロットのリアウイング、TABコルサのホイール
など、まさに実戦GTマシンそのままといった雰囲気です。



固定ライトが特徴的ですが、実はボンネットとフロントフェンダーもGTコルサコンペティツィオーネのアルミ
製に変更されています。ステッカーのカラーも赤を基調に黄色と黒白の3色に抑えてセンスいいまとまりを
見せています。



サイドウインドウもLM用でアクリル製のスライドタイプ。良く見るとサッシのない348でも上手く機能するように
後付けのサッシのようなものも付属しています。ドア内貼りは当然のようにカーボン製でした。



348ファンの間では有名はミケロットウイング。HIGH-GEARedもシーウエストのウイングをベースにエンドプ
レートを自作して一時同じようなウイングを作る計画を立てたのですが、塗装前の混乱で先にトランクに穴
を開けてしまったため、挫折しました。鉄板を正確に折り曲げる機械さえあれば、あとは根気しだいで作
れないことはないと思うので、いつかは計画を復活させる可能性も残っています。(笑)



こちらはチャレンジキットを忠実に組んだ348のようです。OMPのロールバーパッドがシブいです。フェラーリ
はやっぱりホワイトかブラックかゴールドのホイールがよく似合うと思います。 これらはみんなF-1のフェラ
ーリに採用されてきた色ですから、本社も認める組み合わせといえるのかもしれません。



OMPのキルスイッチはこのようにビニールコードのような取っ手になっています。日本のGTでは前走車の
落とした部品が引っ掛けて後続車のエンジンを停止させてしまった例などもありましたね。(爆)



赤いOMPのシート下にまた目立つ赤い消火器。当日はファイヤーマスターの代理店様がグッズショップの
ブースに出店されていました。HIGH-GEARed AW11に搭載している消火器は容量の小さなもので、万が
一の時には不安・・・やはり1、5〜2キロ程度の容量のものが欲しいです。(この日買えばよかった・・・)



F355チャレンジ。SEGAのゲームの題材にも選ばれたことから、HIGH-GEARedも随分思い入れがあるフ
ェラーリレーシングモデルのひとつです。初期型は市販のF355と外観的には違いのないものでしたが、
やがてリアウイングの装着が認められ、更に精悍な姿となりました。F355は外観だけをみれば348のビッグ
マイナーのように見えますが、実際は5バルブエンジン搭載、アンダーカウルの装備など、あらゆる点にお
いてサーキットを走るのに適した仕様変更がなされています。



ボンネットに大きく描かれた跳ね馬がまぶしいです。この車両は松田コレクションオーナーの松田さんが
実際にF355チャレンジのワンメイクレースに参戦させていた車両です。フェラーリでレースをするのは
モータースポーツファンの永遠の夢ですよね!



リアウイングは専用品でもちろんドライカーボン製です。F355のチャレンジ仕様の概要は、他にロールケー
ジや牽引フック、キルスイッチ、消火器など、レギュレーションにあわせて必要なものの他に、ダート対策の
ためにタイミングベルトカバーの装備や専用ラジエーター、ミッションオイルクーラーなどのクーリング系の
追加装備が施されたりと、ハードな走行に耐えうるための専用パーツも組み込まれています。



フェラーリのフラッグシップモデルを長くつとめ、一時期はカウンタックなどとともにスーパーカーの代名詞
ともなったテスタロッサです。エンジンはF113の水平対抗、12気筒こそフェラーリと自負するファンにはとても
人気のある車種です。サイドにラジエーターを備えたため、ドアには大きなダクトスリットが設けられて、当時
のファンを驚かせる迫力のあるルックスで登場しました。この車のかっこよさは平面である写真では伝わり
にくいものなので、ぜひフェラーリファンには立体(肉眼)でご覧になっていただきたい車両です。



OZのホイールを装備したテスタロッサのケーニッヒコンペティションです。最高出力は1000psと、ノーマル
テスタロッサの2倍以上の最高出力を公言して一斉を風靡しました。エンジンはケーニッヒのターボ仕様で
内装のデザインも新たに作り直され、外装はもともとワイドであるテスタロッサをさらにブリスターフェンダー化
したもので、物凄い威圧感を漂わせています。



こちらもケーニッヒターボ搭載車で、しかもこの車両はHIGH-GEARedの地元のショップのもののようでした。
フェラーリから軽トラまで手がけるという、あまりに懐の広すぎるショップです。(笑)



こちらはテスタの後継モデルのF512Mを大幅にモディファイしたもののようです。バンパー、フェンダー、
ボンネットなど、全てのボディパネルに純正の面影はまったくといっていいほど残っていません。



やはりケーニッヒ仕様がモチーフとなっているのでしょうか?バンパーに明けられたエア抜きのスリットと
センター2本出しの砲弾サイレンサーマフラーが大迫力です。リアウイングもこうしてみると本当に存在感
のあるものですね。



こちらのリアウイングも只事ではない存在感を放っています。そうでなくても幅の広いテスタロッサですから、
この幅にある大きさのウイングはやはり特注かもしれません。エンドプレートはフォーミュラ形状のもので、
テスタロッサが現役だった時代にセンスを合わせてある点が素敵ですね。



F40は15台が参加したそうです。バブルの時期には投機の対象となり、億の値段まで付いたという代物
ですが、まるで当たり前のようにずらりと並べられている姿はなんともいえません。写真のF40はTABコルサ
のホイールを履いていますが、F40用のオフセットとなると、選択肢もあまり多いとはいえないので、似た仕
様の車も数種類存在するようでした。とはいえF40っていうだけでもとんでもない存在感ですよね。



今後、このようなデザインは二度とでて来ないのではないかと思います。まさに公道を走るレーシングカー。
フェラーリの代々のストリートマシンの中で、最も公道を走ってはいけないようなコンペティティブな雰囲気に
満ち溢れています。



なんと赤いリップに赤いホイールという組み合わせのF40を発見しました。初めてみる色の組み合わせです。



このあたりにも当たり前のようにF40の渋滞ができてしまっています。ありえない光景だと思います。



しかも先頭の一台は鈴鹿のフォルツァフェラーリの際に記念撮影をさせていただいたFCTの車両です。ビデ
オや雑誌の登場機会も多い、有名なF40です。ブレーキはF40LM用で、マフラーはtubi Style製、ブースト
は1、3barで土屋圭一選手試乗の際にも「もう充分」と言わしめたほどのパワーを発揮します。エアクリはK&N、
ショックはコニからビルシュタインに交換され、そうでなくてもレーシングカーそのものといえるF40を更にサ
ーキット向けにモディファイした車両です。



F50はF-1のテクノロジーをそのまま市販車に生かす方向で設計されたマシンで、F40までのスペースフレ
ームとは異なり、一体成形のモノコックタブで構成されたシャーシを持ちます。このモノコックタブはノーメッ
クス製のハニカム材をカーボンファーバーでサンドイッチした構造で、更にv12エンジン剛結の役割を担う
リア隔壁やフロア部には合成繊維を、また防振防音のためにエポキシ樹脂をサンドイッチパネルに貼りこ
むなど、それまでの技術とは一線を画する革新的なアイデアが多数導入されました。 今回はお馴染みの
ロッソコルサのF50だけでなく、珍しいロッソフィオラノのF50も参加していました。



こちらは現在のスーパーカーの代名詞でもあるエンツォフェラーリ。こちらも公道を走るF-1そのものといった
テクノロジーが注ぎ込まれたマシンですが、F50以前のスペチアーレモデルと比較すると、よりロードカーと
しての扱いやすさも考慮されたマシンであると聞いています。日本に割り当てられた車両が何台あるのか
は詳しくわかりませんが、世界349台のうち、鈴鹿で6台、もてぎで1台、そしてここフェラーリ美術館に参加
していたという7台と、合計14回も(重複ありかもしれませんが)エンツォに遭遇できたのは素晴らしい幸運と
言えると思います。これも平面でみるより肉眼でみたほうが美しいデザインですので、フェラーリファンの方
には機会があればぜ立体としてご覧いただきたいマシンです。



360チャレンジ。こちらも348チャレンジ、F355チャレンジと同じくワンメイクレース用のレーシングカーで、F355
チャレンジと同じようなレーシングモディファイが施されています。360にはストラダーレ(ストリート仕様)とチャ
レンジ仕様のほかに、チャレンジ仕様のハイパフォーマンスを公道で味わえるようにセッティングしたチャレ
ンジストラダーレ(チャレスト)という、所謂コンペティションストリートマシンもリリースされ、人気を博しています。
また、ここには登場していませんが360シリーズにはGTというGTレース専用ベースマシンも用意されている
ので、年式を重ねた頃には現在の348のようにGT仕様にモディファイされる360も登場するのではないかと予
想しています。



リアウインドウの中に見える360チャレンジのエンジン。F355までのトンネルバックデザインとは違い、リアフー
ドにはエア抜き用の穴が設けられていますが、一般的なGTカーやコンペティションベースマシンのようなぶ
っきらぼうなホールソー処理ではなく、デザインとして綺麗にまとめてあるところなどはさすがと唸らされます。




オールドフェラーリの275GTB。250GTの発展型として1964年のパリ・サロンで発表され、ギアボアクスをリ
アに配して前後重量バランスに優れるトランスアクスル方式を初採用、操縦性を大きく向上させたものです。



250GTルッソでしょうか?初めてみました。250GTSWBの後継モデルで、レース用ではなくグランツーリスモ
として開発されたマシンで、コンペティションマシンとは一味違った優雅な雰囲気が特徴です。組み合わせと
しては、アメ車などにもよくあるデザインだと思うのですが、全体的なまとまりとバランスの良さはさすがフェラ−
リというべきもので、HIGH-GEARedはしばしこの美しい車に見とれてしまいました。 フェラーリの新たな魅力
を発見できて嬉しいです。


GOにいちゃんのアニバ




ここで一度フェラーリの話題と外れ、このカウンタックを見てみようと思います。実はこのカウンタック、今回イベ
ントにお誘い頂いたGoにいちゃんさんの新しい愛車なんです。お子様のご誕生をきっかけに、これまで7年間
付き合ったテスタロッサに別れを告げ、「一生乗り続ける車にする」との決意のもとに、このアニバーサリーを
購入、懸命のレストアでここまで素晴らしいコンディションに仕上げられました。



アニバーサリーの特徴でもあるリアのテールランプカバー。リアウイングも装備され、オーバーフェンダーなど
も含めて追加装備の最も多い仕様に仕上がっています。カウンタックも随分年式を重ねた車ですが、今改め
てみても全く輝きを失わないガンディーニのデザインセンスは本当に素晴らしいです。ガンディーニデザインと
言えば、個人的にはノーバ・パンテーラなども好みです。



室内はレザーも張りかえられているのか?新車そのものといったコンディションを見せてくれます。外装と
同様にウェッジの効いた室内形状には好感がもてます。GOにいちゃんさんのカウンタック乗り換えはFCJ関
係者の方も現地で初めて聞かされた方が多かったようで、注目を集めていました。これまでフェラーリ界で
名を馳せて来られた事を思えば、おそらく今後はランボルギーニ界でも注目を集めることでしょう。



「リクライニングって何?」って言わんばかりの割り切ったシートバック。アニバーサリーは純正でこのようなバ
ケットシートが装備されているそうです。室内は使い勝手よりも見た目のかっこよさが重視され、ドライバーの
ポジションは苦しくなってもあくまで見た目優先という志向はザガートデザインなどにも通じ、イタリア人的発
想といえるかもしれません。



マフラーはtubi styleの特注品。フルステンの輝きがまぶしく、奥には鋼管スペースフレームの一部も見えます。



いろいろ見せて頂いている間に、いつの間にやらこのような人だかりができていました。フェラーリメインのイベ
ントにも関わらず、素晴らしいコンディションのカウンタックの出現に、皆目を輝かせたファンのカメラのレンズ
の集中砲火にあい、Goにいちゃんさんもコアなファンの質問に丁寧に答えておられました。

Goにいちゃんさんはお子様の世話でお昼ごろには帰宅されることとなり、帰宅間際に車両を隅から隅まで
じっくり取材させて頂きました。 帰りはキャブのセッティング不良で苦労されていましたが、こうした車両を
維持していくうえで、そうした苦労もまた楽しみといえるのかもしれませんね。 また次回のGoにいちゃんさんと
カウンタックに出会える日を楽しみにしています。


屋内での展示、ミニカー、おもちゃ博物館



フェラーリ博物館では、ミニカーファンのHIGH-GEARedにとってみれば笑いが止まらないような貴重な
ミニカーや自動車のおもちゃを扱った博物館も併設されており、目を楽しませてくれました。

展示の中心はもちろんフェラーリ関連のもので、いろいろな珍しいものからお馴染みなものまで、数え切
れないくらいの展示品に埋もれていました。 この中から気に入ったものをいつくか紹介します。



これはペダルカーのようにも見えますが、実はちゃんとしたエンジンカートです。ニキ・ラウダかジル・ヴィル
ヌーブが降りてきそうな雰囲気で小さいとはいえとても魅力的です。当時のフェラーリって今見ても新鮮な
独特のスタイルをしていますよね♪白いストライプが入ったカラーリングも強いフェラーリの一時代の象徴と
して語られ、近年にもF-1でこのストライプを復活させた時代がありました。(アレジ・ベルガーの時代です)



1/43レジンミニカーの中でも精巧を持って良く知られるBBRのメーカー完成品も展示されていました。HI
GH-GEARedもいつかキットを組みたいと考えています。もちろん、自らの手で製作するからには、メーカ
ー完成品を越えるクオリティで完成させるのが目標です。(笑) スペチアーレの一部やコンペティツィオ
ーネの多くはBBRからしかリリースされていないものが多いので、F40のLM仕様など、魅力的な商品ライン
ナップを誇ります。



HIGH-GEARedが最も美しいと感じているコンペティションモデルでもある333SPのMOMOカラーのもの
です。ル・マン24時間レースではプライベートチームからのエントリーでプロトタイプクラス優勝も成し遂げ
ているのですが、当時はモンスターGTの全盛期とあって、残念ながら活躍の割にさほど目立つことはあり
ませんでした。
br このモデルは1/18ののので、おそらくマテル製をベースにBBRのデカールを貼り付けたものと思います。
マテルのMOMO仕様はウゼザリングが施されているため、こうした綺麗なMOMO仕様は結構貴重です。

マテルの333spは1/43モデルは既に持っているのですが、1/18は現在プレミア価格になっており、HIGH
-GEARedも随分前から狙っているのですが、ネットオークションでは入札競争が激しく、長きにわたって
負けが続いてしまっています・・・。(涙)



ジョエフの1/43 288GTOエボルツィオーネはご覧のとおり驚きのフルディティールが再現されています。
こうしてみると、288GTOがモディファイを繰り返してF40に生まれ変わっていった過程が良く分かります。プラ
製の1/43ミニカーはこの様にカウリングを薄く作ってフルディティールを再現するのに適しており、ヘルパの
F40なども同様にフルディティールを再現しています。しかし、このジョエフのモデルは内部ディティールが
素晴らしい反面、カウリングを閉じた時のチリに問題があるようです。



これはペダルカーでしょうか?大人でも乗れそうなくらいの大きさがあります。オールドレースファンのHIGH
-GEARedとしては心魅かれるものがあります。(笑) モデルは52年製の500F2ですかね? 52年のF-1グ
ランプリはF2マシンで争われたのですが、この500F2にはランプレディが開発した直列4気筒2000ccエンジン
を搭載し、軽量高出力を生かして見事コンストラクターズチャンピオンを達成しました。



歴代フェラーリ名ドライバーのフィギュアも陳列されていました。これはHIGH-GEARedと同世代のF-1ファン
にはアイルトン・セナと並んでお馴染みのアラン・プロストです。日本ではセナの人気が高かったため、ライ
バル関係が際立っていた時代にはヒール役のように扱われることが多かったのですが、本人は本人なりに
正義を通していたわけで苦労も多かったようです。マクラーレンでチームメイトとなったばかりの頃のセナプロ
はとても仲良くしている姿が印象的で、その後紆余曲折を経つつも、引退後にまたセナとの仲が以前に
戻った矢先にあのような悲劇が起こったことは、彼の人生にも大きな影響を与えたのだろうと想像されます。



こちらも名フェラーリドライバーとして有名なニキ・ラウダ。チャンピオンとして一躍名を馳せた後にニュルブル
クリンクで瀕死の大火傷を負う大事故を経験しますが、不死鳥のごとく復帰し再びチャンピオンを獲得。一度
引退しますがその後マクラーレンのために復帰し見事マクラーレンを復活させ、自らもプロストとのチャンピオン
争いを制します。2度目の引退後はチームアドバイザーなどを歴任し、ジャガーチームに所属していた時に
は51歳の年齢にも関わらず、ジャガーF-1をテストドライブしてレギュラードライバーに負けないタイムをマー
クするなど、我々F-1ファンを喜ばせてくれました。


フェラーリが続々と大迫力の撤収




お昼が中心のイベントということで、まだ随分と明るいうちから撤収が始まりました。全てのフェラーリが自走で参
加していたようで、関西以西のナンバーの車も数多くいました。撤収風景はこのイベントの名物のひとつでもある
ようで、出口近くにはカメラを手にした人々が、動くフェラーリの画像を少しでもたくさん撮影するべく、必死になっ
ていました。(笑)



この撮影場所は加速していくフェラーリを見れる絶好のポイントです。出口はこのような上り坂となっているので、
坂道発進の難しいセッティングが施されたマシンなどは、美術館の人がリアタイヤに添え木をすることで対応し
ておられました。



切り替えしポイントにフェラーリ渋滞・・・。台数が多いだけに、この光景も実に1時間近くに渡って繰り広げられま
した。この光景をムービーで撮影したムラシマムラさんの映像はHIGH-GEARedをはじめ、フェラーリファンにと
ってはたまらない思い出の品となりました。






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