この作品は、2013年3月の奈良模型愛好会の第四回春展に向けて制作したものです。 キットは、「何か1990年前後の1/24 F-1キットと作りたい」と、常々話していた私の要望を聞いてくれていた、奈良模型愛好会会員で友人の鳥羽莉氏が、奈良の模型店『モケイショップR』さんに眠っていた在庫を掘り出してきてくれたもので、劣化していたデカールの代替品は、同じく奈良の模型店『クアトロポルテ』さんに取り寄せていただくなど、奈良の模型店とモデラーの皆様の協力があって、製作が可能になりました。 |
鮮やかなカラーリングに反して、マシンのデザインは全体的に保守的ですが、あえて言うならノーズの「鷲鼻形状」が特徴的です。 |
カウルのフィッティングはかなり厳しかったのですが、なんとかここまで締まるようになりました。リアのサスアームと干渉する部分を削るなどして調整を行っております。 |
細部のクローズアップ。今回はカウル内部を中心に、カーボンの表現に挑戦しました。使用したのはハセガワのカーボンフィニッシュとカーボンケブラーフィニッシュです。 アンダートレイを含め、見えるところはほぼ全てこれらのフィニッシュを貼り付けました。(エキマニ下の断熱材はメタルックを使用しています)
カーボン表現にこだわった割に、配線や配管は若干中途半端ですが、これらの表現は今後の課題にしたいと思います。 |
カーナンバー20は、81、83、87年と三度のワールドチャンピオンに輝き、90年にベネトン加入で復活の狼煙を上げたネルソン・ピケの乗るマシンです。 この時点でプロスト44勝、セナ28勝に続く20勝の侍、ピケでしたが、15戦日本グランプリ、16戦オーストラリアGPで二連勝を上げ、90年の終盤シーズンを大いに盛り上げました。 |
HIGH-GEARed's HOBBY WORKS!!では、フォーミュラカーのモデルは1/24を中心にコレクションしています。 国内で主流の1/20と比較すると、選択肢は非常に限られますが、コンパクトなモノコックと、細いサスペンションアームの雰囲気が気に入っているので、今後ももう少し、1/24で粘ってみたいと思います(笑) さて、今回の製作では、ベネトン特有の鮮やかな塗り分けと、主にウイングとカウル内部に施したカーボン表現が課題となりました。 まだまだ発展途上ではありますが、カーモデルのスキルも今後、徐々に向上していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 ボディの塗装は発色を重視し、たくさんの色を塗り重ねることになりましたが、 塗膜の段差もうまく処理することができたので、全体に満足しています。 |